column 562. 暮らす

春分の日を牡丹餅でもっと堪能

2019.03.15

春分の日を牡丹餅でもっと堪能

「木へんに春」と書く、色鮮やかな美しい花、「椿(つばき)」。
そして「魚へんに春」と書いて、「春」の訪れを告げる魚、「鰆(さわら)」。
穏やかな「春」とともに様々な動植物が活気ついてきましたね。

「春」

この「春」という漢字は、「草木」が芽を出そうとしているようすに、「太陽の日」をあわせて出来た漢字なのだそうです。

「草木」と「太陽」の組み合わせ。素敵ですよね。
もしかすると、この漢字を作られた方は穏やかな陽気に包まれながら散歩でもしている時にパッと思いついたのでしょうか。

春分の日

さて春といえば代表的な祝日がありますね。
そうです、「春分の日(しゅんぶんのひ)」です。

「春分の日」は1948年(昭和23年)に「国民の祝日に関する法律(祝日法)」によって制定されました。
「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」と定められています。

ちなみに1947年までは「春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)」という歴代の天皇、皇后らの霊を慰める儀式を行う日として祝日となっていました。

「春分の日」は「太陽が春分を通過する日」のため、その年によって日付が変わります。今年は3月21日が「春分の日」になります。

この「春分の日」は昼夜の長さがほぼ同じになると言われていますが、実際には、昼の方が夜よりも長いそうです。日本付近では、年によって差もありますが、平均すると昼が夜よりも14分ぐらい長いと言われています。

またヨーロッパなどでは、「春分」をもって「春の開始」とするそうです。
日本以外でもこの日が「祝日」の国が結構あるのだとか。

春のお彼岸

「春分の日」をはさんで前後7日間が「春の彼岸」と言われています。

そして「春のお彼岸」と言えば「牡丹餅(ぼたもち)」。
「牡丹餅」、またの名を「おはぎ」とも言いますが、「春のお彼岸」で食べる時は「牡丹餅」と言います。

これは「あずきの粒」を春に咲く花「牡丹」に見立ててこしらえたためです。
秋に食べる方は「萩」に見立ててこしらえるため「おはぎ」と呼ぶわけです。
ただ他にも「こしあん」だと「牡丹餅」。「つぶあん」だと「おはぎ」という説や、地域によって呼び名が変わっただけという説など色々な由来があるのでどれが正しいのかはわかりません。

まあ由来はどうであれ、どちらも同じ食べ物ですから細かい事は気にしないでいきましょう。美味しければなんでもOKです。

ご先祖様へのご供養ならびに生物達を慈しむ「春分の日」。
この日は暖かい陽気に包まれながら美味しい「牡丹餅」を食べて「春」を満喫してみてはいかがでしょうか。

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