新築と中古のメリット・デメリット
「新築」と「中古」の違い
不動産を購入する際には、新築住宅にするか中古住宅にするか悩んでいる方が多いと思います。新しいのは気持ちがいいけれど予算は抑えたいなど迷うところですが、ここではそれぞれのメリットとデメリットを整理して考察していきたいと思います。
新築のメリットとデメリット
メリット
「すべてが新しい」ということです。特に、キッチン、お風呂、洗面台などの水回りの設備もすべて新品なので気持ちよく使うことができます。また新しい物件の場合は、構造部には10年間の保証、設備には2年とか3年のメーカーの保証が必ずついていますから安心して暮らすことができます。最新の工法が採用されているので耐震性や耐久性も優れています。注文住宅を新しく建てる場合は、すべて自分好みに設計することができます。間取りや外装内装などの目に見える部分はもちろんですが、優遇税制に対する長期優良住宅として設計すれば、取得税や固定資産税などが大幅に軽減されます(着工前に申請が必要になります)。注文住宅でなくても築年数が新しいほど税金が軽減され、取得にかかる経費を中古より抑えることができます。また、資産価値が高いとみなされるので、住宅ローンについても借入期間が長くできるなど、有利に働く場合が多いです。新しく分譲される団地の場合は居住するタイミングが一緒で子供の年齢が近いことが多く、ご近所付き合いが楽しめることもメリットでしょう。
デメリット
価格が高いということです。物件によっては同じ間取りエリアの中古物件の2倍から3倍になることもあります。またマンションや注文住宅の場合は購入する時点で現物がないので内覧することができず、建ってみたら自分のイメージと違ったというリスクがあります。
中古のメリットとデメリット
メリット
同じ立地や広さなら、新築よりも中古の方が、販売価格が低くなることがほとんどです。ただし、築年数が古い物件の場合はリフォームが必要になることがあるので、その費用も考慮しておきましょう。
デメリット
デメリットは、中古のため設備や工法が古かったり、経年により痛んでいることです。購入後に設備が故障した場合は、修理したり、部品が古くて修理できずに交換しなければならなかったりと、メンテナンスに費用がかかります。築年数によっては、構造部や設備の保証期間が切れていることが多いので、ある程度のリスクを覚悟しないといけません。また中古マンションの場合は、月々支払う修繕積立金が高くなることが多いです。購入する値段が安くてもその後の出費がかさむ場合があります。
新築にも中古にも、それぞれのメリット・デメリットがあります。エリア、設備、間取りなどこだわりたいポイントは、それぞれ違いますから一概にどちらがよいとは言えません。マイホームとは長い付き合いになります。長所と短所を充分に理解し、自分の資金計画やライフスタイルにあう素敵な住まいを見つけたいものです。