不動産の査定は興味本位で申し込んでも大丈夫？査定の費用や使い方｜永大ハウス工業

不動産がいくらで売れるのか知りたくなったら、不動産業者の査定を受けましょう。

ただ、不動産業者の査定がどういった手続きなのか、お金はかかるのか、興味本位で申し込んでも大丈夫なのか、不安に思う方も少なくありません。

今回は、不動産査定の費用や種類、上手な査定の使い方、不動産査定を利用する際の注意点を解説します。

不動産の査定は、全国どの不動産業者に頼んでも無料です。
なぜなら、宅地建物取引業法という法律で、不動産の仲介業を行う業者が、売り主や買い主に対して請求できるのは「仲介手数料」だけと決まっているから。
仲介手数料は、業者が売り主や買い主の代わりに取引相手を見つけて、売買契約が成立したときに発生する成功報酬です。
査定の段階では、買い主探しを一切行っていないので、お金はかかりません。

簡易査定とは、不動産の現地確認をせず、住所・築年数・間取りといった物件情報と、不動産業者の持つ過去の取引データなどを使って査定価格を求める方法のことです。
基本的に、各不動産業者のホームページからいつでも申し込めるようになっています。
物件情報を入力するだけで、査定結果がメール等で届くため、不動産業者と対面したくない、気軽に査定結果だけ調べてみたいという方におすすめです。

一括査定とは、簡易査定をまとめて複数の会社に頼めるサービスのことを指します。
必要情報の入力を一回行うだけで数社の簡易査定を受けられるため、短時間で多くの査定結果を知りたい時に便利です。

ただし、簡易査定や一括査定は、不動産そのものの確認をしないので、査定の精度がやや甘いというデメリットがあります。

訪問査定は、不動産業者に物件を見せ、より詳しい査定結果を出してもらう査定方法です。
簡易査定・一括査定に比べて、周辺環境や隣地との境界線、物件の経年劣化なども考慮されるため、高い精度で不動産の査定価格がわかります。

ただ、訪問査定は、結果が分かるまで1～2週間程度必要です。
短期間に何件も訪問査定を受けるのは難しいですし、担当者とやり取りする際に売却を勧められるので、簡易査定を受けてみて、不動産を本気で売りたくなったときに利用すると良いでしょう。

●最低でも2社以上に見積もりを頼む

不動産の査定を受ける際に、最も重要なポイントは、最低でも2社以上の不動産業者に見積もりをお願いすることです。
たとえ知り合いから業者を紹介されても、引っ越しなどで家族がお世話になったことのある業者がいても、見積もりは複数の業者に頼みましょう。

なぜなら、不動産査定の結果は、業者によって違うからです。
依頼した業者がどういったポイントを重視して評価を行っているのか、そもそも適切な査定をしているのか、他社と査定結果が異なる根拠は何なのかなどを確認できるように、査定結果の比較をおすすめします。

●怪しい不動産業者やサービスを避ける

査定を受けるときは、怪しい業者を避けることも重要です。
悪徳業者に査定を頼むと、個人情報を取られたり、不当に安い査定価格で不動産を売れと迫られたりする可能性があります。
SNS上で声をかけられたり、知人から業者を紹介されたりした場合も、すぐに査定を頼むのではなく、本当にその業者が存在するのか、怪しい部分はないか調べてから依頼しましょう。

●電話やメールで営業をかけられる

不動産の査定を受けると、後日営業の電話やメールが届いたり、家を売らないかとポストにチラシが入ってきたりする場合があります。
多くの業者に査定を頼めば頼むほど、営業をかけられる可能性は高くなるため、営業マンの対応が面倒なら、査定をお願いする業者の数を抑えましょう。
また、査定を受けても売る気がない場合、営業電話が届いた時、売却の意思がないと伝えることも効果的です。

●査定額で売れるわけではない

不動産の査定結果は、業者が独自の基準で算出した、おそらくこれくらいの金額で売れるだろうという予想に過ぎません。
実際の売却価格は、不動産を売り出してみないとわからないので、あくまでも査定額は参考程度に考えておきましょう。

ただし、査定の精度が高ければ、売るべきかどうかの判断はしやすくなります。
不動産売却時の資金計画も立てやすくなるので、信頼できる不動産業者に査定を頼むことが重要です。

不動産の査定は、無料で受けられます。
簡易査定や一括査定を利用すれば、自宅で手軽に不動産の査定価格を調べられるので、不動産がいくらで売れるのか興味を持ったら、一度、査定を受けてみましょう。

ただし、悪徳業者に査定を頼むと、個人情報を取られるなどの被害に遭う可能性があります。
査定を受けるときは、口コミや評価、公式サイトなどを確認して、信頼できる業者に査定を依頼することが大切です。