売却前に知っておきたい!不動産売却の注意点と良くある失敗例
2023.04.28
不動産は、相場や景気の状況、築年数によって価格が変動するため、適切な扱い方を知っていないと適正価格で売却できません。
また、取引価格が大きい分、契約内容に不備があるとトラブルになりやすいです。
ここでは、不動産売却で注意すべきポイントや、スムーズに売却を終えるために知っておきたい、不動産売却の良くある失敗例をご紹介します。
不動産売却をする上で知っておきたい注意点
●相場や景気の状態によって不動産の取引価格が変わる
不動産売却をする上で押さえておいて欲しいのが、不動産の市場価値です。
不動産は、その時々の相場や景気、需要などによって価値が変わります。
今2,000万円で売れる物件が、来年も2,000万円で売れるわけではありません。
相場を外すと不動産が売れ残ってしまうため、不動産を売る時は、適切な値付けをするための情報収集をする必要があります。
●契約書や契約内容に不備があるとトラブルになりやすい
不動産売却をする時は、不備のない契約や契約書が必要です。
なぜなら、不動産売却に関するトラブルの多くは、「契約書に書いていない」「契約書で決めていなかった」ことが原因でこじれてしまうから。
引き渡す不動産の詳細から売却価格、引き渡し日に支払い方法、契約書の内容通りに取引できなかったときの対応まで記載した契約書があれば、何らかのトラブルが起きたとしても契約書に書いてある方法で対処できます。
●各種手続きに時間がかかるので十分な時間が必要
不動産売却は、時間のかかる手続きです。
不動産業者探しを始め、物件の掃除や内覧対応、買い主との価格交渉に登記の手続き、引っ越し準備など様々な手続きが必要なので、時間を取れるときに売却を始めましょう。
「○ヵ月後までにどうしても物件が売れないと困る」といった状況で売却を始めると、買い主を見つけるために値下げをすることにもなりかねません。
不動産を高く売るためには、時間の余裕が必要です。
不動産売却の良くある失敗例
●売り出し価格を高く設定しすぎた
不動産を売却する際に、最も重要なのは適正な価格設定をすること。
多くの買い主は、広さや築年数、立地に応じて決まる相場で不動産を購入します。
売り出し価格が高いと相場から外れてしまい、物件としては良いものでも、買い主がつかずに売れ残りやすくなってしまうのです。
そのため、売却不動産の値付けは、同じエリアにある物件や、同じ条件の物件を参考にする必要があります。
また、
・売却条件が厳しくて買い主が見つからない
・売却することを知られたくないので、物件情報をネットで公開しないで欲しい
・現金決済のみ
・最低でも○万円以上にならないと売らない
・絶対に値引きには応じない
など、売却条件が厳しいとなかなか買い主が見つかりません。
不動産を売るためには、市場の状況や買い主の事情を考えて、ある程度条件をすり合わせていくことも必要になってきます。
●相談をした不動産業者の質が良くなかった
不動産売却において、不動産業者は売り主の代わりに物件を売り込み、売却条件を交渉してくれる代理人です。
代理人である不動産業者の質が低いと、十分な集客ができませんし、条件の合う買い主がいても十分に物件の良さを売り込めません。
契約した相手が悪徳業者なら、売り主が損をする提案をしてくる場合もあります。
だからこそ、不動産売却では複数の業者に相談し、評判や口コミを調べた上で、信頼できる業者を見つけることが重要です。
不動産売却の失敗を避けるためのポイント
●相見積もりを駆使して信頼できる業者を見つける
不動産を売るときは、複数の不動産業者で査定を受けましょう。
不動産の査定価格は、業者によって違います。
一つの査定結果を見ても不動産の相場はわかりませんが、複数の査定結果を比べれば相場がわかるので、不動産の適正価格を知るためには相見積もりが必要です。
また、査定を受けることで、不動産業者の対応や提供されるサービスの質もチェックできます。
●不動産業者にアドバイスしてもらう
不動産売却は専門的な知識を求められる取引なので、そもそも手続きに慣れていないと失敗しやすいです。
ただ、不動産を売ったことのない一般人が、専門家並の知識を身につけるのは現実的ではありません。
そこで重要なのが、プロにアドバイスをもらうこと。
不動産市場のトレンドや最新の取引価格、売却手続きについて詳しい不動産業者に相談すれば、契約の見落とし等を事前に回避できます。
まとめ
不動産は、相場や景気の状態によって取引価格が変わる上に、契約内容に不備があるとトラブルになりやすい資産です。
不動産売却を成功させるためには、相場に合わせた価格設定と、不備のない契約書、そして買い主を探すための十分な時間が必要になってきます。
ただ、個人で不動産の失敗リスクに備えるのは困難です。
相見積もりを通じて信頼できる不動産業者を選び、取引についてのアドバイスをもらって、スムーズな売却を実現させましょう。