物件のイメージが良くなる!不動産売却の成功率を高める写真の撮り方
2023.01.17誰もがインターネットで大量の物件広告を比較できる現代において、「第一印象が良くない不動産」は、詳細すら確認してもらえません。そこで重要になってくるのが、インターネットで最初に目に入る「物件写真」の仕上がりです。
今回は、物件のイメージを良くして内覧や問い合わせの数を増やす、写真撮影のポイントをお伝えいたします。
物件広告のイメージを向上させれば不動産を売りやすくなる
●売却の近道はより多くの買い主に物件を見てもらうこと
不動産売却の成功率を高めるために重要なのは、より多くの方に物件広告を見てもらうことです。 不動産広告を見る方が増えれば内覧も増えますし、内覧が増えれば成約につながる可能性も高くなります。 しかし、現代の不動産探しは、スマートフォンやPCが主流です。 大量の物件情報が並び、素早くスクロールされる検索画面では、写真のない物件や写真写りの良くない物件の広告は中身を見たいと思ってもらえません。だからこそ、不動産売却では、品質の良い写真や高品質な写真を撮るスキルが必要になってきます。
相手に伝えるイメージを操作することで客層を限定できる
物件写真にこだわるべきもう一つの理由が、写真の撮り方次第で、物件の客層をある程度、限定できるからです。 たとえば、「物件の価格帯が高いため、金銭的に余裕のある世帯に見て欲しい」という場合、空室を撮るよりも、インテリアを置いて高級感のある空間を演出した方が、条件の合う買い主に興味を持ってもらえる可能性が高くなります。 不動産は、物件によって売り込むべきターゲットが違います。 質の良い物件写真は、冷やかしを防ぎ、成約率の高い客層に不動産をアピールするための手段でもあるのです。
写真撮影のポイント①照明を調整する
物件の写真を撮る際、照明の明るさと色温度を調整すると、室内の様子が一気に変わります。 わかりやすいのが、白を基調としていて色味の少ない浴室やトイレです。 浴室の照明を白色や寒色系にした場合、空間全体が青みを帯びた見え方をするため、清潔感やスタイリッシュさを強調できます。 一方、照明を暖色系にすると、暖かくてくつろげる空間というイメージを強調できるわけです。 蛍光灯かLEDかによっても印象に変化を付けられるので、不動産の写真を撮るときは、「想定するターゲットがどういう空間を好むのか」を考えて照明を選びましょう。
写真撮影のポイント②撮影の角度にこだわる
部屋の広さを演出する際に使えるのが、撮影の角度です。 たとえば、部屋の角から撮影すると、写真に奥行きが出るため部屋全体が広く見えます。 カメラの高さを床に近づければ、天井を見上げる構図になるので天井が高く見えますし、吹き抜けやロフトといった高い角度から撮影すると、雑誌のようなおしゃれな部屋に見えるのです。 同じ位置からでも、カメラの高さや角度を少し変えるだけで部屋の印象が変わるため、室内の写真を撮るときは条件を変えて様々な角度から撮影してみましょう。
写真撮影のポイント③天気や時期を選ぶ
天気や時期を選ぶのも、ポイントです。 物件写真は、曇りの日や夜に撮るより、良く晴れた日中に撮る方がきれいに写ります。 ベランダやバルコニーからの眺望も良く写るので、基本的に写真撮影は晴れの日を選びましょう。 また、可能であれば、季節ごとに自宅の周辺を歩き回り、魅力的な写真を撮っておくと、不動産の売却時に役立ちます。 近くの公園で満開になっている桜や、スーパーまでのルート上にある青々とした並木道、雪の積もった川沿いなど、魅力的な周辺環境の写真があると、物件自体も良く見えるからです。
写真撮影のポイント④インテリアで写真のイメージを作る
「背の低いカラフルな北欧家具を使った部屋」 「緑が多く癒やされる空間」 「モノトーンの家具でまとめた大人のリビング」 など、室内の写真を撮る際に、テーマを決めてインテリアや観葉植物を置いてみると、物件の印象が良くなります。 ただ単に空室を写している物件広告と差別化でき、目立つので、余裕があればインテリアも活用しましょう。
写真撮影のポイント⑤アピールポイントを撮る
- 床暖房に対応している
- ビルトインの食器洗い乾燥機がある
- 洗濯機の設置スペースが広くドラム式に対応している
- ベランダからの眺めが良い
など、ほかの不動産にはない強みがある場合、アピールポイントを強調する写真を撮るのが鉄則です。 不動産の良いところは、文章で説明してもうまく伝わりません。 写真で実際に見てもらうのが、物件の魅力をわかってもらう近道です。
まとめ
売却する不動産のイメージは、写真の撮り方ひとつで大きく変わります。 一目見たときの印象が良く、アピールポイントのわかりやすい物件写真は、内覧や問い合わせの数を増やしてくれる重要な販促ツールです。 不動産を売り込みたい層に合わせて、照明や角度、撮影時期にインテリア等を調整し、物件の良さを最大限に伝えられる写真を撮りましょう。