住宅ローン返済中に病気になり、払えなくなってしまい任意売却してしまいました。
2015.10.26Nさんは住宅ローンを組んで住宅を購入し、住宅ローンの返済中ですが、大きな病気をしてしまい入院することになってしまいました。会社は休職扱いにしてくれましたが、休職期間中に給料は出ません。また、Nさんの病気は保険でカバーされていないものもあり、治療に多くのお金を要することが予想されました。
Nさんからの相談内容と経緯
・住宅ローンの返済さえなくなればなんとかなる
無給期間中は、奥様のパートによる収入で生活費を賄い、住宅ローンなど足りないお金に関しては貯蓄を切り崩しながら生活をしていました。今後Nさんの治療のために貯蓄を崩していくと、いずれ貯蓄が底をつき、生活費が出せなくなることも考えられました。厳しい状況でしたが、住宅ローンの返済さえなければ、何とかなると考えたNさんは、自宅を売却して奥様と子供たちを奥様の実家で生活させることを考えました。
入院しながら自宅の売却手続きを済ませ、退院後は賃貸に
住宅ローンの返済させなければなんとなかなる・・・そう考えたNさんは不動産会社に自宅の査定を依頼しました。住宅ローンの残債より、自宅の査定額の方が少なかったため任意売却による方法で自宅を売却することになりましたが、無事売却を済ませることができ、売却後に残った残債についてもなんとか自己破産することなく返済することができそうです。
自宅の売却が済んでからしばらくして、退院できることが決まったNさん。退院後は会社に復帰することができ収入も戻り、新しく賃貸住宅で家族の新生活を始めることができました。
このようなケースを回避するポイント
・Nさんのスムーズな行動はお手本
Nさんは、病気になってしまい、収入がなくなってしまいましたが、奥様のパートによる収入や貯蓄の額を計算し、住宅ローンがなくなればなんとかなるという判断をすることができました。住宅ローンの返済は滞納してしまい、3~6カ月経つと元に戻ることができなくなってしまいます。このような場合は少しでも早く手を打つことが大切です。
・場合によっては生活保護の申請も
病気により無収入になってしまった場合には生活保護の申請も視野に入れておくと良いでしょう。
生活保護の申請は
- 援助してくれる身内、親類がいない
- 資産を持っていない
- 病気などで働けない
- 月の収入が、厚労省の定めた最低生活費を下回っている
の4つの条件全てを満たしている必要があります。