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外壁のメンテナンスは必要?メンテナンスの時期や見分け方

2016.03.20

家をきれいに、長持ちさせるためには、外壁の定期的なメンテナンスが必要です。

ただし、メンテナンスした方が良いという知識はあっても、具体的に何年ごとにメンテナンスすれば良いのか、どういう状態になったらお手入れすれば良いのかは分からないという方も多いでしょう。

この記事では、外壁のメンテナンスが必要になる時期の見分け方や、お手入れの頻度を下げるためにできること、メンテナンスをするときの注意点等を解説していきます。

外壁のメンテナンスは何年ごとにすれば良い?お手入れのサインも紹介

●外壁のメンテナンスは10年ごとに行おう

外壁のメンテナンスは、10年周期で実施しましょう。
なぜかというと、外壁を紫外線や雨風から守っている塗装やコーキングが、おおよそ10年で劣化するからです。
外壁が劣化した状態で放置すると、壁の内部に水が入ったり、ひび割れができたりしやすくなります。
一度、劣化した建材の耐久性は、元に戻りません。
家を長持ちさせたいなら、建物が深刻なダメージを受ける前にお手入れする必要があるのです。

●外壁のひび割れ・破損は迅速に対処した方が良い

外壁のメンテナンス時期が分からない場合、明るい時間帯に外壁全体を目視で確認しましょう。
もし、壁にひび割れや破損を見つけたら、補修が必要です。
塗料を使わない外壁材も一部存在しますが、基本的に、住宅の外壁は塗装やコーキングをすることによって、中に水が染み込まないよう保護しています。
ひび割れ・破損はさらに大きな破損の原因になるので、できるだけ早く補修しましょう。

●外壁を触って粉が付いたらお手入れのサイン/span>

塗装が剥がれてくると、チョーキングといって、外壁を触ったとき手に白い粉が付くようになります。
見た目で劣化が分からなくても、壁を触ってチョーキングが起きていたら、メンテナンスのサインです。
劣化した塗装は、防水性や撥水性といった機能をほとんど失っています。
放置するとますます劣化が進みますし、見た目も良くないので、外壁塗装を行いましょう。

長持ちする外壁素材はないの?

●タイル

少しでも壁を長持ちさせたい方におすすめする外壁材の一つが、タイルです。
土・砂・石などを焼き固めて作るタイルは、外壁材の中でもトップクラスの頑丈な素材として知られています。
もちろん、外壁なので多少汚れたり色が落ちたりはしますが、耐久性が高く、基本的に塗装をしなくても30年近く長持ちするため、外壁塗装をする必要がありません。
ただし、ほかの外壁材よりも施工費は高いです。

●レンガ

泥や粘土を焼き固めて作るレンガも、耐久性が高く塗装の不要な外壁素材です。
火に強く、コンクリートよりも水を吸わないので、レンガを外壁材として利用すれば、レンガ自体のメンテナンスをする必要はありません。
見た目も独特で、家の見た目にこだわりたい方にもおすすめです。
ただ、レンガとレンガの間をつなぐモルタルなどは10年前後で劣化してくるため、目地のお手入れをする必要があります。

●樹脂系サイディング

サイディングとは、材料を板状に加工し、壁に貼り付けて固定する外壁材のことです。
使用する原材料によって、セメントなどを釜の中で熱処理して仕上げる窯業系、金属の板にメッキ加工を施す金属、プラスチックを加工した樹脂系などに分類され、その中でも樹脂系サイディングは特に高い耐久性を誇ります。
一般的に、窯業系サイディングのメンテナンスは7~10年ごと、金属系サイディングでも10~15年でお手入れをする必要があるのですが、樹脂系サイディングは20~30年メンテナンスフリーです。
ただし、施工している会社が少なく、コストが高いというデメリットも持っています。

●ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛の合金にメッキ加工を施したもの、金属サイディングの一種です。
金属製ですが軽量で、耐久性・耐震性に優れており、アルミニウムを使用しているのでサビにも強いという特徴を持っています。
メンテナンスの頻度も、15年から20年と長持ちです。
ただ、表面のメッキ加工が剥がれるとサビますし、衝撃に弱いため、ボールなどがぶつかると凹んでしまいます。

外壁をメンテナンスしなかったらどうなるの?

外壁の塗装や補修は、見た目をきれいに保ち、水や汚れから下地を守るために行うもの。
外壁のメンテナンスを怠ると、壁の色が薄くなってツヤがなくなるだけでなく、防水性や撥水性の低下から汚れが付着しやすくなるため、家の見た目が悪くなります。

また、塗装というコーティングが薄れることで、壁にひび割れができたり、ひび割れから雨水が入り込んで内部の腐食を招いたりする場合もあるため、注意が必要です。
ダメージを受けているのが塗装だけなら、塗り直すことで元の状態に戻せますが、外壁材そのものや、内部の柱などにダメージが入ってしまうと、修理に多額のお金がかかるようになってしまいます。

外壁塗装の頻度を下げるためにできること

●劣化に強い塗料や壁材を使う

外壁塗装の頻度を下げたい場合は、耐用年数の長い塗料を選びましょう。
安価なアクリル塗料は5年前後で劣化しますが、シリコン塗料なら10~13年保ちますし、フッ素系だと13~15年再塗装する必要がありません。
予算に余裕がある場合は、20年以上保つ無機塗料もおすすめです。
また、タイルやレンガなど、塗装の必要がない外壁材を使えば、目地のメンテナンスだけで外壁をきれいなまま維持できます。

●こまめにメンテナンスする

外壁をきれいに保ちたいなら、定期的に外壁を掃除し、いち早く壁の劣化や傷に気付けるようにすることが重要です。
塗料の色落ちや剥がれ、チョーキングにひび割れといった外壁のトラブルを早期に発見すれば、必要最低限の補修で外壁の劣化を食い止められます。
外壁が汚れたまま放置していると、劣化しているのか、それともただ汚いだけなのか判断できないので、定期的にブラシやスポンジなどを使って汚れを落とし、ついでに壁の状態をチェックしましょう。

外壁のメンテナンスをするときの注意点

●必ず複数社に見積もりを頼む

外壁塗装などのリフォームやメンテナンスを行う業者の中には、悪徳業者も少なくありません。
そのため、外壁塗装を頼むときは、訪問販売や外壁塗装のチラシを信用せず、複数の塗装業者に見積もりを頼み、価格や対応を比較することが大切です。
なお、相場よりも大幅な値引きを提案してくる業者には、手抜き工事のリスクがあるので、安さだけ業者を決めるのはおすすめできません。
対応の良さや、こちらの要望に合った提案をしてくれるかどうかを重視しましょう。

●外壁の補修はプロにお願いする

外壁のひび割れや塗装を、DIYで修理するのはあまりおすすめできません。
わずかな傷程度であれば、市販のパテでも修理できますが、DIYだとシーリングが不十分だったり、破損の表面しか埋められていなかったりする可能性があるからです。
外壁のメンテナンスは、見た目だけでなく機能性を回復させることが大切なので、できればプロにお願いしましょう。

まとめ

住まいの外壁は、日々太陽光や風雨によってダメージを受ける場所です。
メンテナンスを怠ると、塗装が落ちてひび割れや雨漏りが発生したり、家の寿命が縮んだりするため、基本的には10年に一度、または劣化に気付いたタイミングで壁の補修や外壁塗装をする必要があります。

ただし、耐用年数の長い塗料や外壁材を選んだり、こまめに外壁を掃除して状態をチェックしたりすれば、メンテナンスの頻度は下げられます。
予算に応じて塗料や外壁材を選び、家を長持ちさせましょう。

 

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