column 335. 子育て

寒暖差アレルギー

2017.10.05

寒暖差アレルギー

朝晩ぐっと涼しくなる季節の変わり目。
日中は暑いくらいの日でも夜になって気温がかなり下がることも珍しくありません。
そんな寒暖差の激しい時期に起こるのが「寒暖差アレルギー」。
耳慣れないこの言葉、果たしてどんなものなのでしようか。

寒暖差アレルギーとは

最近耳にするようになった寒暖差アレルギーは、アレルギーと名前がついているものの、花粉症のアレルギーとは全く異なるものです。
一番の特徴は、アレルギーを引き起こす原因物質”アレルゲン”が特にないことです。
アレルゲンがないのですから、アレルギーとは言えないのですが、花粉症などのアレルギー症状と大変よく似ているのです。
原因物質がないのに、なぜそのような症状が現れるかというと、暑くなったり寒くなったりする気温の変化に体がついていけない自律神経の乱れの一種と言われています。
寒暖差が激しいために鼻の粘膜の血管が広がりむくむことにより鼻づまりなどが起きるのです。

症状と見分け方

寒暖差アレルギーの症状は、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳などです。
風邪の症状ととてもよく似ているので、風邪と間違えるケースも多いようです。
また、睡眠不足、だるさ、食欲不振といった症状が出る場合もあり、どれも自律神経の乱れが原因とされています。
では、風邪や花粉症と見分けるにはどこを見て判断すると良いのでしょうか。
花粉症などの場合、目の炎症がおこり、充血やすくなります。
また、寒暖差アレルギーで発熱することはありませんので、もし目が赤く充血していたら花粉症などのアレルギー、熱があるようでしたら風邪の可能性が高くなります。
鼻水の色も判断の基準になります。黄色い鼻水が出たら、風邪や花粉症の可能性、透明の鼻水なら寒暖差アレルギーの可能性があります。

予防と対処

寒暖差アレルギーは原因物質があるわけではないので、自律神経を整えることが最大の対処と言えるでしょう。
ただ、鼻水や鼻づまりなどは症状を抑えるためにアレルギー性鼻炎と同じような薬が有効な場合もありますので、あまりひどい場合は病院で処方してもらうのも効果があるでしょう。
薬だけに頼らず、まずは生活のリズムを整え、自立神経を安定させることが大切。
自律神経を整えるには、早寝早起きをして睡眠をしっかりとること、免疫力が上がる食事を心がけること、しっかり湯船につかり体を温めることなどが有効です。

小さい子供の場合は、特に症状を言葉にできないので、親が様子を見て病院へ連れて行くなど対処しましょう。
また、成人女性もなりやすいと言われる寒暖差アレルギー。
ママも、しっかり体を温め、よく休み、日々体調を整えるようにしましょう。

 

 

 

 

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