売り主の役に立つ!不動産を良い条件で売るために必要な準備とは
2022.12.21
不動産は高い買い物なので、適当な状態・適当な準備で売り出してしまうと、良い条件で売れません。
少しでも好ましい条件で不動産を手放すためには、売却する不動産のお手入れをしたり、地域の不動産売却相場をチェックしたり、手続きをスムーズに進められるよう事前に書類を準備しておいたりする必要があるのです。
この記事では、売り主が知っておくと役に立つ、不動産売却の準備について解説します。
売却する不動産のメンテナンスと掃除
●メンテナンス不足だと不動産の資産価値が下がる
不動産を良い条件で売りたいなら、売却する不動産のメンテナンスを行ってから売り出しましょう。
不動産の売却価格は、どれだけ良い状態で保たれているかによって左右されます。
丁寧にメンテナンスされている物件と、定期的にメンテナンスされていない物件なら、メンテナンスされている住宅の方が高く売れる可能性が高いです。そのため、家を売り出すときは、雨漏り・塗装や壁紙のはがれ・壁の亀裂・設備の故障などを直しておくのがおすすめです。
●汚い家よりきれいな家のほうが良い条件で売れる
中古住宅も、汚い家よりきれいな家の方が良い条件で売れていきます。
広告上はきれいで広い住宅に見えていても、内覧してみるとあちらこちらに汚れがこびりついていたり、ペット臭やタバコの匂いが残っていたり、水回りに石鹸汚れや水垢があったりすると、物件を気に入ってもらえません。
幸い、住宅の汚れは、掃除や換気で軽減可能です。
お掃除グッズと時間さえあればきれいにできるので、不動産を売ることを決めたら、内覧までに住まいのお手入れを進めましょう。
必要売却額の把握
●不動産を売るときはいくらで売れば良いのか把握しよう
不動産を売るときは、必要売却額を把握しておくことをおすすめします。 なぜなら、住宅ローンが残っている不動産を売るときは、売却代金や手持ちの資金を使ってローンを完済する必要があるからです。 後いくらローンが残っているのかがわからないと、不動産を最低でもいくら以上で売れば良いのか、売却金額だけではローンを返済できない場合いくら用意すれば良いのかを判断できません。 また、必要売却額が分かっていれば、「○万円以上の値引き交渉はしない」といった判断もできるようになります。
●住宅ローンの残高はどうやって調べるの?
住宅ローンの残高を調べる方法は、以下の4種類です。
- 金融機関に電話する
- 金融機関のホームページで調べる
- ローンを組んだときにもらう返済予定表を見る
- 毎年届くローン残高証明書を見る
基本的に、住宅ローンの残債は契約者本人にしか教えてもらえません。 問い合わせをするときは、ローンの契約者本人が連絡しましょう。
●不動産売却に必要な書類の確認
不動産を売るときは、さまざまな書類を不動産業者・金融機関・買い主と交わす必要があります。 基本的に、何を用意すれば良いか不動産業者に教えてもらえますが、事前に知っておけば手続きをよりスムーズに進められるので、不動産売却の必要書類も押さえておきましょう。
- 売買契約書
- 登記済権利証
- 土地の測量図面
- 建築確認通知書
- 検査済証
- 住宅購入時のパンフレット・図面など
- メンテナンスの履歴をまとめたもの
不動産売却には権利者の同意が必要なので、契約書だけでなく登記がわかる権利証も必須です。
また、家を建てるときは、都道府県によって建築基準法が守られているかどうかを工事の前後でチェックされます。
検査後にもらえる建築確認通知書と検査済証は、住宅の安全性や基礎性能を証明する上で非常に重要な書類なので、事前に探しておきましょう。
そのほか、購入時のパンフレットやメンテナンスの履歴などがあると、買い主に信用してもらいやすくなります。
●契約する不動産業者の見極め
不動産を良い条件で売るための鉄則は、業者を十分に吟味することです。 残念なことに、不動産の業界には売り主の無知につけ込む悪徳業者が存在します。 悪徳業者の目的は、聞こえの良い営業トークと交渉テクニックで不動産を安く買い取り、自分たちが儲けることです。 悪徳業者を信用しても、売り主が得をすることはありません。
そこで重要なのが、相見積もりです。 たとえ良いことばかり口にする営業マンがいたとしても、複数の業者に見積もりを頼んで異なる営業マンから話を聞けば、それぞれの話や対応を比較して、問題のありそうな相手を回避できます。
まとめ
不動産売却は、知識のない方ほど損をしたり誤った判断をしたりしやすい取引です。
そのため、不動産を良い条件で売りたいなら、物件のメンテナンスをしたり、必要な売却額を調べておいたり、相見積もりを取って不動産業者を吟味したりする必要があります。
幸い、売り主として実施しておいた方が良い売却の準備は、多少の費用や時間、手間をかければ誰にでも可能です。
信頼できる不動産業者を見つけてアドバイスを受け、不動産を好条件で手放しましょう。