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初めての不動産売却で押さえておきたい!5つの売却基礎知識

2024.06.10

初めての不動産売却で押さえておきたい!5つの売却基礎知識

不動産売却は、非常に複雑な手続きです。
初めて不動産売却をする方だと、どんなふうに手続きを進めていけば良いのか、売却にお金はかかるのか、売却までどれくらいの期間がかかるのかなど、数多くの疑問を抱えていることでしょう。

そこで本記事では、不動産売却を初めて行う方に知っておいて欲しい、売却手続きの基礎知識をお伝えします。

不動産売却全体の流れ

不動産売却の大まかな流れは、以下の通りです。

  • 不動産業者に査定を頼む
  • 不動産業者と契約する
  • 売却価格を決定
  • 売却活動の開始
  • 内覧対応
  • 買い主との価格交渉
  • 売買契約の締結
  • 不動産の引き渡しと所有権移転手続き

不動産業者を決めるまでに1~3週間ほど、不動産業者を決めてから買い主が見つかるまで3~6ヵ月ほど、買い主と売買契約を結んでから不動産を引き渡すまで1ヵ月前後かかるのが一般的だとされています。
そのため、不動産を売却する場合、売りたい期日の4ヵ月半以上前から手続きを始めるのがおすすめです。

不動産の査定方法

●売却する不動産の査定は業者にお願いする

不動産は、スーパーの商品と違って定価がなく、市場の需要と供給等によって売却価格が変動します。
売り出し価格を適当に決めても売れ残るだけなので、不動産売却では、不動産業者に売却予想額を査定してもらうのが一般的です。

そして、査定には、主に専用サイトで住所などを入力すれば結果がわかる「机上査定」と、不動産業者に不動産を見てもらって価格を調べる「訪問査定」があります。
机上査定の特徴は、短時間で結果が分かる代わりに査定結果の精度が甘いこと、訪問査定の特徴は、時間がかかる代わりに高精度な査定結果を得られることです。
先に机上査定を頼み、査定額や対応が良かった業者に訪問査定を頼むと良いでしょう。

●査定を受けるときの注意点

不動産売却で査定を受けるときの注意点は、複数の業者から査定を取ることです。
実は、査定の基準が不動産業者によって違うため、査定結果には差があります。
査定数が少ないと、どの業者が良いのか、査定結果が適正なのかがわからないので、複数の業者を比較することが大切なのです。

また、査定を受けるときは、不動産に関する詳しい情報を提供しましょう。
購入時のパンフレットや重要事項説明書、過去に行ったリフォームや修繕工事の内容がわかる書類を用意しておくと、より精度の高い査定が可能です。

不動産売却にかかる費用

不動産を売る時は、以下の費用がかかります。

仲介手数料 不動産業者に支払う手数料。金額は最大で「売却価格×3%+6万円」
抵当権抹消手続きの費用 ローン返済中の家を売る際に必要。司法書士に頼むと1~2万円。自分で行う場合土地・建物一つにつき1,000円。
引っ越し代・不用品の処分代 売り主による。
印紙税 売買契約書の作成時に必要な収入印紙の購入費用。売却価格が1,000~5,000万円の場合、軽減税率を適用し、1万円。
譲渡所得税 売却で利益が出ていたら納める税金。

大雑把に、不動産売却価格の5~10%の支払いが必要です。

基本的な不動産売却活動の進め方

良い物件でも、広告の仕方に問題があると良い条件では売れません。
査定を経て不動産業者と契約した後は、以下の流れで売却活動を進めていきます。

  • ターゲットを決めて広告戦略を練る
  • 売り主として内覧の準備や対応をする
  • 価格交渉を行う

不動産売却では、物件の特徴や強み、地域の需要等を考えて、どういった層に売り込むのか、どういう方法で売却物件のことを知ってもらうかを考えることが重要です。
不動産業者に物件の魅力を伝え、効果的な売却プランを練りましょう。

また、売却活動が始まると、内覧対応をすることになります。
内覧時に家の中が片付いていなかったり、売り主自体に悪印象を持たれたりすると、成約できません。
そのため、内覧前は掃除と整理整頓を行い、内覧者から質問されても答えられるように準備しておきましょう。

そして、不動産売却では、買い主から値下げ交渉をされることが多いです。
値下げするかどうかを決めるのは売り主なので、あらかじめいくらまでなら値下げしても良いのか、値下げ要求が届いたらどう対応するかも考えておきましょう。

売却後の手続き

不動産の買い主が決まり、売買契約を結んだ後は、以下のような手続きが必要です。

  • 売却代金の受け取り
  • 各種支払い(仲介手数料など)の決済
  • 固定資産税等の精算
  • 引っ越し
  • 確定申告

不動産の売却で利益を得ている場合、確定申告をしないと罰則を受けることになります。
確定申告をすれば、適切に納税したり、税の特例を使って節税したりできるので、売却後は確定申告の準備を進めましょう。

まとめ

不動産を売る際、全体の流れや各手続きの注意事項を知っておけば、スムーズな売却が可能です。

ただし、契約する不動産業者に問題があると、良い売却結果を掴み取れません。
信頼できる不動産業者さえ見つけられれば、売却に関する相談もできますし、売却自体も成功に近付きます。
不動産売却では、不動産業者選びに時間をかけましょう。

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