column 256. 子育て

子どもの転落事故を防ぐ

2017.04.10

子どもの転落事故を防ぐ

マンション購入を検討する中で、階層をどうしようか悩むこともあると思います。高層階のメリットといえば、眺める街並みや夜景などを楽しむことができる、防犯面で1〜2階より侵入しにくいなどが挙げられます。 一方で、風が強い、揺れやすいといった心配面もあり、中でも子どもの転落事故は十分注意が必要です。

子どもは高いところでも平気?

子どもの感覚は4歳頃までに大人が持つ感覚の8割程度に達すると言われています。
高い所=危険という感覚も同じですが、小さい時から高い所で生活している子ども達にとってはその感覚が育ちにくいとも言われています。
自分の目線の高さを基準に地面までの距離を掴んだ上で、現在地がどのくらい地面から離れているか=高いのかという判断をしますが、常に高い所で生活しているとその距離感が掴みにくく、 小さい時から高い所にいることで「高い場所=危険」という感覚が薄く、結果として高い所を怖がらなくなってしまう可能性があります。

子どもの転落を防ぐには

子どもの転落事故を防ぐためには、一番は親や近くにいる大人が目を離さないことが大前提ですが、家事や仕事で手が離せない、あるいはトイレに行くこともありますので、一秒たりとも子どもから目を離さないというのは事実上不可能です。
そのため予め危ないものを排除する、バルコニーや窓際に足場となるような物を置かないという事故防止対策が必要です。それでも、ただ足場となるような物を置かなければ良いというわけでもありません。 例えばエアコンの室外機。 バルコニーの柵から室外機を離して置いているから大丈夫と考えていても、3歳や4歳など、飛び跳ねることができるくらい身体能力が向上している子どもなら、たとえ距離があっても飛び移れてしまう可能性が高いのです。

手すりや柵をチェックしよう

狭いバルコニーで足場と柵の距離が60センチ以内であれば、子どもは十分飛び移ることが可能と言われています。またバルコニーの柵でも、造りによっては足が掛けられるデザインになっているタイプもあります。
チェックしておきたいことを確認してみましょう。 ・ 格子、柵の間が10センチ以下であること ・ 格子、柵にガタつきがないか ・ 高さは十分か ・ ガラス製のバルコニーの場合、強度が十分か もちろん、入居前にチェックしても十分ということはなく、物を置かない、バルコニーに出る窓にチャイルドロックを取り付けるなどして、対策を講じることも大切です。 そして、何よりも、目を離さない・部屋に子どもだけ残さないといった配慮が最も大切です。


好奇心旺盛な子どもたち。あれはダメ、これはダメと制限ばかりではせっかくの好奇心の芽を奪うことになりかねません。予防策をしっかりした上でのびのび子育てしたいものです。

 

 

 

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