家を売っても住み続けられる！リースバックの魅力やデメリットを紹介

column 618.

家を売っても住み続けられる！リースバックの魅力やデメリットを紹介

2022.12.21

リースバックは、自宅を専門の業者に買い取ってもらった後、そのまま賃貸物件として貸してもらえるサービスのことです。

不動産の売却資金は自由に使えるので、勤め先の倒産・リストラ・大きな病気に事故などでお金に困ったとき、ローンの返済が苦しくなったとき、リースバックを知っていると今の家に住んだまま生活を立て直せます。

ただし、リースバックも万能の契約ではありません。この記事では、リースバックの魅力やデメリットを紹介していきます。

リースバックとは

リースバックとは、

マイホームをリースバックの専門業者に売却する
不動産の売却代金を受け取る
売った家を賃貸物件として自分に貸してもらう
家賃を払って自宅に住み続ける

という不動産の売却方法です。

一般的に、不動産の売却と引っ越しはセットですが、リースバックでは売った家に住み続けられます。
引っ越し不要で不動産の売却代金を受け取れるのが、リースバックというサービスの特徴です。

リースバックのメリットは？

●自宅に住み続けられる

リースバックを利用する最大のメリットは、家を売っても自宅に住み続けられること。通常の不動産売却とは違って、荷造りや住宅の清掃、子どもの転校などを考える必要がありません。

家族に負担もかかりませんし、引っ越し費用もゼロ円、引っ越しをしないので、「家を売る」ことや「家を売ってまでお金を用意する必要ができた事情」を詮索されずに過ごせます。また、仲介のように買い主を探す必要がなく、リースバック業者の査定に納得できればすぐに不動産を買い取ってもらえるので、現金化も早いです。

●不動産の維持費が圧倒的に安くなる

マイホームを所有している場合、毎年固定資産税と都市計画税を納める必要があります。賃貸と違って、持ち家の補修やメンテナンスは家主の仕事なので、持ち家だと修繕費の積み立てや火災保険料の支払いが必要ですし、マンションなら月々の管理費が必須です。しかし、リースバックを利用した場合、不動産の所有者は「リースバック業者」になるため、維持費を負担する必要がなくなります。

●不動産の破損リスクや金利上昇リスクから解放される

不動産の倒壊・破損や、金利の上昇による住宅ローン返済負担の上昇といった不動産の所有リスクから解放されるのも、リースバックの魅力です。不動産を所有している場合、災害や事故で家が傷つくと、持ち家の価値が下がるので損をすることになります。

しかし、リースバックで所有権を手放しておけば、災害が起きたとき損をするのは不動産の持ち主である業者です。また、売却代金でローンを完済するので、金利が上がっても家計に影響が出なくなります。

●買い戻し契約を付けていれば将来的に売った家を買い戻せる

リースバックの良いところは、買い戻し特約を付けていればマイホームを買い戻せることです。一般的な不動産売却と違って、売却後いつの間にか家が更地になっていたり、別の家族が住んでいて買い戻せなくなっていたりする心配はありません。

ただし、全てのリースバック業者買い戻しを受けているわけではないため、契約するときに買い戻しの条件を確認しましょう。

リースバックのデメリットを紹介

●持ち家でなくなる上に家賃の支払いが必要

リースバックを利用すると、マイホームが自分の所有物ではなくなります。また、賃貸なので家賃の支払いが必須です。

業者にもよりますが、リースバックの家賃相場は、年額で売却価格の10％前後。 2,000万円で売れたら月の家賃は16万円少々と、同程度の賃貸物件より家賃が高くなるため、リースバックを利用する場合は「契約後の家賃を問題なく払えるか」も考える必要があります。

●不動産の売却価格が相場より安い

リースバックの売却価格は、不動産の売却相場より低いです。ローンを組んでいる場合、売却時にローンを完済する必要があります。リースバックの査定額がローン返済の必要額に足りないと、リースバック以外の売却方法を検討する必要も出てきます。また、リースバックを利用できるのは、一定以上の資産価値を持つ物件だけです。不動産によっては、リースバックを断られる場合もあります。

●リースバックを利用する際の注意点

リースバック利用時の注意点は、普通借家契約と定期借家契約を間違って契約しないようにすることです。賃貸契約には、半永久的に更新できる普通借家契約と、最初に決めた年数が経ったら契約満了で家から出ていく定期借家契約の2種類があります。賃貸契約は途中で変更できないので、契約書にサインするときは必ず契約内容を確認しましょう。