どうすれば良い?不動産が売れない原因とその対処法
2023.02.20
不動産を売るためには条件の合う買い主を見つける必要があるので、「売りたい」と思っていても売れ残ってしまうことが少なくありません。
ただし、今売れていなくても、売り方や売却までの準備を工夫すれば売却確率を底上げできます。
売れないからといって諦める必要はないので、ここで不動産がなかなか売れない原因や、不動産を売るための対処法を押さえておきましょう。
なかなか売れない不動産の共通点
世の中に山ほど存在する売れない不動産は、以下のような共通点を持っていることが多いです。
- 売り出し価格が高い
- 買い主に欲しいと思わせる内覧ができていない
- 売却不動産の広告不足
基本的に、不動産は地域の相場と建物の築年数、そして広さといった要素で価格が決まります。
相場よりも売り出し価格が高いと、「同じような条件でもっと価格の安い物件」と競うことになってしまうので、売れ残りやすいです。
また、実際に物件を買うかどうかは、内覧の印象で決まることも少なくありません。
事前の掃除など内覧の準備ができていなかったり、内覧者の質問にうまく答えられなかったりすると、買い主の物件に対する興味や購買意欲が失われてしまうので、「内覧後に問い合わせがこなくなる」というケースが続いたら内覧対応を改善する必要があります。
そのほか、売れ残る原因になりがちなのが、広告不足です。
実は、不動産業者や営業マンによって、どの程度熱心に不動産を売り込んでくれるかは変わってきます。
不動産の買い主は、ネットや店舗の物件広告を見て問い合わせをしてくるため、そもそも十分に広告されていない物件には問い合わせすら入りません。
残念なことに、不真面目な営業マンや実力不足の営業マンをすぐさま敏腕営業マンに成長させるのは不可能なので、不動産業者の対応に不安や不満がある場合は、業者の変更を検討しましょう。
不動産が売れないとどうなる?
不動産がなかなか売れない時、「急いでいるわけじゃないし、そのうち買い主が見つかるだろう」と考えてしまう方も多いです。 ただ、不動産は、持っているだけで固定資産税という維持費がかかります。 内覧がある度に室内の掃除も必要になりますし、経年劣化で徐々に売却価格も下がっていくので、基本的になかなか売れない物件をそのまま売り続けるのはおすすめできません。 不動産が売れないときは、一日でも早く売却相手を見つけれるように、何かしら手を打つことが重要になってきます。
売れない不動産を売るためのポイント
●複数の業者から見積もりを取って仲介業者を決める
立地の良いマンションでも、田舎の古い一戸建てでも、不動産を売るときは複数の業者から見積もりを取りましょう。 なぜなら、一社から取った見積もり結果を見ても、その見積もり結果が良いものかどうかは判断できないからです。 不動産売却では、仲介業者の良し悪しで売却の必要期間や売却価格が変わります。 より良い売却結果を掴み取るためには、信頼の置ける業者に仲介を任せる必要があるので、相見積もりで業者を選定しましょう。
●現在契約している不動産業者を変える
もし、不動産への問い合わせが少なかったり、仲介業者の担当営業マンの対応に不満があったりする場合、不動産業者を変えることをおすすめします。 有効な手立てを打てない不動産業者と契約し続けていても、都合良く買い主が見つかる可能性は低いです。 思い切って業者を変えれば、再度査定を受けることになるため、物件の売り出し価格や広告戦略も見直せます。
●プロにハウスクリーニングやホームステージングを頼む
内覧後に問い合わせが途絶えてしまう場合、効果的なのがハウスクリーニングやホームステージングです。
プロに室内の清掃を頼むことで、内覧時の印象が大幅に良くなります。
また、物件のイメージに合わせてインテリアなどを飾り付けてもらうホームステージングもおすすめです。
掃除と演出で第一印象を底上げすれば、売却物件を欲しいと感じる買い主も増えるでしょう。
見た目の問題をなくした上で、案内の仕方や質問への答え方を考えれば、内覧対応全体の満足感をアップできます。
●買取業者にお願いする
不動産市場でなかなか買い主を見つけられない場合は、買取業者の利用も検討しましょう。
買取業者とは、市場を通さず直接不動産を買い取ってくれる専門業者のことです。
仲介よりも買い取り価格は下がりますが、買い主を探す必要がないので、早ければ数日以内に不動産を現金化できるというメリットがあります。
ただし、買い取りをお願いできるかどうかは不動産次第です。
買取業者を頼るかどうか見極めるためにも、不動産が売れずに困っているときは、一度査定を頼んでみると良いでしょう。
まとめ
不動産が売れないとき、「いずれ売れるだろう」と放置していても、維持費等の出費で損をするだけなので、売れないときこそ何らかの対処が必要です。 なかなか売れない不動産には、多くの場合売れ残るだけの理由があります。 不動産価格や不動産業者を見直したり、プロに掃除を頼んだり、買取業者を頼ったりして、売れる物件を目指しましょう。