column 712.

地方・郊外・田舎の土地を売る方法と売却のコツ

2024.01.15

地方・郊外・田舎の土地を売る方法と売却のコツ

地方や郊外、田舎の土地は、都市部の土地と比べて需要が少ないので、売却難易度が高いです。

ただし、不動産に合った適切な方法で売り出せば、需要の限られた地方の土地であっても、スムーズに売却できます。
そこで重要なのが、地方の土地を売るコツを知っておくことです。

今回は、地方・郊外・田舎の土地を売る方法と、売却のコツについてお伝えしていきます。

地方・郊外・田舎の土地は売却するのが難しい

そもそもの前提知識として、地方・郊外・田舎といったアクセスの良くないエリアの土地は、売却するのが難しいです。
なぜなら、不動産は「この土地が欲しい」と思う買い主とマッチングしないと、売れないから。
地方や田舎は、都市部に比べて人口が少なく、売りに出される不動産の数も限られます。
「家が欲しい」「土地を買いたい」という需要が小さいので、売却プランを練り、適切な買い主に対して土地の良さをアピールする必要があるのです。

地方・郊外・田舎の土地を売る方法

●ご近所さんに売却する

特に田舎で土地を売る場合、ご近所さんが有力な買い主候補となってきます。
地縁や土地勘のない方が、いきなり地方や郊外にある空き地を購入するのはレアケースです。
ご近所さんに土地を買ってくれないか打診して、運良く買い主が決まれば、それ以上買い主探しをする必要はありません。
この方法だと、「チャンスがあれば土地を広げても良いが、わざわざ普段から空き地を探して不動産の広告を見ていない」層にも、広告できます。

●買取業者に相談する

地方や郊外の土地を手っ取り早く売却したいなら、不動産の買取業者を探して相談するのもおすすめです。
不動産の買取業者とは、名前の通り家や土地を直接買い取ってくれる業者のこと。
仲介業者を頼る場合、市場を通じて買い主を探すため、買い主が見つかるまで時間がかかります。
しかし、買い取りなら、最短数日程度で土地を現金化できるのです。

●空き家バンクを通して売る

自治体によって運営されている、空き家・空き地用の不動産情報サイト、空き家バンクを通じて土地を売るという手もあります。
空き家バンクはある程度の知名度がある一方、登録されている物件数が一般的な不動産ポータルサイトよりも少ないので、空き家・空き地に興味を持つ方に興味を持ってもらいやすいです。

ただし、空き家バンクの利用規約は、地域によって異なります。
空き地を登録できない場合もあるので、事前に規約を確認しましょう。

●不動産業者経由で買い主を探す

不動産業者に査定を頼み、業者経由で買い主を探してもらう通常の方法でも、地方の土地は売却できます。

ただし、土地の需要が少ない以上、仲介による売却は長期戦になりがちです。
急いで売りたい場合には向きませんし、売却の成功率を高めるためには、地方の土地売却に強い不動産業者や、その地域の不動産売買に長けている業者を選ぶ必要があります。

地方・郊外・田舎の土地を売るときのコツ

●時間をかけて買い主を探す

地方・郊外・田舎の土地を売るときのコツは、とにかく時間をかけることです。
売却スケジュールに余裕があれば、焦って値下げをする必要もありませんし、条件の合わない買い主が出てきても、次の買い主を探せます。
その時その地方にある土地を探している相手がいるかどうかは運次第なので、田舎の土地売却は気長に進めていきましょう。

●値引き対応を柔軟に行う

もし、少しでも早く地方の土地を売りたいなら、値引き対応に柔軟に応じるのもおすすめです。
地方の土地は需要が少ないので、「次の買い主」がいつ現れるかわかりません。
金銭的には損をすることになりますが、値引き交渉に応じることで、成約する可能性が高くなります。

ただし、値下げをした結果、損をしてしまうと意味がありません。
事前に最低限自分が損をしない値下げ幅を考えた上で、交渉に臨みましょう。

●仲介手数料を多めに支払う

不動産を仲介業者経由で売却する場合、売り主は業者に仲介手数料を支払います。
ただし、仲介手数料には法律上の上限額があるため、そもそも地価の安い田舎の土地は、仲介を行う不動産業者側の利益が少ないです。
そのため、安い土地や需要の少ない土地は、不動産業者に任せてもあまり売却活動に力を入れてもらえないという問題を抱えています。

しかし、2018年の法改正によって、売却額400万円以下の不動産を売るとき、仲介手数料を最大18万円まで上乗せできるようになりました。
売り主の負担は増えてしまいますが、仲介手数料を多めに支払い、不動産売却を手厚くサポートしてもらえば、売却の可能性を大きく高められます。

まとめ

買い主候補も少なく、市場での人気も低い地方や郊外、田舎の土地は、ただ単に売り出すだけだと良い条件で売れません。
だからこそ、地方の土地を売るときは、複数の不動産売却方法を組み合わせつつ、時間をかけたり値引きをしたり、仲介手数料を多く支払ったりすることが重要です。

なかなか売れない不動産も、工夫次第で売却期間を短縮できるので、地方の土地を持て余しているなら、諦めずに売却を目指しましょう。

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