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マンションの売却・買い取り・賃貸どれがお得?それぞれの違いを比較

2023.05.16

マンションの売却・買い取り・賃貸どれがお得?それぞれの違いを比較

相続等で自分では使わない不動産を手に入れたり、転勤で持ち家に住む予定がなくなったりした場合、マンションを放置するのではなく、売却・買い取り・賃貸のどれかを選ぶのがおすすめです。

ただし、売却・買い取り・賃貸には、それぞれのメリットやデメリットが存在します。
物件やご自身の状況に合った方法を選択するためには、各方法の違いを知っておくことが重要です。
この記事では、マンションの売却・買い取り・賃貸の違いを解説していきます。

マンション売却のメリット・デメリット

●高額売却できる可能性がある

使う予定のないマンションを売却するメリットは、まとまった額の現金を入手できることです。
どれくらい高く売れるかは立地や地域の不動産需要によって変わってきますが、物件次第では買ったときより高く売れる場合もあります。
数百万円・数千万円が手元に入ってくれば、新居探しの予算も確保できますし、新生活の出費も十分にまかなえるでしょう。

●物件の管理をしなくて良い

マンションを売却すると、それ以上物件の管理をしなくて良いというメリットもあります。
不動産は、空室になると急速に劣化が進むため、資産価値を維持するためには定期的な換気と掃除、そしてメンテナンスが必要不可欠です。
しかし、不動産を売ってしまえば、物件の管理をする必要はありません。
また、物件を売却することで、管理費・修繕積立金の負担もなくなります。

●買い主が見つかるまである程度の時間が必要

一方で、マンションの売却にはある程度の時間が必要です。
なぜかというと、マンションの売却は、仲介業者探し・売却開始・内覧・買い主との交渉・売買契約の成立・引き渡しという複数のステップで進んでいくからです。
条件の良い物件であれば、売り出した直後に買い主が見つかる場合もありますが、不動産売却は多くの場合3か月から半年ほどの時間がかかります。
物件の状態が良くなかったり、地域のマンション需要が低い地域だったりすると、買い主が見つかるまで1年以上かかることもあるので、マンションを売る場合は早めに不動産業者探しを始め、売却手続きを進めることが重要です。

マンション買い取りのメリット・デメリット

●短時間でマンションを現金化できる

マンションの買い取りとは、不動産を買い取ってくれる業者を探して、直接売却する方法のことです。
仲介業者を通じ、不動産市場で買い主を募る売却方法と違って、買い取りは短時間で不動産を現金化できるというメリットを持っています。
物件の査定は必要ですが、早ければ買い取りの相談をしてから数日でマンションを売却できます。

●マンションをこっそり売却できる

マンションの買い取りは、直接業者に査定を頼み、業者に物件を引き取ってもらうため、物件広告を出しません。
そのため、買い取りなら「マンションを売る」というプライベートの事情を親族や知人に知られることなく不動産を現金化できます。
売却に至った事情をあれこれ詮索されたり、お金目当ての人物がすり寄ってきたりする心配がないのは、大きなメリットです。

●通常の売却よりも買取額が安い

不動産の買取額は、仲介による売却価格の7割ほどになってしまいます。
買い取りは、業者が買い取った物件にリフォームなどの手を加えて再販売し、利益を出すというビジネスモデルです。
業者側は、修繕費用やリフォーム費用を上乗せした上で利益を出す必要があるため、利益と経費の分だけ買い取り価格は低く設定されてしまうのです。
ただ、買取業者の中でも査定額の差があるので、買い取りを利用するときは複数の業者に見積もりを頼みましょう。

マンション賃貸運用のメリット・デメリット

●軌道に乗れば不労所得を得られる

マンションを他人に貸す賃貸運用のメリットは、軌道に乗れば不労所得を得られることです。
長期間部屋を借りてくれる入居者を確保できれば、物件の維持費だけで毎月一定額の副収入を得られます。
住民がいればマンションの劣化も防げますし、問題が起きない限り入居者から連絡がくることもありません。
将来的に物件を売却すれば、家賃と売却益の両方を確保できる点も魅力です。

●客付けや物件の管理が大変

マンションを賃貸運用するためには、入居者を探して物件の管理をする必要があります。
空室期間中は家賃が入ってきませんし、問題のある入居者が部屋を汚したり壊したりするリスクもあるので、物件の管理は意外と大変です。
管理会社と契約すれば、毎月管理料の支払いも発生します。
安定して入居者を確保できない物件だと損をするため、賃貸運用は需要と利益が見込める場合にのみ手を出しましょう。

まとめ

  • 手続きに時間がかかるものの、高値で売却しやすい売却
  • 短時間でこっそり現金化できるが、買取額は市場価格より安くなる買い取り
  • 軌道に乗れば不労所得が手に入る一方、管理も必須で儲からないリスクもある賃貸運用

上記の違いをまとめると、時間があるなら売却、時間がないなら買い取り、賃貸需要を見込めるなら賃貸運用を選ぶのがおすすめです。
マンションの扱い方に正解はないので、ご自身の状況や好みに合った方法を選びましょう。

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