折り上げ天井って何?メリット・デメリットや導入時のポイントを紹介
ここでは、折り上げ天井の概要から、折り上げ天井のメリット・デメリット、導入時に押さえておきたいポイント等を共有していきます。
2024.11.21
「とにかく安く家を建てたい」「持ち家が欲しいけど住宅ローン審査に通るか不安だし、貯金にもあまり余裕がない」といった人におすすめなのが、安さを売りにした「ローコスト住宅」の購入です。
ただし、価格を抑えるために様々な費用を節約しているローコスト住宅は、一般的な戸建てに比べて品質や住みやすさの面で劣る部分も少なくありません。
たとえ安くても、長い目で見たときに住みづらい家を買うと後悔します。
今回は、ローコスト住宅ならではのメリット・デメリットと、ローコスト住宅選びの注意点を押さえましょう。
ローコスト住宅は、名前の通り一般的な住宅に比べて安く建てられる住まいのことです。
厳密な定義が決まっているわけではありませんが、1,000万円程度で購入できる新築の戸建てがローコスト住宅とよばれています。
実際、国土交通省の発表によると、一戸建ての平均購入価格は新築注文住宅で3,971万円、中古物件でも2,814万円です。※1
ローコスト住宅でも土地代は必要ですが、それでも中古住宅の半額以下で家を建てられると考えれば、どれくらい安いのかイメージできるでしょう。
なぜローコスト住宅が圧倒的な低価格を実現しているのかというと、従来の住宅建築に必要なコストを徹底的にカットしているからです。
たとえば、ローコスト住宅を提供しているハウスメーカーでは、デザインや間取りを固定した「規格住宅」を用意して設計費用を抑えたり、同じサイズ・種類・色の建材を大量発注して仕入れ値を抑えたりしています。
仕入れられる建材や住宅設備の中でも一番安いものや型落ち設備を仕入れる、建築の人員を減らして人件費をカットする、お金のかかる宣伝を避けて宣伝広告費用を削減するといった企業努力も無視できません。
一つひとつのコストカットは小さなものでも、細かい部分までできるだけ費用を削ぎ落とすことで、ローコストの新築を実現しています。
※1:国土交通省:平成30年度住宅市場動向調査~調査結果の概要~
https://www.mlit.go.jp/common/001287761.pdf
ローコストのもっとも大きなメリットは、価格の安さです。
多くの場合、持ち家は住宅ローンを組んで購入します。
住宅ローンの返済期間や金利は、どの金融機関のどのローンを利用するかによって変わってきますが、そもそもの借入額が少なければ住宅購入後のローン返済金額も安いので、月々のローン返済が楽です。
また、返済期間の長いローンを組めば、賃貸の家賃より安い金額でも家を建てられますし、逆に短期間のローンを組んで一気に完済し、住居費の支払いをゼロにするといった暮らし方も検討できます。
ローコストとはいっても、マンションやアパートに比べると戸建ての方が広いですし、土地次第では庭も持てるので、快適な住居を安く手に入れたい場合はローコスト住宅がおすすめです。
住宅ローンの借入金額を抑えられるローコスト住宅は、3,000万円から4,000万円台のローンを組めない人でも、気軽に持ち家を購入できるというメリットがあります。
前述の住宅市場動向調査によれば、注文住宅を購入している人たちの平均世帯年収は705万円。※1
地方都市に住んでいて年収に不安があったり、病気や怪我の関係で一馬力だったり、預貯金がなく頭金をほとんど用意できなかったりする場合でも、ローコスト住宅なら購入可能です。
ローコスト住宅は、購入を決意してから3ヵ月ほどで新居に引っ越せます。
土地を用意して一から設計を決めていく注文住宅の場合、どういう家にするかを考える設計だけで1~2ヵ月時間を使うケースも少なくありません。
また、注文住宅は、施主のこだわりが反映されるため、オリジナルの設計が多いです。
仕様を確認しながら作業を進める必要があるので、着工から引き渡しまで半年以上かかる場合もあります。
その点、間取り・広さ・デザイン等が規格化されているローコスト住宅は、建築の手順も決まっていますし、施工を担当する建築業者も同じ家を何度も建てているため、工期が短いです。
ローコスト住宅は規格品なので、注文住宅並のカスタマイズはできません。
しかし、予算に余裕があれば、オプションの追加や設備のアップグレードは可能です。
キッチンや浴室をワンランク上のものにしたり、機能性の高い壁紙を選んだりするだけでも、暮らしやすさは大きく変わってきます。
少ない予算で家を建てられるため、最新の家具・家電や、デッドスペースを減らすオーダーメイド家具等にもお金を使いやすいです。
