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知名度があっても売るのは難しい!別荘の売却方法と注意点

2024.03.19

知名度があっても売るのは難しい!別荘の売却方法と注意点

別荘の売却は、多くの方が考えている以上に難しい手続きです。
ただし、別荘地の住宅は、ただ持っているだけで維持や管理のコストがかかります。
売却を後回しにすればするほど、コストがかさみ売却の難易度も上がっていくため、使う予定のない別荘地を持っている方は、早目の売却を考えましょう。

この記事では、別荘の売却が難しい理由や、別荘の売却方法、別荘を売る時の注意点などをご紹介します。

別荘の売却難易度が高い理由

●そもそも別荘の需要が少ないから

別荘の売却難易度が高いとされている最も大きな理由は、単純に「別荘地の住宅を買いたい」という買い主が少ないからです。
実際、総務省によって平成30年に行われた「住宅・土地統計調査」によると、マイホーム以外の住宅を持っている世帯は全体の9.5%、その中から親族の家や貸家等を除いた「セカンドハウスや別荘」を所有しているのは、わずか0.7%。※1
別荘の買い主を見つけるのは、想像以上に大変なことなのです。

※1総務省統計局:平成30年住宅・土地統計調査
https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/kihon_gaiyou.pdf

●古い物件が多く修繕費用がかさむから

日本各地で別荘ブームが巻き起こったのは、バブル時代。
多くの別荘が、1990年より前に建てられた築古物件です。
古い物件は、新しい家よりも壊れたり問題が生じたりするペースが早いので、修繕費用がかさみます。
場合によっては、大掛かりな修繕工事や耐震改修も必要になるでしょう。
購入後にお金や手間がかかることも、別荘の売却を阻む要因の一つになっています。

●維持や管理にお金と手間がかかるため

別荘は、一般的な住宅以上に維持費のかかる不動産です。
観光地としてのインフラを維持するため、別荘を利用していなくても毎年、管理費を徴収されますし、毎年固定資産税や都市計画税もかかります。
普段別の場所に住んでいるなら、別荘を行き来するための交通費も必要です。
持っているだけでお金がかかるという点で、どうしても買い主が限られてしまいます。

別荘の売却方法

●仲介による売却

仲介とは、物件の広告や買い主探し、売買契約書の作成といった手続きの大半を、不動産業者に任せる売却方法のこと。
仲介には、全国区で買い主を探してもらえる他、営業活動もプロが行ってくれるため、不動産を良い条件で売却しやすいというメリットがあります。
実力のある不動産業者なら、売り出す別荘に合わせた売却戦略の提案をしてもらえるので、急いで売りたいといった事情がなければ、仲介での売却を目指すと良いでしょう。

●不動産買取

不動産買取は、土地や建物を買い取ってくれる専門業者に、直接物件を売る方法のことです。
市場を通す必要がないため、査定後早ければ数日で別荘を現金化できるというメリットがあります。
一方で、不動産の買取価格は、仲介で売るときの相場より2割から3割程度、安いです。
物件によっては、買取を断られる場合もあるため、別荘を早く売りたい時や、仲介で売れそうにない時などに利用すると良いでしょう。

別荘を売るためにできること

●物件の定期的な管理やメンテナンス

誰も住んでいない住宅は、急速に劣化が進みます。
別荘の状態が悪いと、当然買い主も見つかりづらくなるため、別荘の売却を考えているなら、定期的に掃除や換気を行い、最低限の修繕を施して物件の状態を維持しましょう。
また、小まめに別荘まで足を運んでいると、季節ごとの過ごしやすさや別荘地の魅力などを、内覧でアピールできるようになります。

●適切な価格設定と値引き

別荘は一般的に人気のない不動産なので、強気の価格設定で値引きなしだと、高確率で売れません。
そのため、別荘を売るときは、不動産業者に査定を頼み、適正価格を付けた上で、ある程度の値引きにも応じましょう。
別荘がなかなか売れない時に価格を下げたり、買い主との交渉次第で値引きに応じたりすれば、成約する可能性を高められます。

●実績豊富な不動産業者選び

別荘のように、売却の難しい不動産を売るときは、別荘の売却に長けた不動産業者と契約することが大切です。
不動産業者の良し悪しは、知名度や会社の大きさとは関係ありません。
大手不動産業者に依頼すれば、納得の行く売却ができるわけではないので、営業年数や売却実績、口コミ等を調べて、信頼できる不動産業者を選びましょう。

別荘を売る際の注意点

マイホームや、親族から相続した不動産を売却する場合、譲渡所得を大幅に圧縮したり、仮に赤字が出たとしても損失分を本業の収入から控除したりできる税の優遇を受けられます。

しかし、別荘はマイホームではないため、節税効果の大きい優遇措置の対象外です。
マイホームの売却ならかからない税金も、別荘の売却だと発生する場合があるため、事前に納税額や納税方法を調べておきましょう。

まとめ

別荘は、一般的な住宅に比べて使い勝手が悪く、修繕にお金のかかる築古物件も多いため、売却するのが難しいです。
マイホームと違って、売却時にお得な税の優遇も受けられません。

ただし、使わない別荘を持っていても、毎年維持費が出ていくだけです。
定期的にメンテナンスを行い、適切な価格設定をして、実績のある不動産業者経由で売却を目指しましょう。

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