折り上げ天井って何?メリット・デメリットや導入時のポイントを紹介
ここでは、折り上げ天井の概要から、折り上げ天井のメリット・デメリット、導入時に押さえておきたいポイント等を共有していきます。
2024.11.21
住宅は、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造といった構造の違いによって、耐久性や住みやすさなどが変わってきます。
そこで重要なのが、家選びをする前に、各構造の特徴やメリット・デメリットを把握すること。
家は買った後何十年も使う財産です。
10年後、20年後に後悔することのないように、今回は軽量鉄骨造の住まいがどういった家なのかを確認しましょう。
軽量鉄骨造とは、住宅の柱や梁といった骨組みに、鉄骨を使う住宅構造のことです。
使用される鉄骨(Steel)の頭文字を取って、S造と呼ばれる場合もあります。
鉄骨を使用する住宅構造には、重量鉄骨造と軽量鉄骨造の2種類があり、中でも使用される鋼材の厚みが6ミリ未満のものが、軽量鉄骨造です。
鉄骨造では、事前に工場で切断・研磨・防錆加工したH形鋼や丸形鋼管といった鋼材を、現地で組み立てるプレハブ工法や、鋼材を溶接して強固に固定するラーメン工法などを使って建物を建築します。
鉄骨造について調べる上で、押さえておきたいのが軽量鉄骨造と重量鉄骨造の違いです。
鉄骨造の中でも、使用する鋼材の厚みが6ミリを越えているものに関しては、「重量鉄骨造」と呼ばれます。
重量鉄骨造は、軽量鉄骨造に比べて重く、頑丈であり、コストも高いため、主に高層ビルや大型の商業施設といった大きな建物を建てる際に利用されるのが一般的です。
戸建ての場合は、コストの関係もあり、ほとんどの住宅が軽量鉄骨造なので、重量鉄骨造かどうかを気にする必要はありません。
しかし、アパートやマンションといった集合住宅に関しては、軽量鉄骨造なのか、それとも重量鉄骨造なのかが耐久性や住宅価格に影響します。
アパート・マンションの購入を検討する際は、住宅構造を確認しましょう。
軽量鉄骨造住宅が持つ最大の特徴は、軽さと強度を両立していることです。
軽量鉄骨造の住まいは、鉄という重量のある建材を使っていますが、単なる鉄の柱を採用するのではなく、H形鋼などの形状を使うことによって、建材を軽量化しています。
木材に比べると重くなるとはいえ、重量鉄骨造や鉄筋コンクリート造よりも重量が軽いため、地震が起きたときの揺れも小さくなりますし、地盤の改良をしなくても家を建てられるケースが多いです。
また、鉄骨は、空気や水分に触れると錆びてしまいますが、一方でシロアリなどの害虫被害を受けづらいという利点も持っています。
木造住宅と軽量鉄骨造住宅の違いは、使用する建材とメンテナンス性です。
木造住宅は、木材を住まいの柱や梁として使用します。
乾燥させているとはいえ、木材は湿気を吸うと膨張し、湿度が低いと収縮するという性質を持っているため、通気性や調湿作用に優れているのが木造住宅の特徴です。
一方、軽量鉄骨造住宅は、通気性や調湿作用の面では木造に劣るものの、建材そのものの強度が木材よりも高いため、基本的には木造よりも長持ちしますし、メンテナンスの頻度も抑えられます。
鉄筋コンクリート造は、鋼材性の細い鉄筋を芯にして、その周りにコンクリートを流し固めることで柱や壁を作り、鉄の柔軟性とコンクリートの強度を両立している住宅構造です。
鉄筋コンクリート造と軽量鉄骨造の違いは、主にコストと重量にあります。
鉄筋コンクリート造は、コンクリートを使う関係上、耐火性にも耐震性にも優れていますが、その分、非常に重いため、場所によって地盤の改良が必要です。
また、現地で鉄筋を組み合わせ、生コンクリートを持ってきて流し込むという作業が必須なので、工期も長くなりますし、人件費や材料費も高くなってしまいます。
その点、軽量鉄骨造は、事前に工場で製造した鉄骨を現地で組み立て、壁や床を張っていくため、比較的短い時間でコストを抑えた施工が可能です。
鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄骨の周りを鉄筋で補強し、さらにコンクリートを流し固めて強度を高めた住宅構造のことを指します。
鉄骨・鉄筋・コンクリートという3種類の頑丈な建材を使用するため、軽量鉄骨造や鉄筋コンクリート造よりもさらに強度が高く、鉄筋コンクリート造よりも細い柱で重量を支えられるのが特徴です。
耐震性・耐火性・耐久性・防音性なども高く、大きな重量を支えられるため、主に高層建築や公共施設の建設時に利用されています。
ただし、戸建てで採用するケースは稀ですし、鉄骨鉄筋コンクリート造は軽量鉄骨造よりも大幅にコストが高いです。
軽量鉄骨造住宅のメリットは、木造住宅よりも耐用年数が長いこと。
鉄自体の耐久性が高く、害虫や腐食の被害に強いため、基礎に使われている鉄骨が錆びない限り、数十年安全に暮らしていけます。
小まめに雨漏りや壁のひび割れを補修し、5~10年ごとに防水工事や防水塗料の塗り直しをして水気の浸入を防ぐことが、軽量鉄骨造住宅を長持ちさせるコツです。
