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独身のマンション購入はあり?購入者のきっかけやメリット・デメリットまとめ

2021.05.13

独身のマンション購入はあり?購入者のきっかけやメリット・デメリットまとめ

独身で住宅購入を検討しているなら、分譲タイプのマンションがおすすめです。
ただ、家は非常に高価な買い物なので、独身で住宅ローンを組んでも問題ないのか、賃貸物件を借りて暮らした方が良いのではないかといった不安で、なかなか決断できないことも少なくありません。

そこで今回は、独身でマンション購入に踏み切る選択肢がありなのかを判断する材料として、マンション購入のきっかけや独身でマンションを持つメリット・デメリット、賃貸暮らしとの比較などをご紹介します。

独身でマンションを購入する理由・きっかけは?

●家賃を支払い続けるよりもお得だから

独身でマンション購入を決断する最も大きな理由は、長い目で見た場合、家を買った方がお得だからです。たとえば、家賃6万円の賃貸で暮らしている場合、20年で1,440万円を支払う計算になります。1,440万円は、単身者向けのマンション購入も十分視野に入る金額です。独身でのマンション購入に踏み切れば、賃貸と同等の住居費で持ち家暮らしを楽しめます。

●老後への備えとして持ち家を所有しておきたい

マイホームの購入は、老後への備えというニーズも強いです。一般的に、定年退職を迎えて定期収入がなくなると、賃貸物件の入居審査や更新時の審査に通りづらくなってしまいます。賃貸物件の老朽化等で建物を取り壊すことになった場合、高齢になってからだと引っ越し先をなかなか見つけられない可能性があるのです。

しかし、独身の内にマンションを購入してローンを完済しておけば、住む場所がなくなるリスクや家賃の負担について頭を悩ませる必要はありません。マンションを維持管理するための修繕積立金や管理費用の負担はかかるものの、収入が減った状況でも安心して老後の生活を送れます。また、不動産という現物資産を持っていれば、将来的に物件を売却し、そのお金で介護施設の入居費用を用意するといった手段も取れるようになるでしょう。

独身でマンションを購入するメリット

●家という資産が手に入る

独身でマンションを購入するメリットは、現物資産を手に入れることで得られる安心感や達成感です。家があれば老後の安心にもつながりますし、自分の城を手に入れれば達成感も味わえます。「ローンを返すために仕事をがんばる」といったモチベーションにつながることもあるでしょう。

●賃貸物件よりも快適

賃貸物件と分譲マンションを比較した場合、分譲マンションの方が設備やセキュリティー面が充実しています。住民の入れ替わりも賃貸ほど激しくないため、マンション内の自治が行き届いていれば、近隣住民とトラブルになる心配もないでしょう。

また、自分のマンションであれば、ある程度、自由にリフォームできます。賃貸のように壁に穴を開けて良いのか大家に確認したり、原状回復を考えて使いづらい間取りを我慢したりする必要もありません。同じ家賃を支払うなら、より快適な住まいで過ごしたいと考える方には、マンション購入をおすすめします。

●住宅ローン控除を利用できる

住宅ローン控除とは、家を購入したら10年間で最大400万円所得税と住民税が戻ってくるという税の特例です。賃貸物件の家賃はいくら支払っても節税になりませんが、マンションを買って住宅ローン控除を利用すれば、毎月使えるお金を数万円増やせます。

なお、2021年の税制改正大綱では、2021年の11月末までに住宅を購入することで、住宅ローン減税を3年間追加で受けられる制度の延長も検討中です。

独身でマンションを購入するデメリット

●退職や転職で返済が困難になる可能性がある

独身でマンションを購入するデメリットは、ローン返済の滞納リスク。たとえば、共働きの世帯であれば一方が休職してももう一方の収入でローン返済をカバーできますが、一馬力の独身世帯だと休職・退職・転職の影響が大きく出てしまいます。たとえ一時的な収入の減少であっても、ローンを滞納するとマンションを差し押さえられ、競売にかけられてしまうため、独身で家を買う場合は普段からお金を積み立てておきましょう。

●結婚や転勤等のイベントが起きると購入したマンションに住めなくなる

マンションを購入した後に結婚することになったり、転勤で現在住んでいる地域から離れたりすると、物件を持て余してしまいます。不動産を短期間で売買すると、手数料等の関係で損をしてしまいますし、賃貸に出すにしても物件の管理はオーナーの責任です。場合によっては、せっかくのマイホームを格安で手放す羽目になってしまうので、マンションを買うかどうかは今後の人生設計を十分に考えた上で決断しましょう。

独身だとマンション購入と賃貸暮らしどちらがおすすめ?

●独身で過ごす期間が長ければマンション購入がおすすめ

  • 一生独身で生活する
  • 仕事の関係上、転勤や転職の心配をする必要がない

といった条件を満たせるなら、独身でのマンション購入がおすすめです。ある程度、収入が安定しており、引っ越しのリスクさえなければ、分譲マンションを購入した方が多くの場合快適に暮らせます。また、自己所有物件なので、気分に合わせてリフォームや大規模な部屋の模様替えなどを楽しめるのもポイントです。

●結婚や転勤の予定があるなら賃貸住まいがおすすめ

将来的に結婚するつもりがあったり、転勤の可能性があったりする場合は、賃貸住まいを選んだ方が良いでしょう。短期間で不動産を売買すると手数料で損をしますし、売却手続きにも時間がかかります。

特に、結婚をする場合は挙式の費用や新居の準備等で出費がかさむので、思いつきでマンションを購入するのはやめておきましょう。

独身でマンションを購入する場合のポイント

独身でマンションを買う場合、最も重要なのは物件の立地です。不動産の資産価値は立地次第なので、立地さえ良ければ将来的な値上がりを期待できますし、需要が高いため将来売却や賃貸の手続きも楽に進められます。広くて見た目が良くても、立地が悪いと出口戦略が狭まってしまうため、マンションは20年後30年後にどれだけ価値が残るかで選びましょう。

年収別 独身で購入できるマンションの目安

独身でマンションを購入する場合、いかに無理せず返済できる額のローンを組むかが重要になってきます。具体的な基準としては、年収の5倍、または収入の何%をローン返済にあてるのかを示した返済比率20%を目安にすると良いでしょう。借り入れ額が年収の10倍に近づいていったり、返済比率が35%になったりすると、収入の大半をローンの返済で使う状態になってしまいます。

上記の基準を参考に、

・35年払い
・金利1.63%

で購入できるマンションの目安と月々の返済額を並べると、以下の通りです。

年収 マンション価格 月々の返済額
300万円 1,500万円 4万6,888円
400万円 2,000万円 6万2,518円
500万円 2,500万円 7万8,148円
600万円 3,000万円 9万3,777円
700万円 3,500万円 10万9,407円

まとめ

晩婚化や少子化が続く現代日本では、生涯独身で過ごす方の割合も増えています。分譲マンションでも、単身者向けの物件であれば家族向けの物件より安く購入できますし、ローンを組んで家を買えば老後の安心が手に入るため、興味があるなら独身でのマンション購入を検討してみましょう。

ただし、人生何が起きるか分かりません。無理をしてローンを組んだり、立地が悪く売却や賃貸等の出口戦略を選びづらい物件を買ったりすると、万が一の際にローンを滞納して自身が困ることになってしまうので、家を買う場合はローンの借り入れ額とマンションの条件を吟味しましょう。

 

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