不動産売却の相談は一社じゃダメ!複数の業者に相談するメリットとは
2023.11.07
不動産を売却するときは、一社ではなく、複数の不動産業者に相談してから仲介業者を決めましょう。
なぜなら、複数の業者に相談し、比較することで、より良い業者を見つけやすくなるからです。
ただし、適切な業者を見極めるためには、いくつかの注意点があります。
今回は、相見積もりを取るメリットとデメリット、相談時の注意点をご紹介しましょう。
不動産売却の相談や査定は複数の業者にお願いしよう
不動産を売却することになったとき、多くの方は「駅前にある大きな不動産業者」もしくは「近所の不動産業者」へ相談します。
その選択が間違っているわけではありませんが、不動産を少しでも良い条件で買ってくれる方を見つけたい、売却に失敗したくないと考えているなら、一社ではなく複数の業者から話を聞きましょう。
ほとんどの場合、不動産を売却する方は不動産の素人です。
なんとなく決めた業者が本当に良い業者なのか、専門知識や経験のない状態で判断するのは簡単ではありません。
しかし、複数の業者から話を聞いて対応を比較すれば、「たまたま最初に相談した不動産業者が、あまり良い業者でなかった」という可能性を下げられるのです。
複数の業者に売却の相談をするメリット
●適正価格での売却がしやすくなる
不動産の査定は、各社独自の基準で算出されます。
そのため、同じ不動産でも、査定をお願いした業者によって査定価格が100万円以上変わることも珍しくありません。
ただし、不動産は相場で売買される商品なので、査定額が相場より高いと売れ残るリスクが高くなってしまいます。
しかし、複数業者の査定結果を比較して、ある程度の相場が分かっていれば、適正価格で査定をしている業者に仲介を依頼できるわけです。
●信頼性の高い業者を見極められる
不動産売却は、扱う金額が大きく、利用者と業者の間で知識差が大きい取引なので、仲介をお願いする業者によっては、良い結果にならないどころか、損をする場合も少なくありません。
しかし、各業者の提案や説明、対応の比較なら、不動産に関する専門的な知識がなくても信頼性の高い業者を見極めやすいです。
説明がわかりやすい、説得力がある、提案力が高いなど、対応に満足できる業者を見つけましょう。
複数業者に売却の相談をするデメリット
●査定結果が出揃うまで時間がかかる
複数の業者に売却の相談をするデメリットは、査定を何度も受けることになるため、結果が出揃うまでに時間がかかることです。
不動産査定は、結果が出るまで数日かかります。
相談する業者の数が増えれば増えるほど、査定結果を待つ時間、査定結果を比較する時間が長引いていくため、相談する業者は2~3社程度に絞ると良いでしょう。
●相見積もりの数が多すぎると絞り込むのが大変
相見積もりを行うと、複数の選択肢の中から契約する業者を絞り込む必要があります。
査定価格はどうなのか、相談した際の担当者の対応は満足のいくものだったのか、各業者が得意とする物件のタイプはどうなのかなど、検討すべき項目は多いです。
売却の目的、売りたい物件のタイプや条件などによっても適した業者が変わってくるので、面倒でも業者の絞り込みには時間をかけましょう。
●相見積もりの方法によっては営業電話が面倒になることも
複数の業者を比較するということは、最終的に契約しない業者からも営業を受けるということです。
つまり、営業トークを断る労力が必要になってきます。
ネット上の一括査定サービスなど、大量の業者に「不動産を売る」と伝える方法を短期間で何度も使うと、営業の電話やメールが届いて大変なので、査定は「条件が良かったら契約したい」と思う不動産業者に頼みましょう。
売却について相談するときの注意点
●査定額が相場よりも高い・安い場合は即決しない
不動産査定の結果を見比べて、明らかに相場よりも高い業者がいる場合、即決するのはおすすめできません。
不動産は、基本的に相場に近い金額で売れますし、査定額は、業者が考える「これくらいで売れますよ」という推定額に過ぎないからです。
査定額が高くても、契約後にあれこれ理由をつけて売り出し価格を下げられる可能性が高いため、迷ったときは一度家に持ち帰って考えましょう。
●説明や対応が雑な業者との契約は避ける
査定や売却の相談をした際に、担当者の態度に不安を覚えたり、対応が雑だったり、説明がわかりづらかったりする場合、一旦契約を保留にするのがおすすめです。
不動産売却では、数カ月間担当者とやり取りをすることになるので、コミュニケーションを取りやすい担当者にサポートしてもらったほうが良い結果につながります。
不動産業者選びでは、対面時の対応を重視しましょう。
まとめ
不動産売却では、2~3社に査定や売却の相談をした上で、契約する業者を選ぶことをおすすめします。
1社だけの話を聞いても、相談している業者が信頼できる相手なのか、売りたい不動産の売却に長けているのかなどを判断できません。
不動産売却は、契約する業者次第で結果の変わる取引です。
最終的に満足の行く結果になるように、面倒でも業者選びは慎重に進めましょう。