知らないと損をする!不動産売却のトラブル事例とトラブルの回避方法
2023.04.28不動産売却は、大きな額の資産をやり取りするため、トラブルになりやすい手続きです。
ただ、どういったトラブルが起きるのかを知っておけば、万が一問題が起きたとしても被害を最小限に抑えられます。
適切な知識があれば、トラブルの予防も夢ではありません。
今回は、不動産売却の良くあるトラブル事例とその予防法、不動産売却を無事に成功させるためのコツについてご紹介します。
不動産売却の良くあるトラブル事例3選
●1.買主から取引をキャンセルされてしまった
不動産売却のトラブル事例で、最も多いのが取引の一方的なキャンセルです。
通常、売り主と買い主の間で売買契約を交わしたら、取引はキャンセルできなくなります。
しかし、お金の都合がつかない、別の物件を買うことにしたといった理由でのキャンセルが少なくありません。
幸い、売買契約締結後の一方的なキャンセルに対しては、手付金を返さなくて良いというルールになっています。
契約時に受け取った手付金は手元に残るので、キャンセルされたら別の買い主を探しましょう。
●2.売買契約書に書かれていない問題点が見つかった
住宅の状態や設備、修理の必要性などを売買契約書に書き忘れていた場合、取引後に買い主から不動産の値引きや修繕費、損害賠償などを請求される場合があります。
なぜなら、「契約不適合責任」といって、売り主には契約書に書いてある通りの物件を引き渡す責任があるからです。
住宅の設備や不具合を明記していないと、不動産売却は高確率でトラブルになります。
●3.売却代金の支払いトラブル
- 預貯金とローンで代金を支払うはずだったのに、預貯金が足りず決済できなかった
- 病気などの事情で支払いを延期していたが、いつまで経っても売却代金を支払ってくれない
- 買い主が「物件はいらないからお金も払わない」と言い出した
など、支払いに関するトラブルも珍しくはありません。
問題が起きると、解決するまで不動産を引き渡せなくなってしまうため、不動産売却では支払いトラブルの対策も必要です。
不動産売却トラブルを回避するために必要なこと
●買い主の属性を吟味する
不動産売却をするときは、申し込みのあった買い主の属性を確認しましょう。
属性とは、買い主の社会的な信用を一言でまとめたものです。
ただ、個人が第三者の経済状況を調べるのは難しいので、買い主を住宅ローン利用者に限定し、申し込み時の審査で返済能力をチェックしてもらいましょう。
ローンを組めるだけの経済力があり、過去に金融関係のトラブルを起こした経験がなく、年齢や健康状態に問題がない買い主を選べば、トラブルのリスクを下げられます。
●ホームインスペクションなどでプロに現状確認してもらう
不動産売却のトラブル対策としては、契約書に物件の状態を細かく記載することが効果的です。
とはいえ、物件の状態を一般の方が見ても分からないので、不動産の現況をチェックしてくれるホームインスペクションなどの専門家を頼りましょう。
物件についてプロに調査を頼めば、物件の状態を書面に起こすだけでトラブルを防げます。
●決済の方法や期限を売買契約書で細かく決めておく
不動産売却の決済方法や支払いの期限は、契約書面で決めておくことが重要です。
「知人だから大丈夫だろう」と契約書の内容を作り込まずに取引すると、トラブルになった時に対処できません。
支払い方法はどうするのか、手数料はどうするのか、条件の通り支払いが行われなかった場合どうするのかを書面で確定させておくと、トラブルは起こりづらいです。
不動産売却を成功させるためのコツ
●売却準備に時間をかける
不動産売却を成功させたいと思ったら、販売を開始するまでの準備に時間をかけましょう。
時間があれば、壊れた設備を補修したり、内覧の前にハウスクリーニングを行ったり、物件のアピールポイントに合わせて売却プランを練ったりできます。
方向を定めずに売却を開始しても、良い条件での売却はできません。
トラブルを防ぎ、不動産を良い条件で売るために、時間を使いましょう。
●相見積もりで業者を選ぶ
査定業者を選ぶときは、複数の業者から見積もりを取り、比較・検討することが大切です。
1件の見積もり結果を見ても、査定内容の的確さや営業マンの説明力などは分かりません。
何度か査定を受ければ、業者ごとの違いがわかってくるので、自分に合った業者や担当者を選べるようになるでしょう。
また、契約する業者を比較する際、信頼性や実績を調べるのもおすすめです。
地域密着で評判の良い業者、営業年数の長い業者の中から不動産売却のパートナーを選びましょう。
まとめ
不動産の売却は、扱う金額が大きいだけあってトラブルも多いです。
買い主を吟味せず、契約書の作り込みが甘いとトラブルに巻き込まれやすくなるため、不動産を売るときは、業者選びや売却プランの検討に十分な時間をかけましょう。
面倒に感じるかもしれませんが、適切なターゲット設定と広告づくりをすることが、結果的に不動産の短期売却や高額売却につながります。