不動産を売る前に知っておきたい!競合物件調査の重要性
2024.11.21
不動産売却を成功に導くポイントの一つが、競合物件の調査です。
競合物件とは、ある程度、近いエリアで売り出されている、スペックや価格が似通った物件のこと。
不動産の買い主は、複数の競合物件を比較し、その中で最も条件の合うものを選びます。
不動産を売るためには、競合物件に勝てる価格設定や売却プランが必要なのです。
そこで今回は、不動産売却における競合物件調査の重要性や、競合物件の調べ方、調査のポイントをお伝えします。
不動産を売るときは競合物件について調べよう
●競合物件が多ければ多いほど不動産は売りづらくなる
不動産を売るときは、競合物件について調べましょう。
なぜなら、競合物件が多ければ多いほど、不動産は売りづらくなるからです。
価格や条件が同程度の物件が複数ある場合、より条件の良い不動産や、金額的に安い物件が優先的に選ばれてしまいます。
競合物件が多いと、売却期間が長引いたり、値引き競争に巻き込まれたりするので、不動産を売り出すタイミングや売り出し価格は、競合物件のことも考慮して決めましょう。
●競合物件がある中での売却は差別化が大事
競合物件がある中で、ほかの物件ではなく自分の物件を選んでもらうためには、差別化が必要になってきます。
そこで重要なのが、競合物件について分析し、競合物件よりも勝っている部分、競合物件にない強みを見つけることです。
ただ単に値下げをしても、売り主が損をするだけなので、値下げ合戦はおすすめできません。
ほかの物件よりも立地が良ければ立地をアピール、価格が同程度ならホームステージングや内覧対応で差を付ける、物件広告の質を高めて集客力を上げるなど、競合物件に勝てるポイントを作りましょう。
競合物件について調べる方法
●不動産ポータルサイトをチェック
競合物件について調べる最も簡単な方法が、大量の物件情報を掲載している、各種不動産ポータルサイトをチェックすることです。
売りたい不動産と似たような間取り・築年数・最寄り駅までの距離などを入力すれば、競合物件を短時間でリストアップできます。
大量の物件情報を調べることで、「これくらいのスペックの物件だと、この地域で◯万円くらいだな」といった相場感を掴めますし、見やすい物件広告と見づらい広告の違いも学べる、おすすめの方法です。
●不動産業者に売り出し中の競合物件を聞く
不動産業者に査定をお願いするついでに、どの程度の競合物件があるのか、売りたい物件を売るためにはどういった戦略を取れば良いのか等を聞いてみるという手もあります。
特に、地元で営業している不動産業者は、そのエリアでどういった物件が人気なのか、どのような物件から売れているのか、どんな広告が地域住民に刺さるのかなどを把握できる頼もしい存在です。
数社で査定と相談を行い、対応の良かった業者と契約すれば、不動産業者とのやり取りもストレスなく進められます。
●近所を歩き回ったり競合物件の内覧をしたりする
自身の物件と競合物件の違いが分からない場合、なかなか強みを見つけられない場合、周辺を散歩して売却中の物件を探したり、競合物件の内覧をしたりするのもおすすめです。
自身が内覧対応をする際の参考になりますし、似たような物件でも、実際に周囲を歩いてみると、最寄りスーパーへの行きやすさやゴミ捨て場の清潔さ、騒音の程度といった細かい違いを見つけやすくなります。
競合物件を調査する際のポイント
●競合物件のアピールポイントや強みを見つける
競合物件について調べるときは、物件広告を隅々まで読み込み、内覧に参加して、他の物件の強みが何なのかを分析しましょう。
極端な話ですが、同じマンション内の部屋が多数売り出されていたら、同じように不動産を売り出しても成約できません。
競合物件のアピールポイントや強みをわかっていれば、別の物件がアピールしていない強みを前面に押し出したり、似通った物件が売れるまで不動産売却を待ったりして、競う相手を減らせます。
●内覧時の第一印象をチェックする
競合物件を調査する際のポイントは、売り出し中の物件を内覧し、第一印象の良かった部分を参考にすることです。
住宅購入者のほとんどは、物件広告を見た後、内覧して気に入った物件に購入の申し込みを行います。
魅力的な物件広告を用意したとしても、内覧で買い主に気に入ってもらえなければ成約できません。
価格や立地が同じくらいでも、内覧で好印象を持ってもらえれば、成約につながりやすくなるため、競合物件よりも良い内覧体験を提供することが重要なのです。
玄関を開けた直後の明るさやにおい、売り主の対応、室内の明るさや風通しの良さなど、細かい部分に注目して、自身の内覧に役立てましょう。
まとめ
不動産売却において、競合物件の調査は、売却を成功させるための重要なステップです。
競合物件の数や強みを分析し、上手く差別化できれば、売り出し中の物件が他に存在していても、不動産をスムーズに売却できます。
競合物件の数や、売り出す物件の強みなど、さまざまな要因で取るべき売却戦略は変わるため、市場の動向を理解し、適切な価格設定とアピールを駆使して、不動産売却を有利に進めましょう。