ネットで不動産査定は受けられる?AI査定や机上査定について解説
2024.03.01不動産売却における最初のステップが、不動産査定です。
ただ、いきなり不動産業者の営業時間中に電話をしたり、店舗を訪問してあれこれ質問したりするのは気が進まない、という方も多いでしょう。
「良い金額で売れるなら売りたい」と考えている方からすれば、不動産査定をネットで受けられると気楽です。
そこで今回は、インターネット上で不動産査定を受ける方法、AI査定や机上査定について解説します。
不動産の査定はインターネット上でも受けられる
結論から言うと、不動産の査定はインターネット上で利用可能です。
一般的に、不動産の査定は、
・店舗
・電話
・メール
・不動産業者の公式サイト
で申し込めます。
ただし、全ての査定方法をネットで利用できるわけではありません。
査定の種類によって、査定結果の精度も違うため、不動産査定は状況に合わせて使い分けることが重要です。
なるべく早く、かつ手軽に不動産市場の動向や相場価格を把握できるように、不動産査定の理解を深めましょう。
ネット上で利用できる不動産査定は3種類
●AI査定
AI査定とは、不動産取引データを学習させたAIに、売りたい不動産の査定価格を算出してもらえるサービスのことです。
不動産業者の公式サイトから申し込めます。
入力フォームに物件の住所地や面積などを入力すれば、AIがその場で即座に過去の取引データからおおよその売却価格を査定してくれるため、非常に手軽です。
ただし、査定の精度は読み込ませた不動産取引データ量に左右されるので、取引数の少ない地方・一戸建ての査定は精度が保証されません。
基本的には、データ量の豊富な都市部のマンション売却を考えている場合に、利用すると良いでしょう。
●机上査定
机上査定は、各不動産業者が抱えている過去の取引データなどを使って、査定価格を出してもらう方法です。
不動産業者のスタッフが売りたい不動産の情報や相場情報を分析し、数日から1週間ほどかけて結果を出してくれるため、AI査定よりも細かい事情を考慮した予想額がわかります。
物件の現地訪問はないため、不動産業者のスタッフと顔を合わせる必要はありません。
机上査定の良いところは、取引データ量の少ない地方の一戸建て等でも、ある程度、精度の高い査定結果を期待できることです。
気になる業者がAI査定をしていない場合や、ネットでできるだけ精度の高い査定を受けたい場合は、机上査定を利用しましょう。
●一括査定
一括査定は、複数の不動産業者に机上査定をお願いし、一度の情報入力でまとめて査定結果を受け取れるサービスのことです。
本来、机上査定は申し込みをした不動産業者の査定結果しか受け取れませんが、一括査定なら数社の査定結果を一気に確認できます。
査定結果同士の比較ができるので、不動産の相場を知りたいとき、業者を比べたい場合に便利です。
ただし、一括査定サービスに登録している業者の査定結果しか、届きません。
複数の業者へ個人情報が渡るため、営業の電話やメールが届く可能性がある点にも注意が必要です。
インターネット上の不動産査定は匿名で利用できる?
インターネットで申し込める不動産査定は、AI査定でも机上査定でも、本人の氏名と連絡先の入力を求められます。
しかし、「匿名査定」というサービスを提供している不動産業者であれば、個人情報の入力なしで査定を利用可能です。
とはいえ、正確な不動産査定には、正確な情報が必要不可欠。
匿名査定は入力情報が少ない分、精度は妥協する必要があります。
売却の意思が固まったら訪問査定を利用しよう
●査定の精度は訪問査定が一番高い
AI査定や机上査定は、ネットからいつでも申し込みできるので、便利です。
ただ、どちらも不動産の現状を確認しているわけではないため、査定結果を見て本格的に売却手続きを進めたいと思ったら、訪問査定を利用しましょう。
訪問査定は、不動産業者に現地訪問込みで査定してもらう方法のことです。
周辺環境や立地条件、物件の劣化なども考慮されるので、より精密な査定結果が分かります。
●査定のついでに担当者の対応もチェックできる
訪問査定の良いところは、不動産業者の対応もチェックできることです。
不動産売却は、数ヵ月同じ担当者とやり取りをしながら手続きを進めていく手続き。
売却の方針が合わない相手や、質問しづらい相手に不動産を任せると、やり取りの度にストレスを感じることになり、売却そのものが上手くいきません。
どの業者と契約するかを比較する基準として、訪問査定で担当者の身だしなみや話し方を確認すると良いでしょう。
まとめ
インターネットで利用できる不動産の査定は、AI査定・机上査定・一括査定の3種類です。
不動産業者や一括査定サービスのサイトに物件情報等を入力すれば、不動産の売却価格を予想してもらえます。
また、一部の不動産業者であれば、匿名査定も利用可能です。
ただし、物件確認なしでの査定は、手軽に申し込める分、査定の精度では劣ります。
不動産売却を考えているなら、AI査定・机上査定・一括査定を受けた上で、訪問査定に進みましょう。