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闇雲な利用は逆効果!不動産売却における相見積もりの活用法

2024.05.15

闇雲な利用は逆効果!不動産売却における相見積もりの活用法

不動産をできるだけ良い条件で売りたいなら、相見積もりを利用し、複数の不動産業者を比較することが大切です。

ただし、闇雲に相見積もりの数を増やしても、信頼できる業者と出会えるわけではありません。
重要なのは、相見積もりのメリットを理解し、目的意識を持って相見積もりを使いこなすことです。

今回は、不動産の売却時に相見積もりを取るメリットや、相見積もりを利用する上での注意点、結果につながる相見積もりの活用法をご紹介します。

相見積もりって何?

相見積もりとは、複数の不動産業者に売りたい家や土地の査定をしてもらうことです。

なぜ不動産の売却時に相見積もりをおすすめするのかというと、不動産の査定結果が業者によって違うため。
同じ不動産でも、そのエリア・種別の不動産売却に強い業者と、不得意な業者では査定価格に差が出ます。

どの業者と契約し、どうやって不動産を売り出すかで売却結果が変わってしまうため、不動産売却では相見積もりを取り、少しでも多くの情報を比較して契約業者を決めることが重要なのです。

相見積もりを取るメリット

●査定結果を比較できる

相見積もりを取る最大のメリットは、各業者の査定結果を並べて比較できる点。
査定業者が1社だと、手元にある査定結果が、適正なものなのかを判断できません。
しかし、査定結果が複数あれば、A社は他社より高い、B社は他社より安い、C社は相見積もりの平均だ、といった比較がわかります。
専門知識がなくても、不動産の適正な相場がいくらなのか、ある程度、判断できるのが、相見積もりの強みです。

●各業者の違いがわかる

不動産業者は、それぞれ仲介手数料の金額や営業エリア、得意としている売却不動産の種類、営業マンの対応なども違います。
相見積もりを取れば、対応の良し悪しや担当者の雰囲気といった、査定結果以外の部分でも業者を比較可能です。
不動産売却は、手続きが終わるまで短くても3~6ヵ月ほどの時間がかかります。
長い付き合いになるからこそ、信頼できる相手を見極めることが重要です。

●悪徳業者に騙されるリスクを減らせる

不動産の世界には、一般の方が想像している以上に悪徳な業者が存在します。
知識や経験のある悪徳業者からすると、不動産売却の知識を持たない売り主を騙し、物件を買い叩くのは朝飯前です。
もし、最初に相談した不動産業者が悪徳業者だった場合、ほとんどの方は悪質な業者であることに気付けません。
相見積もりを取れば、ほかの業者との比較で、問題のある対応を取られたときに気付けます。

「とにかく見積もりをたくさん取れば良い」がダメな理由

●数を増やせば増やすほど時間と手間がかかるから

相見積もりの良いところは、複数の査定結果、異なる不動産業者の対応を比較できることですが、見積もり数を増やし過ぎるのはおすすめできません。
理由は、査定の数を増やせば増やすほど、「どの業者に査定をお願いするのか」「結果はどうだったのか」「他業者の査定結果とどこが違うか」を調べたり考えたりする労力が増えてしまうからです。
人間は、心理的に「選択肢が多すぎると何か一つを選べなくなってしまう」という性質を持っています。
10社20社と大量の相見積もりを頼むと、かえってどの業者にサポートしてもらえば良いのか判断できなくなってしまうので、相見積もりを頼む業者は厳選しましょう。

●営業電話・営業メールの対応が負担になるから

過剰な相見積もりをおすすめしない理由としては、見積もりを頼んだ業者とのやり取りや営業活動への対応が煩雑になってしまうから、というものもあります。
売りたい不動産が、不動産業者から見て魅力的な建物や土地であった場合、査定後に営業の電話やメールが送られてくる可能性が高いです。
多くの不動産業者に相談すればするほど、営業をかけられる可能性は高くなるため、断るのが苦手なら相見積もりの業者を絞った方が良いでしょう。

不動産売却の結果につながる相見積もりの活用法

相見積もりを利用するときのポイントは、以下の通りです。

・相見積もりの数は3~5社
・評判の良い業者に相見積もりを頼む
・見積もり額だけでなく売却プランや業者の対応を見て契約する

闇雲に大量の査定を頼んでも、良い業者とは出会えません。
大切なのは、相見積もりを通じて信頼できる不動産業者、相談しやすい不動産業者を見つけることです。
相見積もりの数や査定額だけに注目すると、業者の良し悪しを見落としてしまうため、不動産業者の評判を調べ、良い業者と出会う確率を高めましょう。

まとめ

相見積もりは、複数の査定結果を比較することで、自分に合った不動産業者、信頼できる業者を絞り込める便利なツールです。

ただし、比較をすれば良いのだろうと安易に相見積もり数を増やすと、選ぶ手間が増えるだけ。
相見積もりを利用するときは、評判の良い3~5社の不動産業者を選定し、査定額以外にも担当者の対応や売却プランを比べて、売却手続きのパートナーを見つけましょう。

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