不動産売却って大変なの?手続きの流れや売却のポイントを紹介
2024.03.01
不動産売却は、多くの場合想像よりも大変な手続きです。
ただし、不動産売却を初めて行う方だと、そもそも不動産売却の何が大変なのか、どういうふうに手続きを進めていけば良いのかイメージできないでしょう。
そこで今回は、不動産売却に取り組むための心構えとして、どういった点が大変なのか、一般的な売却手続きがどのような流れで進んでいき、効率良く売却を進めるためには何が必要なのかをお伝えしていきます。
不動産売却は意外と大変
●そもそも何をすれば良いのかわからない
不動産売却初心者にとって一番の不安は、何をすれば良いのかわからないこと。
不動産売却では、物件の売り出し価格も、買い主に売るかどうかも最終的に売り主が自分で判断する必要があります。
全てを不動産業者に任せておけば、理想的な条件で売却できるわけではないので、不動産を売る時は、売却の流れや専門用語といったある程度の基礎知識を押さえておく必要があるのです。
●信頼できる不動産業者を見つけるのが難しい
不動産売却は、どの業者と契約するかによっても売却結果が変わります。
なぜなら、不動産業者にも得意分野や営業力の差があるからです。
不動産業者を適当に選ぶと、相場よりも安く売ることになったり、実は相手が悪徳業者で、不動産を買い叩かれてしまったりする可能性があります。
そのため、不動産売却では、どういう業者なら信頼できるのか、どこを見れば不動産業者の良し悪しが分かるのかを勉強しておくことも大切です。
●売却手続きに時間がかかる
不動産売却が意外と大変な理由として、単純に時間がかかるというものもあります。
一般的な不動産の売却期間は、3~6ヵ月ほどなので、全体のスケジュールを把握していないと、「不動産はいつ売れるのだろうか」と不安になってしまうのです。
売却期間中は不動産業者とのやり取りが必要ですし、内覧対応や価格交渉への対応も求められます。
忙しい時期を外して売却を進めたい、特定の期日までに売却を終えたいといった要望があるなら、不動産売却の流れを押さえておきましょう。
●各種書類の準備や家の片付けが大変
不動産を売却する場合、不動産購入時に交わした売買契約書や登記済証、物件の間取り図といった様々な書類を用意する必要があります。
一部の書類は発行に時間がかかるため、売却手続きをスムーズに進めたい場合は、必要書類の名前・取得場所・発行手数料の有無をリスト化するのがおすすめです。
また、家を売る場合、中の掃除や片付けも必要になります。
不動産売却についてだけでなく、不用品の処分方法や掃除のコツ等も調べておくと良いでしょう。
一般的な不動産売却手続きの流れ
不動産売却の基本的な流れは、以下の通りです。
- 不動産業者に査定を頼む
- 見積もり結果を比べて不動産業者と契約
- 不動産の売却開始
- 内覧や売買条件の交渉を経て買い主を決定
- 売買契約を交わす
- 売却物件を引き渡して代金の決済をしてもらう
状況によって期間は変わりますが、最低でも不動産業者を決めるまで2週間、不動産の売り出しに3ヵ月前後、売買契約の締結から物件の引き渡しまで約1ヵ月を見ておくと良いでしょう。
不動産売却を効率良く進めるためのコツ
●売却予定日から逆算してスケジュールを立てる
不動産売却を効率良く進めるコツは、売却予定日から逆算してスケジュールを立てることです。
全体の流れがわかっていれば、「12月中に家を売りたいから、最低でも不動産売却を9月中には始めよう」といった判断ができます。
実際にはその日までに売却できなかったとしても、問題はありません。
期限を定めることで、売り主としていつまでに何をすれば良いのかを明確にするだけで、手続きの見落としや準備の遅れを防げます。
●不動産の売却相場を調べてから業者探しを始める
不動産を売るとき、最も時間をかけた方が良いのは、不動産業者探しです。
ただ、何の前情報もない状態で業者の査定を受けても、査定結果が良いのか、それとも良くないのか判断できません。
そこで重要なのが、売却相場の把握です。
中古の不動産には相場があり、売却価格は相場の近くで落ち着きます。
物件情報サイトで似た条件の物件を調べ、価格を見ておくだけでも、「自分の中の相場と比べて、査定結果が高いか安いか」を判断できるようになるため、おすすめです。
また、不動産売却価格を調べるとき、複数の業者に査定を頼めば、業者の対応も比較できます。
限られた時間でより良い業者を見つけられるように、相場の下調べと相見積もりを活用しましょう。
まとめ
不動産売却は大変な手続きですが、売却の流れや大まかなスケジュールを理解していれば、売却中に不安になったり、ストレスを感じたりすることなく手続きを進められます。
また、不動産売却を成功させるためのコツは、何よりも信頼できる不動産業者を見つけることです。
査定を頼む業者数が少なかったり、業者を選ぶ基準がなかったりすると、良い業者と出会える確率は下がります。
不動産の売却相場を調べ、相見積もりを駆使して、自分の力で自分に合う業者を選べるようになりましょう。