column 285. 暮らす

ルーフバルコニーを使いこなす

2017.06.09

ルーフバルコニーを使いこなす

広いルーフバルコニーが付いたマンションの部屋は魅力的ですが、その使い勝手は向きなどによって異なります。
また、どんなに広くても好き勝手に使えるわけではありません。
ルーフバルコニーの特長や注意点などについて考えてみましょう。

ルーフバルコニーの特徴

ルーフバルコニーとは、下階の住戸の屋根を利用したバルコニーのことです。
通常のバルコニーよりもだいぶ大きく、中には部屋の面積を上回るほどの広さのものもあるでしょう。
ただし、その使い勝手はマンションによって大きく異なります。
傾斜地を利用して建てられたマンションなどでは、南向きで日当たりのよいルーフバルコニーが多くみられ、2階以上のすべての住戸 にルーフバルコニーが付設している場合もあります。
それに対して、北側斜線制限などの建築規制によって上階が削られた結果として生まれたルーフバルコニーは、北向きの場合が少なくありません。
日が当たらなければ、夏季以外はあまり使えないことになるでしょう。

ガーデニングを楽しむ

北側に面していなければルーフバルコニーは屋根が無いので日当たり最高、ガーデニングや家庭菜園にはうってつけです。
お子さんがいるご家庭なら、バルコニーで育てた野菜を食卓にあげれば「これ、バルコニーで育てたトマト?」なんて自然と会話も弾み、食育にも繋がります。
ただし、ベランダガーデニングをする際は土の扱いに注意が必要です。
植え替えをした際に出た土を捨てるのが面倒だからと排水溝に流してしまうと、詰まりの原因になり大規模な修繕工事が必要になる可能性があります。
廃土は自治体によって決められた方法で廃棄するようにしてください。
また、場所によってはせっかく育てた野菜もカラスに食べられてしまう事もあるので注意しましょう。

注意点

マンションのルーフバルコニーでは広さに応じた専用使用料を支払わなければならないこともあります。
通常のバルコニーは各戸平等だから無償、ルーフバルコニーは一部の部屋だけのものだから有償といった考え方です。
しかし、毎月お金を支払うからといって全く自由に使えるというわけではありません。
物置や重量物など容易に動かせないものを置いてはいけないほか、庭園を作るなど下階への水漏れの原因となりやすい行為も禁止されています。
鉢植えを置く程度のことは問題ないとしても、どこまでが大丈夫なのかは管理規約や使用細則を事前にしっかりと確認しましょう。
また走り回るなどして苦情の原因にならないよう、下階への音の配慮も必要です。

 

 

 

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