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不動産売却の初心者が知っておきたい売却手続きの流れ

2023.07.27

不動産売却の初心者が知っておきたい売却手続きの流れ

不動産売却は、時間も手間もかかる大きな取引です。
ご自身の不動産をスムーズに売却するためには、不動産売却がどのような手順で進んでいくのかを把握した上で、売却の準備や手続きを行う必要があります。

そこで今回は、一般的な不動産売却手続きの流れと、不動産売却を進める際に知っておきたい注意点を解説していきます。

不動産売却手続きの流れ

●売却したい物件の査定を受ける

不動産売却の第一歩は、売りたい土地や建物の査定を受けることです。
査定の方法には、住所や間取りなどを入力するだけで結果がわかる「机上査定」、担当者に不動産を直接見てもらう「訪問査定」、インターネットを通じて複数の業者へ机上査定をお願いする「一括査定」などがあります。

ただ、査定を頼む業者数が少ないと、査定結果に偏りがあっても気付けないため、不動産査定は2~3社程度に依頼するのがおすすめです。

●不動産業者を決めて媒介契約を結ぶ

一通り査定を受けた後は、信頼できる不動産業者を選んで、媒介契約を結びます。
媒介契約とは、不動産業者と売り主との間で交わす不動産売却の仲介契約です。
仲介業務、つまり買い主探しや契約のサポートをしてもらう期間・報告の頻度・買い主が見つかった場合の成功報酬額などを決めます。
専属専任媒介契約・専任媒介契約・一般契約の3種類があり、それぞれメリットやデメリットが違うため、売りたい不動産に合った媒介契約を選びましょう。

●売り出し価格を決める

不動産には定価という概念がないので、不動産を売るときは売り主が売り出し価格を決めることになります。
地域の相場よりも高い価格にしてしまうと、割高感から売れなくなり、逆に相場より安い価格にすると、短期売却しやすくなる一方で、訳あり物件ではないかと疑われてしまうので、売り出し価格は慎重に考えましょう。
どうしても不動産を早く売りたいといった事情があるなら、あえて安く売り出すのも効果的ですが、基本的には不動産業者の意見を聞いて、適性価格に設定しましょう。

●広告を出して買い主を探す

売り出し価格を決めたら、物件広告を出して買い主を探し始めます。
不動産業者の自社サイトや不動産ポータルサイト、不動産業者専用の物件ネットワークなどを活用し、興味を持った買い主を集めるステップです。
同じ物件でも、物件写真の枚数や写りの良さ、詳細説明の有無などで問い合わせ数が変わってきます。
不動産業者を選ぶときは、気になっている業者の物件広告を見て、広告の上手な業者と契約しましょう。

●売買契約を結ぶ

買い主が見つかり、内覧対応を経て不動産を気に入ってもらったら、売買契約を締結します。
不動産の売却価格、買い主の支払い方法、物件の引き渡し日に契約をキャンセルすることになった場合のペナルティー、特約などを決める手続きです。
一度契約書を交わしたら、そう簡単には契約内容を変更できないため、売買契約を結ぶときは事前に内容を作り込み、売買契約書にサインする前に隅々まで内容をチェックしましょう。

●売却代金を受け取って不動産を引き渡す

売買契約書を交わした後、おおよそ1ヵ月ほどで物件の引き渡し日がやってきます。
売る家に住みながら売却活動をしている場合、引き渡し日までに引っ越しと旧居の片付けが必要です。
引き渡し日を迎えたら、売却代金の決済と不動産の引き渡しを行います。
売買契約書で定めた方法で、お金を支払ってもらいましょう。
また、不動産業者への仲介手数料支払いや、不動産の名義変更手続きも、引き渡し日に行います。

不動産売却を進めるときの注意点

●手数料や税金がかかる

不動産を売るためには、業者へ支払う仲介手数料や、売買契約書の作成時に納める印紙税などの負担が必要です。
また、不動産売却の結果が黒字だと、譲渡所得税や住民税等の納税も求められます。

各種手数料がいくらかかるのか、税金がかかるのかどうかは人それぞれですが、売却価格さえ分かれば必要額を試算可能です。
不動産の売却代金から手数料や税金を支払うことを見越して、売却価格を決めたり売却代金の使い道を考えたりしましょう。

●値引きや修繕が必要になる場合もある

物件の状態や需要と供給のバランスによっては、不動産を値引きしたり修繕・リフォーム工事が必要になったりすることもあります。
不動産売却において、「売りたい物件をそのまま売り出す」ことが常に最適な答えであるとは限りません。
信頼できる不動産業者と話し合って、不動産の特徴や市場の動向を考慮した販売プランを立てましょう。

まとめ

不動産売却は、売却が終わるまで3ヵ月から半年ほどの時間がかかる手続きです。

ただし、不動産売却の流れを知っていれば、「早目に気になる業者をピックアップしておこう」「地域の相場を調べておいて売却価格の設定を間違えないようにしよう」と先回りして準備できるため、手続きをスムーズに進められます。

売却手数料や税金の支払い、修繕工事の手配など、段取り良く進めていくことが大切なので、信頼できる不動産業者と相談しながら物件に合った売却プランを練りましょう。

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