仙台の冬も快適!『冬の衣類の利用法』
皆さまは冬の衣類のケアをどのようにされていますか。冬の衣類は暖かいけどケアが大変ですよね。
ということで、今回はセーターやフリースの毛玉取りや着なくなった後の利用法などをご紹介します。
2020.01.16
「月に寝て夜半きく雨や 紅葉宿」。
この句は医学博士でもあり、俳人でもある「高野素十(たかの すじゅう)」が詠んだ俳句です。まさに秋にふさわしい俳句ですよね。
秋も半ばになり、そろそろ冬に向けて自然も動き出し始めました。
大きく変化するのが「紅葉(もみじ)」ですよね。
「もみじ」の語源は秋口の霜や時雨の冷たさに揉み出されるようにして色づき始めることから「揉み出づ」→「もみづ」→「もみじ」→「紅葉(もみじ)」になったと言われています。
そんな「紅葉(もみじ)」の楽しみ方のひとつが「紅葉狩り(もみじがり)」。
この「紅葉狩り(もみじがり)」はかなり古くから楽しまれて来たと言われています。
「奈良時代」に編集されたと言われる「万葉集」にも、「紅葉(もみじ)」を詠んだ和歌が80首以上あるそうです。
しかし、そのほとんどが「紅(あか)」に「葉」の「紅葉(もみじ)」ではなくて「黄色(きいろ)」に「葉」、つまり葉が黄色く色づく「黄色(もみじ)」を詠んだ句なのです。
今現在は「紅(あか)」に「葉」で「紅葉(もみじ)」が一般的ですよね。なぜ昔は「黄色」に「葉」の「黄色(もみじ)」だったのでしょうか。
この謎を解き明かすヒントが中国の「陰陽五行説」という哲学の中にありました。
「陰陽五行説」の中で「黄色(きいろ)」は、「最も特別な色」とされています。
いわば「黄色(きいろ)」は中国で「一番偉い色」ということです。この影響を受けた日本の人々も同じように「黄色(きいろ)」を好んだと考えられています。
だから奈良時代は「紅葉(もみじ)」ではなく「黄葉(もみじ)」と詠まれていたわけですね。
ところが「平安時代」に発表された「古今和歌集」では人気が逆転し、「黄色(もみじ)」ではなく「紅葉(もみじ)」が数多く詠まれるようになります。
これは「黄色く色づく銀杏(イチョウ)」よりも「紅く色づく楓(カエデ)」のほうに人気が集まったからではないかと考えられています。
時代時代の人気によって「色」が変わる「もみじ」、この先は一体何色に変わるのでしょうか。
「紅葉狩り(もみじがり)」の際には「新しい色」を探してみるのも楽しいかもしれませんね。
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2020.01.16
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