column 627. 暮らす

宮城県美術館 平福百穂展(ひらふくひゃくすいてん)を紹介

2019.08.19

宮城県美術館 平福百穂展(ひらふくひゃくすいてん)を紹介

海に川、山に森など、色々なところへ「涼」を感じようと計画中の方も多いと思います。

自然の「涼」を満喫する夏もそれはそれで楽しいですが、ちょっと趣向を変えて、美術館などに足を運んでみる夏もいいと思います。

ということで、今回ご紹介するのは宮城県美術館「平福百穂展(ひらふく・ひゃくすいてん)」です。

平福百穂(ひらふく・ひゃくすい)とは

平福百穂(ひらふく・ひゃくすい) は秋田県角館町に生まれ、明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家です。

自然主義の新しい写実を目指す「无声会」に参加し、様々な作品を発表、政府主催の文展などで多大な評価を得ました。
またスケッチの画家としても定評があり、新聞や雑誌の挿絵を多く手がけています。

百穂は同時代の日本画家、洋画家、漫画家、さらには歌人などとの交流に触れながら常に研究や工夫と思考を重ねました。

その様々なアイデアをもとに独自の多彩な表現を展開し、自らの制作活動の場を広げていったのです。  

彼の代表作のひとつ「猟」

百穂の代表作と言われる一つに「猟」という作品があります。

まだ穂をつけていない野原に、秀麗な馬を駆って深く分け入り、弓をつがえる大宮人二人。
描かれた二人の躍動感たるや今にも草から動物たちが飛び出て来るような雰囲気です。
そしてそれを観る私たちの心もまた躍動させてくれる。
はるか遠い昔の情景を描き出した、百穂の代表作です。  

約150点もの作品と資料が展示

「百穂展」では「猟」などの代表作を始め百穂の作品が、なんと150点も展示されています。

東北ゆかりの画家、平福百穂(ひらふくひゃくすい)の多方面にわたる活躍を過去最大の規模で一望できる「百穂展」。
きっとこれを観る全ての人が百穂を感じることができるはず。

自然で「涼」を感じられたあとは、美術館で「猟」を感じてみてはいかがでしょうか。

また下記の日程にて、学芸員の方による展示解説も行われる予定です。
作品一つ一つの由来などを聞きながら百穂に触れるのも楽しいと思います。

「美術館学芸員による展示解説」

日時:8月3日(土)、8月17日(土)
各日14:00~(約50分)
会場:2階展示室入り口集合 要観覧券
講師:美術館学芸員

「宮城県美術館『平福百穂展(ひらふく・ひゃくすいてん)』」

開催場所:宮城県美術館
住所:宮城県仙台市青葉区川内元支倉34-1
料金:一般1300円、学生1100円、小中高生650円

開催期間:2019年7月13日(土)~9月1日(日)
※会期中、展示替えがあります。
「前期:8月4日(日)まで、後期:8月6日(火)から」

開館時間:9:30~17:00(発券は16:30まで)
休館日:月曜日(ただし、7月15日、8月12日は開館)、7月16日、8月13日)
電話:022-221-2111

交通アクセス:【電車】仙台市営地下鉄東西線国際センター駅から徒歩7分 【車】東北自動車道仙台宮城ICから約15分  

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