column 766.

不動産売却の成功率を高めるホームステージングの使い方

2024.07.16

不動産売却の成功率を高めるホームステージングの使い方

ホームステージングは、物件の魅力を最大限に引き出し、買い主に好印象を与えられる手段です。

ただし、どういった家具や小物をどのように配置すれば良いのかを知らないと、買い主の心は掴めません。
ホームステージングは、不動産売却だけでなく、将来賃貸物件のオーナーになったときにも役立つスキルです。

今回は、ホームステージングの実践的なテクニックをご紹介します。

ホームステージングの基本

●ホームステージングとは

ホームステージングとは、売却したい物件に家具や小物を配置し、物件をより魅力的に見せられるよう演出する手法です。
想定される買い主の属性や好みに合わせたホームステージングができれば、物件に興味を持ってもらえる可能性が高くなりますし、内覧でも好印象を残せます。

不動産売却は、買い主に強く「この家が欲しい」と思ってもらえたら成約する取引です。
リフォームよりも安い金額で実施できるので、積極的に活用しましょう。

●なぜ不動産売却においてホームステージングが重要なのか?

不動産売却でホームステージングが重要な理由は、部屋の魅力を引き出すだけでなく、家具などのサイズ感もチェックできるから。
たとえば、リビングにテーブルや椅子、ソファなどが置いてあれば、内覧中に「自宅のソファはこれくらいのサイズ感だから、問題なく置けるな」といった確認ができます。
家具や荷物が入るかどうかわからないという不安を、内覧の段階で軽減できるのが、ホームステージングの大きなメリットなのです。

ホームステージングの実践的なテクニック

●ターゲットに合わせてホームステージングのテーマを決める

ホームステージングを実施するときは、不動産業者と相談し、どういう層が買い主になるのかを確認しましょう。
年齢や家族構成によって、好まれやすいインテリアは違います。
若者世帯なら明るい色合い、シニア層なら落ち着いた雰囲気に、ファミリー層ならリビング以外に子ども部屋もステージングするなど、ターゲットに合わせたテーマを決め、演出することが大切です。

●新生活を具体的にイメージできるように家具を配置する

ホームステージングをする際は、具体的にその部屋で過ごしている姿がイメージできる家具を選びましょう。
極端な話、何もない寝室にベッドを一つ置いても、部屋は魅力的になりません。
ベッドを置き、シーツを整え、カーテンやベッドサイドの収納、観葉植物等をセットで飾ることで、見た目が良くなるのです。

リビングにはテーブルやソファ、書斎にはデスクなど、その空間で過ごすために最低限必要な家具・アイテムがある状態を目指しましょう。

●配置する家具は背の低いもので揃える

ホームステージングのテクニックとして、知っておくと役に立つのが、背の低い家具を使うことです。
たとえば、ローテーブルは椅子を使う必要がないため、クッションやラグだけでおしゃれな見た目に仕上げられます。

サイズが小さいと搬入や搬出も楽ですし、業者にホームステージングを依頼する場合も、自身で作業する場合もコストカットできるのでお得です。
また、背の低い家具を採用すると、見通しが良くなり、部屋が広く見えます。

●レースのカーテンで明るく清潔な印象に

ホームステージングをする際、おすすめのアイテムがレースのカーテンです。
部屋にカーテンがないと、直射日光が眩しくなりますし、殺風景な印象になってしまいます。

その点、光や風を透かすレースのカーテンは、風通しの良さを維持しつつ、外からの光を優しく和らげ、反射で部屋全体を明るくできるアイテムです。
室内を手軽に明るく清潔な印象にできますし、軽くて持ち運びやすいため、買い主が決まった後の撤去も楽にできます。

●観葉植物を置く

家具やインテリア小物だけでも魅力的な空間づくりは可能ですが、観葉植物を置くと、無機質さや人工感を和らげつつ、リラックスした雰囲気を演出可能です。
室内に緑を置くことで、インテリアにアクセントを加えられるという効果もあります。

なお、ホームステージングの場合、実際の観葉植物を選ぶ必要はありません。
視覚的な効果を優先し、水やり不要で、放置しても枯れたり虫が湧いたりしない、フェイクグリーンを置きましょう。

●小物を増やし過ぎない

ホームステージングのコツとして押さえておいて欲しいのが、小物を増やし過ぎないことです。
棚やテーブルの上など、同じ場所に複数のアイテムがあると、きれいに並べていても雑然とした印象になってしまいます。
棚を置く場合は各段に置くアイテムを一つに絞るなど、適度に情報量を減らすことで、スムーズな内覧が可能です。

まとめ

ホームステージングは、部屋の魅力を引き出し、サイズ感の比較になるアイテムを置くことで、買い主の不安を軽減できる物件のアピール方法です。

家全体のステージングをしなくても、リビングなど見て欲しい部屋を演出すれば、物件全体の印象が変わります。
背の低い家具を選んだり、レースのカーテンで明るさと清潔感を出したり、物を増やし過ぎないようにしたりして、不動産売却を成功させましょう。

一覧に戻る

売る

スタッフ紹介

サポート 相続 任意売却 住み替え