日本は地震大国なので、耐震性の低い家を購入するのはおすすめできません。
軽量鉄骨造住宅は、重量の軽さから地震の際に発生する揺れを抑えてくれますし、ある程度の柔軟性があるため、地震によって柱や梁が真っ二つに折れてしまうといったリスクが低いです。
住宅の耐震性を始めとした基礎性能は、家を建ててから改善するのが難しいため、住宅構造を決める段階で、軽量鉄骨造・木造・鉄筋コンクリート造などを比較しておきましょう。
軽量鉄骨造住宅に使われる鉄骨や壁材、床材などは、基本的に工場で設計図通りに加工されたものです。
一定の規格で製造されるため、建材を短時間で用意できますし、施工自体も用意した建材を組み立てる方式なので、短い工期で家を建てられます。
また、工場生産の製品は、品質が安定しており、建材ごとに強度が大きく違う、施工する職人の腕によって強度が変わるといった差が出づらいのもポイントです。
軽量鉄骨造住宅のデメリットは、防音性が低いこと。
鉄骨は、木材やコンクリートよりも振動が響きやすいため、基礎に使われている鉄骨を伝って音が漏れてしまう場合があります。
また、防音性能は、基本的に重いものや分厚いものほど高いです。
軽量鉄骨造住宅は、文字通り鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造に比べて重量が軽いので、そもそも防音性が高くありません。
特に、集合住宅の場合、自分達の生活音が周囲に漏れてしまったり、上階から足音が響いてきたり可能性があるため、防音対策に力を入れましょう。
中古住宅を購入する場合は、複数回の内覧を行って音の漏れやすさを確認する、新築する場合は二重窓を採用したり、壁を分厚くしたりするといった対策がおすすめです。
軽量鉄骨造の住宅は、強度を高めるため、多くの場合、柱と柱の間に筋交いと呼ばれる補強が入っています。
構造上壊せない壁ができてしまうため、軽量鉄骨造の住宅は、リフォームによる大幅な間取りの変更や、柱のない大空間を実現するのが困難です。
たとえば、木造住宅の場合、柱の追加などで強度を確保できるため、部屋と部屋の壁を抜いて大きな部屋にするといったリフォームにも対応できます。
壁などの面で強固に重量を支えられる鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造も、中央に柱や壁のない大きなリビングなどを設計可能です。
軽量鉄骨造住宅を建てるときは、老後も過ごしやすい間取りや廊下の幅などを考え、大規模なリフォームなしで住み続けられる家を設計しましょう。
鉄は熱を伝えやすい素材なので、軽量鉄骨造住宅は、夏暑く冬は寒くなりやすいです。
そのため、軽量鉄骨造で家を建てる場合は、断熱対策を充実させましょう。
特に、断熱対策として効果的なのが、窓や玄関といった開口部の断熱性を高めることです。
二重窓やペアサッシを採用する、性能の高い断熱材を隙間なく敷き詰めるなどの方法で、快適な住空間を維持することが、長期的な住みやすさにつながってきます。
日本では、法定耐用年数といって、不動産を始めとした高額な資産の寿命を決めています。
資産の寿命、つまり耐用年数を決めていないと、たとえば10年前に建てた1億円の自社ビルが、10年後も資産価値1億円という状態になってしまい、経年劣化を考慮した経理ができないからです。
そして、軽量鉄骨造住宅の法定耐用年数は、鉄骨の厚みによって年数が決まっています。
・3ミリ以下:19年
・3~4ミリ以下:27年
・4ミリ超:34年
一方、木造住宅の法定耐用年数は22年です。
鉄骨の厚さが3ミリ以上なら、軽量鉄骨造の方が長持ちするでしょう。
法定耐用年数は、あくまでも資産の書類上の寿命を示したものに過ぎません。
実際には、木造住宅は築22年を越えても問題なく住めますし、軽量鉄骨造住宅も、築34年を越えて長く暮らせます。
ただし、家自体の耐用年数は、購入後のメンテナンス次第です。
雨漏りや壁の亀裂を補修せず、雨水で鉄骨が錆びたり、湿気対策をしておらず、住宅内部にカビが生えたりすると、軽量鉄骨造住宅の寿命は短くなってしまいます。
家を長持ちさせるためには、定期的にメンテナンスを行い、防水工事や壊れた箇所の修繕を行うことが重要です。
軽量鉄骨造の住宅は、木造よりも耐震性や耐久性に優れ、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造よりもコストが安く、工期も短いという魅力を持っています。
一方、防音性が低い、断熱対策を施さないと過ごしづらいといったデメリットもあるため、軽量鉄骨造の家を買う場合は、防音性や断熱性の向上に予算を使いましょう。
ただし、メンテナンスを怠ると、頑丈な軽量鉄骨造住宅も長持ちしません。
定期的にメンテナンスを行って、長く快適に暮らしましょう。
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