あなたは何個当てはまる?不動産が売れない理由・原因を紹介
2023.01.16不動産の売却を成功させるためには、不動産が売れない理由や原因を解消する必要があります。 ただ、どういった不動産が売れないのかを分かっていないと、効果的な対策はできません。 工夫しなくても売れるのは、誰もが欲しがる一握りの優良物件だけです。
今回は、売れない不動産に共通する不動産の問題点や、売れない原因をご紹介します。
不動産自体の問題
●老朽化・破損・汚れがある
築年数が古く激しく老朽化している、設備や建材が破損していて補修が必要、生活感や汚れが残っており不衛生な物件は、なかなか売れない不動産です。不動産市場では、似たような間取り・立地、同じような価格でいくつもの物件が販売されています。 価格や間取りが同じくらいなら、先に売れるのはきれいな物件です。 インターネットを使えば物件同士は簡単に比較できますし、状態の悪さは内覧をすれば分かるので、ごまかしがききません。 不動産を売るときは、破損した箇所の修復や清掃、定期メンテナンスを行いましょう。
●売り出し価格が高すぎる
買い主の多くは、「この地域でこの間取りなら予算は○万円前後」という情報をわかった上で不動産を探します。 物件を探すときは主に予算で絞り込むので、売り出し価格が相場より高いと、物件情報サイトの検索結果にも出てきませんし、店舗でも手頃な物件として紹介してもらえません。 物件のことを知ってもらうチャンスが減るので、売り出し価格が高すぎると不動産は売れ残ってしまうのです。 不動産がなかなか売れないときは、売却価格を一度、見直してみましょう。
●土地の形が悪い・法的制限が厳しい
不動産市場において、使いづらい形の土地や、法的制限の対象になっていて建て替えできない物件は、人気がありません。 建ぺい率・容積率・高さ制限に日影規制など、建築に関する土地の制限は、一般の方が想像している以上に多いです。 これらの不動産は、相場通りの金額で売り出しても買い主が見つからないため、ある程度の値引きを前提にして、売却期間を早めることをおすすめします。
周辺環境の問題
●立地や住環境が良くない
車が必須の郊外など、駅から遠いエリアの物件は要注意です。 また、
- コンビニやスーパーまで遠い
- 幼稚園や小学校の選択肢が少ない
- 治安が良くない
- 近隣住民の騒音問題がある
など、住環境が良くない場合も、不動産の買い主は見つかりません とはいえ、立地や住環境は個人の力で解決できない問題です。 根本的な解決は難しいので、「バスの本数が多い」「郊外なので夜間静か」など、良かった点をアピールしましょう。
●災害リスクが高い
大きな河川が近くにあったり、もともと農地や埋立地だったりすると、大雨・台風・津波・地震といった災害発生時のリスクが大きくなります。不動産が被災した場合、最悪の場合家を建て替えることになるので、基本的に災害リスクの高いエリアの住宅は人気がありません。緊急時の避難場所や避難経路、生活の便利さ、日常的に行っている防災対策等を買い主に共有し、「リスクはあるものの住居として魅力的」だと思ってもらうことが、売却時のポイントになってきます。
●嫌悪施設が付近にある
嫌悪施設とは、墓地や工場、高速道路、風俗店、ガソリンスタンドなど、「家の近くにあったら購入を断念してしまう可能性のある施設」のことです。ただ、嫌悪施設が気になるかどうかは、人によって違います。 最初から嫌悪施設があるとわかっていれば、周辺環境を気にしない方だけが内覧などの申し込みをしてくれるので、早めに告知して顧客をある程度、選別すると良いでしょう。
不動産業者の問題
●物件写真の出来が良くない
インターネットの物件情報サイトに掲載する写真の出来が良くない場合、不動産は売れ残ります。 画質が悪い・暗くて細部がわからない、枚数が少ない状態だと内覧の申し込みが来ないからです。 写真撮影の腕前は業者によってまちまちなので、不動産業者を探すときは、その会社が出している物件広告をチェックしましょう。 写真の出来に問題なければ、問い合わせや内覧の数が安定します。
●営業活動が足りていない
- 営業マンの実力不足
- 仕事量が多すぎて十分な販売活動ができていない
など、何らかの事情で不動産業者の営業活動が足りていないというケースです。 残念なことに、不動産業者や営業マンの対応は、短期間でそう簡単には変わりません。 媒介契約の期限である3ヵ月待っても問い合わせがこない、内覧から成約に進まないという場合は、別の不動産業者に相談してみましょう。
まとめ
良い物件は何もしなくても高く売れますが、何かしら売れない理由や原因を持っている物件は、一工夫しないと売却できません。 ただ、不動産が売れない理由にも、不動産自体の問題・周辺環境の問題・不動産業者の問題があり、それぞれ有効な対処法が違います。 個人で不動産の問題を分析し、有効な売り方を考えるのは難しいので、不動産売却は業者と相談しながら進めましょう。