平均的な戸建てに比べて価格の安いローコスト住宅は、住み替えや建て替え、リフォームがしやすいというメリットもあります。
また、理想の新居を建てるためのテストケースとして利用するのもおすすめです。
ある程度の期間ローコスト住宅で過ごしてみて、気になった部分や改善したい場所を見つけてから注文住宅を購入すれば、収納不足や動線設計の失敗を避けられます。
古くなり、メンテナンスにお金がかかるようになったら建て替えるといった暮らし方が可能になるのも、ローコスト住宅ならではのメリットです。
ローコスト住宅は、仕様を固定することでコストを抑えているので、予算があっても間取りや設備の大幅な変更ができないというデメリットがあります。
ある程度新居の設計に手を入れたい場合は、自由度の低いローコスト住宅よりも、選択肢が広い注文住宅を選んだ方が良いでしょう。
基本的に、ローコスト住宅に最初から入っている設備は、メーカー製の中でも一番安い価格帯のアイテムです。
もちろん、一番低いグレードの製品とはいえ、実用上の問題はありません。
しかし、上位機種に比べると質感や機能性は劣ります。
ローコスト住宅の安さは、安い設備を使うことで成立している部分が大きいので、標準プランの設備が気に入らない場合は設備のアップグレードが必要です。
ただ、オプションなどを追加して上位の設備を導入すると、ローコスト住宅の魅力である安さが薄れてしまいます。
どこまで妥協できるかは人それぞれなので、不動産業者の元を訪れて、標準プランの設備を見学しましょう。
ローコスト住宅を選ぶうえで、もっとも大きなデメリットは基礎性能の低さです。
耐震性・断熱性・耐火性といった住宅の基礎性能は、ある程度価格の高い家を選んだ方が安定します。
とくに、ローコスト住宅はコストカットのため、安い断熱材を利用しているケースが少なくありません。断熱性や気密性に難があると、冷暖房費が余計にかかってしまいます。
また、工期や報酬の関係上、あまり質の良くない業者に工事を頼んでいる場合、床下の防水処理が甘かったり隙間ができていたりする場合もあるため注意が必要です。
ローコスト住宅を買うときは、いかに信頼できる不動産業者を見つけられるかが重要になってきます。
ローコスト住宅は、使用している設備や建材が安物なので、厳しい基準をクリアした長期優良住宅のような長寿命を望めません。
また、耐久性が低いとメンテナンスや修理の周期も早いです。
安く建てても、維持費がかさんでしまう場合もあります。
ローコスト住宅を購入する場合は、地域性に合った建材や設備を使っている業者を選びましょう。
極端な話、沖縄と北海道では家に求められる最低限の機能が違います。
冬冷え込む地域だから断熱性に力を入れている、雨が多いので防水対策を重視しているなど、地域で快適に暮らせる工夫が凝らされている住まいは、低価格でも過ごしやすいです。
ローコスト住宅は、価格が安いだけにメンテナンス費用がかさみがち。
もし、何十年も暮らしていく住まいを求めているなら、最初から高性能・高価格の注文住宅を狙ったり、定期的にローコスト住宅を建て替えたりする方がお得です。
また、家を建てたときは良くても、年を取ったら利便性の良いマンションへ住み替える人もいます。
現代社会で生きていく以上、住居費は必須の出費です。
家を買うときは、数十年のトータルコストを考えて一番お得な選択肢を選びましょう。
建材と同じかそれ以上に住宅の仕上がりを左右するのが、施工技術の高さです。
同じ素材を使っていても、技術力や施工の丁寧さに差があると、断熱性や気密性の低い家で暮らすことになってしまいます。
そのため、ローコスト住宅選びでは、信頼して施工を任せられる不動産業者選びが必要不可欠です。
相見積もりを取って営業マンの対応を見極めたり、実際の建築現場を見学させてもらって資材の管理状況や仕事ぶりの丁寧さをチェックしたりすることをおすすめします。
中古でも平均で約3,000万円する一戸建てを、1,000万円前後で建てられるのが、ローコスト住宅です。
安く建てられるため、予算に余裕がない人や一度家を建ててみて次回以降の建て替えに反映したい人にもおすすめできます。
ただし、ローコスト住宅は安さの代わりに設計の自由度が低く、住まいの仕上がりも不動産業者次第です。
断熱性や湿気に対する強さといった住宅の基礎性能に難のある家を建ててしまうと、せっかくの新居でも快適に暮らせません。
ローコスト住宅の購入を考えている場合は、予算やライフプランに合わせて一番お得な選択肢を選べるように、相見積もりを取って業者選びに力を入れましょう。
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