悪徳業者から自分を守ろう!不動産業者の見極め方
2024.01.15
不動産売却は、業者と売り主との間に大きな知識格差のある取引なので、中には売り主をだまして利益を得ようとする悪どい業者も存在します。
悪徳業者と契約した先に待っているのは、不動産の買いたたきや、よくわからない追加料金の請求です。
そこで重要なのが、明らかに怪しい業者を見極められるようになること。
今回は、悪徳業者を見分けるためのポイントをご紹介します。
悪どい業者かどうかを見極めるためのポイント
●契約を急かしてくる
不動産売却に関わらず、悪どいビジネスをしている業者は、契約を急かしてくることが多いです。
「こんなに高額な査定ができるのは今だけですよ」「今日うちと契約してくれたら相場より高く売ります」など、売り主を急かし、焦らせて契約を迫るのは、売り主に時間をかけて検討されたり、周囲に相談されたりすると困るから。
契約を急かした結果、売り主とトラブルになったり、口コミで低評価が広まったりする方が大変なので、一般的な業者であれば売り主の判断を待ってくれます。
●契約書の文字が小さい・見づらい
契約書の隅に小さく見づらい文章で、売り主にとって不利な条件を付け加えているのも、悪どい業者が良く使う手口です。
不動産売却では、媒介契約書や売買契約書、重要事項説明書といったさまざまな書類の確認を求められます。
これらの書類は、用語も難しく文章量もありますが、トラブルになった場合、「契約書に書いてあるから」という理由で売り主が負けてしまうので、受け取った書類は必ず隅々までチェックしましょう。
●口頭で決めたことを書面化してくれない
売却する不動産の状態や、残していく荷物の扱いなど、不動産売却に関して口頭で決めたことを書面化してくれない場合、要注意です。
たとえば、口約束で売買契約書を訂正してもらい、「修正後の契約書です」と渡されたものを見てみると、実は訂正されていなかったという手口もあり得ます。
何らかの形で合意した内容は、書面に残してもらいましょう。
●物件の良くない部分について説明してくれない
不動産の査定を頼んだ際に、不動産の良くない部分について説明してくれない業者は、あまり信用できません。
悪どい業者であればあるほど、不動産の欠点や問題点を隠して売ろうとするため、売却後に買い主とトラブルになる可能性が高いです。
不動産の強みと弱みは、地域や買い主の好みによっても変わるので、欠点のない不動産はありません。
不動産の特徴がわからないと、適切な売却プランは立てられないため、不動産を売るときは「物件の問題点は何か」を質問してみましょう。
●追加工事や追加料金の有無がわからない
不動産によっては、より良い条件で売却するために、土地の測量や修繕工事を必要とする場合もあります。
悪どい業者だと、これらの工事や追加料金の有無も隠そうとするため、気を付けましょう。
売り主に情報を伏せる理由は、一旦契約さえしてしまえば、関係のある業者と協力して料金を上乗せしたり、特定の業者に仕事を頼んでキックバックを受け取ったりできるからです。
●相見積もりを嫌がる
不動産売却では、複数の業者に見積もりを頼む行為、通称相見積もりがよく行われます。
一般的な業者であれば、売り主が相見積もりを行うことを承知していますし、相場通りの査定であれば査定結果に大きな差は出ないため、相見積もりを嫌がることはありません。
しかし、悪徳業者の場合、ほかの業者と対応や査定結果を比較されると、適切な対応をしていなかったことがわかってしまうので、相見積もりを嫌がります。
●査定価格が相場から離れている
もし、査定結果がほかの業者の査定結果よりも明らかに高い、または安い場合は注意が必要です。
通常、不動産は地域の相場で取引されるため、よほどの事情がない限り、査定価格は同じ地域にある似たような条件の不動産と同じ価格帯になります。
悪どい業者の場合、契約を取るために高額査定をしたり、逆に物件を買いたたくために査定額を下げたりする可能性があるため、査定結果に疑問を感じたら、査定の根拠を確認しましょう。
業者側の説明に納得できない場合は、契約を避けた方が安全です。
悪徳業者との契約を避けるために相見積もりを活用しよう
悪徳業者は、どこに潜んでいるかわかりません。
そこで重要なのが、相見積もりを取り、複数の業者の対応・査定結果を比較することです。
不動産売却に関する知識がなくても、いくつかの業者を比べれば、明らかに対応に問題のある業者をあぶり出せます。
相見積もりをすることで、売りたい物件の評価や相場も把握できるため、不動産売却では積極的に相見積もりを活用しましょう。
まとめ
不動産売却は、売り主や買い主が悪徳業者にだまされやすい取引です。
だからこそ、明らかに良くない業者との契約を避けるために、業者の見極め方を知っておく必要があります。
悪徳業者は、他社との比較を嫌がり、契約を急かしてくる傾向があるため、不動産を売るときは複数の業者に見積もりを頼みましょう。
業者の態度や査定結果、査定の根拠などを比べるのが、最も手軽な悪徳業者対策です。