内覧者の心を掴んで離さない!マンション売却で役立つ掃除の方法
2023.09.04
マンションをより良い条件で、より高く売りたいと考えたときに必要なのが、物件の掃除や荷物の整理です。
不動産は高価な買い物なので、物件写真や内覧の印象が悪いと売れません。
汚れが目立つ部屋、荷物が散乱していて生活感のあるマンションは、たとえ内覧予約が入っても成約に結びつかないため、不動産を売る場合は掃除の方法やポイントを押さえておきましょう。
この記事では、内覧の印象を高める掃除の重要性と、ポイントをお伝えします。
売却物件の印象を良くするためには掃除と整頓が必要
不動産売却は、物件広告を見て気になった買い主から内覧の申し込みが入り、内覧の結果が良かったら成約につながるという流れが一般的です。
そして、マンションを購入する層の大半はマイホームを探す一般人。
不動産に関する専門知識がないからこそ、内覧の段階で汚い・傷がある・気になる匂いがする物件よりも、掃除が行き届いたきれいな物件が良い条件で売却できます。
だからこそ、不動産を売るときは、物件の掃除や整頓に力を入れる必要があるのです。
玄関掃除のポイント
玄関は、内覧者が内覧をする際、最初に目にする場所となっています。
構造上、住宅の中でも薄暗い空間ですし、靴を置く関係上匂いもこもりやすいため、玄関周りをきれいにするときは、掃除と消臭の両方を行いましょう。
具体的には、照明を点けたり、カーテンを開けてリビングにつながるドアを開け放ったりした状態で掃除することが重要です。
薄暗いと汚れを見落としてしまいます。
また、玄関を開けたり、靴箱の扉を開け放ったりして、換気をすることも大切です。
棚の中まで丁寧に掃除し、消臭剤を置いて嫌な匂いを取り除きましょう。
リビング掃除のポイント
リビングを掃除するときのポイントは、とにかく室内の荷物・家具を減らすことです。
一般的なマンションの間取りにおいて、リビングは最も広い空間なので、リビングに大量の荷物があると「全体的に狭い家」というイメージを与えてしまいます。
大きな窓があって視線が通りやすく、窓に面している分、明るいリビングは、開放感や明るさ、広さをアピールするのに最適な空間です。
リビングを狭いと思わせるメリットは特にないので、可能な限り空き家・空き室に近い状態を作ってから掃除を進めましょう。
また、窓ガラスが汚れていたり、曇っていたりすると、外の景色がきれいに見えません。
明るい場所、つまり窓の周辺は目立つので、洗剤等を使って窓の汚れや水垢、ホコリを落とし、窓ガラスを磨き上げましょう。
水回り掃除のポイント
●トイレ掃除のポイント
トイレ掃除をするときのポイントは、便器はもちろん便器周りの壁や床も掃除することです。
トイレの壁は汚れが付着しやすく、放置すると匂い等の原因にもなるため、便器の裏まで丁寧に拭き上げましょう。
どうしても落ちない頑固な汚れがある場合、ホームクリーニングの専門業者を呼んで水回りだけ掃除してもらうのもおすすめです。
また、人間は白色に清潔感を覚えます。
現在暖色系の照明を使っていて、さらに清潔感をアピールしたいなら、トイレの照明を白色のものに取り替えても良いでしょう。
●キッチン掃除のポイント
キッチン掃除のポイントは、油汚れと水垢を丁寧に落とすことです。
油汚れは酸性、水垢はアルカリ性の汚れなので、アルカリ性の洗剤と酸性の洗剤を用意し、汚れの種類に合わせて使い分けましょう。
ほかに効果的なのが、シンクをクリーナーで磨くことです。
手間はかかりますが、固いスポンジなどを使い、研磨剤の入ったクリーナーで蛇口やシンク等の金属部分を磨くと、光沢が出て高級感のある見た目になります。
●浴室・洗面台掃除のポイント
浴室や洗面台を掃除するときは、カビと水垢対策が重要です。
カビや水垢は、ただ洗剤を付けたスポンジでこすってもなかなか落ちないので、カビ用の薬剤や酸性の洗剤で落としましょう。
また、鏡を磨くと、周辺がきれいに見えます。
鏡を磨き上げ、毛羽立ちしづらいタオルなどを使って、水気も拭き取りましょう。
なお、浴室や洗面台に水気が残っていると使用感が出てしまうため、内覧前に換気扇を使ったり、タオルで水滴を拭き取ったりして、浴室や洗面台を乾燥させておくのも効果的です。
ベランダ・バルコニー掃除のポイント
ベランダやバルコニーは、意外と内覧で見られます。
外に面している分汚れが溜まりやすい場所なので、床・排水溝・手すり・エアコンの室外機などを目視で確認して掃除しましょう。
また、枯れた観葉植物などが残っていると、あまり良い印象を与えません。
可能な限り余計な荷物を置かないよう、不要品を処分したりレンタル倉庫に預けたりすることも重要です。
まとめ
マンションを少しでも良い条件で売却するためには、物件の清掃や荷物の整頓が必要になってきます。
ただし、掃除に使える時間は有限です。
内覧者がどういう場所を重点的に見るのかを売り主が知っていないと、効率良く掃除できません。
ここでご紹介したようなポイントを押さえ、物件の印象を左右しやすい場所、玄関・リビング・水回り・ベランダを中心に掃除を進めて、内覧者の心を掴みましょう。