簡易査定・訪問査定どちらがおすすめ?不動産査定の違いと活用法
2023.12.15
不動産の査定方法は、大きく分けると簡易査定と訪問査定の2通りです。
簡易査定はスピーディーに不動産の売却価格を調べられる一方で、精度が低く、訪問査定は精度の高い査定ができる代わりに、時間がかかるといった違いがあります。
それぞれ強みと弱みが異なるため、不動産の査定を受けるときは、簡易査定と訪問査定を上手く組み合わせて使うことが大切です。
この記事では、簡易査定・訪問査定のメリット・デメリットに加えて、不動産査定の活用法についてお伝えします。
不動産の査定には簡易査定と訪問査定がある
査定とは、不動産業者に家や土地がいくらくらいで売れそうなのかを調べてもらうサービスのことです。
不動産の査定には、インターネットや電話で申し込む簡易査定と、不動産業者の担当者に来てもらう訪問査定の2種類があります。
どちらも基本的に無料ですが、不動産の売り主が査定に使える時間は有限です。
気になる不動産業者すべてに、簡易査定と訪問査定の両方を頼むわけにはいかないため、不動産を売るときは、査定の違いや活用法を押さえておく必要があります。
簡易査定のメリット・デメリット
●いつでもどこでも不動産価格をチェックできる
簡易査定最大のメリットは、手軽さです。
スマートフォンやパソコンを使って、24時間いつでもどこからでも査定を受けられます。
簡易査定は、多くの場合査定を申し込んでから1時間、早ければ数分で査定結果を出してくれるため、待ち時間も少ないです。
仕事などで忙しく、不動産業者の店舗へ行く余裕がない時、複数の業者に査定を頼んで結果を比較したい時などに使うと良いでしょう。
なお、複数の業者にまとめて簡易査定を依頼できる、一括査定サービスというものもあります。
●営業マンと対面しなくて良い
簡易査定の申し込み方法は、インターネットまたは電話です。
基本的に、営業マンと対面する必要がないため、人見知りをしてしまう方や、売却価格が気になっただけでまだ本格的に不動産を売りたいとは思っていない方、営業をされるのが面倒な方なども安心して利用できます。
家に営業マンがやってくることもないので、部屋の片付けも不要ですし、身だしなみを整える必要もありません。
●査定の精度は訪問査定に比べると良くない
簡易査定のデメリットは、査定結果の精度が訪問査定よりも低いことです。
簡易査定は、「◯◯という地域にある、これくらいの広さ・築年数の不動産」という表面的なデータだけで査定価格を計算したもの。
経年劣化や住宅設備など、物件の現況を確認しているわけではないため、査定結果もある程度大雑把になってしまいます。
そのため、不動産売却時は、簡易査定を受けて気になった業者に、訪問査定でより詳しい査定を頼むという進め方をするのが一般的です。
訪問査定のメリット・デメリット
●査定結果の精度が高い
訪問査定のメリットは、担当者が現地訪問をした上で査定結果を出すため、簡易査定よりも実際の売却価格に近い査定結果がわかること。
不動産の状態だけでなく、交通の便や周辺環境などによっても、査定結果は変わります。
「現実的に考えて、この不動産はこれくらいの金額で売れるだろう」という数字がわかるため、不動産を売るかどうかを決める指標としても、訪問査定は効果的です。
●担当者の対応や態度を自分で確かめられる
訪問査定では、実際に担当者と対面するため、担当者の身だしなみや仕事振り、対応の丁寧さなどを自分の目で確認できます。
不動産は、仲介をお願いする不動産業者次第で、売却結果が変わる資産です。
訪問査定の短い時間で、業者の良し悪しを完璧に把握できるわけではありませんが、少なくとも担当者の言葉遣いや対応に問題のある業者との契約は避けられます。
●査定結果が分かるまで1週間程度かかる
訪問査定は、その場で結果がわかりません。
業者にもよりますが、訪問査定の実施後、1週間から10日程度待つ必要があるため、「今すぐ査定結果を知りたい」場合は簡易査定を利用した方が良いでしょう。
また、時間がかかる分、訪問査定を何社も受けるのは難しいです。
ある程度、訪問査定を頼む業者は事前に選別する必要があります。
不動産売却では簡易査定と訪問査定の併用がおすすめ
不動産売却の際は、簡易査定を複数社に頼んで売却価格の相場を把握し、相場に近い査定結果を出している業者や、個人的に気になる業者に訪問査定を頼むのがおすすめです。
両者を併用することで、査定の質が良くない業者を避けつつ、契約する業者を絞り込めます。
また、訪問査定も、1社だけだと査定結果が適切なものか判断できないので、2~3社に依頼しましょう。
まとめ
不動産売却を成功させるためには、相場を掴み、適切な査定結果を出してくれる不動産業者と契約する必要があります。
そこで重要になってくるのが、査定を通じて不動産業者を見極めること。
簡易査定と訪問査定を上手に組み合わせれば、限られた期間内で相場を把握しつつ、業者の対応もチェックできます。
簡易査定と訪問査定には、それぞれの一長一短があるため、両者を併用して信頼できる不動産業者を見つけましょう。