折り上げ天井って何?メリット・デメリットや導入時のポイントを紹介
ここでは、折り上げ天井の概要から、折り上げ天井のメリット・デメリット、導入時に押さえておきたいポイント等を共有していきます。
2024.11.21
日本では、家を建てるときに「地鎮祭」という安全祈願の神事を行う慣習があります。
ただ、地鎮祭という言葉自体は知っていても、地鎮祭がどういう儀式なのか、どのような準備が必要で、いくらくらいのお金がかかるのか分かっている方はそれほど多くありません。
そこで今回は、家を建てるときに行う地鎮祭の意味や、おおよその費用、当日の流れに施主として押さえておきたいマナーなどを解説します。
地鎮祭とは、空き地に家を建てるとき、土地神や氏神と呼ばれるその土地の神様に対して「これから家を建てます」と報告し、「工事が安全に終わりますように」とお祈りする儀式のことです。
吉日を選び、工事を始める前に施主や神主、工事関係者を集めて儀式を行います。
古くは飛鳥時代から続いているとされる慣習的なイベントなので、家を建てるとき不動産業者から「地鎮式はどうされますか」と確認されるのが一般的です。
ただ、近年では地鎮祭をしない方も増えてきています。
地鎮祭と上棟式は、どちらも工事の安全を祈願する儀式です。
両者の違いは、儀式を行うタイミング。
地鎮祭は工事が始まる前に行いますが、上棟式は棟上げと呼ばれる作業が終わったとき、簡単にいうと柱や屋根の骨組みが完成したときに実施します。
どうして家の骨組みが完成したときに上棟式をするのかというと、木造住宅の工事では、棟木と呼ばれる太い木材を屋根の一番高いところまで持ち上げ、設置するという作業が最も危険だったから。
危ない作業が無事終わったことに感謝し、以降の工事も安全に進められるよう祈願するのが、上棟式というイベントなのです。
儀式の内容上、必ず地鎮祭の後に上棟式を行うことになるので、両者が同時に行われることはありません。
地鎮祭を行うのは、施主が土地を買って施工業者が工事を始める前です。
地鎮祭を行った後すぐに工事を始める場合は、無事工事が始まることをお祝いする儀式、起工式と同時に進めることもあります。
地鎮祭は工事が無事に終わるように祈る神事なので、一般的には縁起の良い日取り、大安・先勝・友引に行うケースが多いです。
ただ、地鎮祭を開催するためには、施主・施工業者・神主全員のスケジュールを合わせる必要があります。
日取りの良し悪しを気にしない場合や、新居の建設を急ぐ場合は、無理に縁起の良い日取りを待つ必要はありません。
地鎮祭をするかどうかは、施主の自由です。
法律で地鎮祭の実施が義務付けられているわけではありませんし、あくまでも安全祈願なので、やらなくて良いのならやらない、忙しくて地鎮祭のための時間が取れないのでやらないという方も増えています。
また、地鎮祭をやる場合の方式もある程度、自由です。
一般的な地鎮祭は神道の神式ですが、仏教徒ならお寺に頼めば仏式の地鎮祭を実施できますし、キリスト教徒で地鎮祭代わりの起工式を行う方もいます。
神主に頼んでお祓いのみしてもらったり、自分で土地に塩や日本酒をまいて終わりにしたりするケースもあるので、地鎮祭をするか迷ったときは、地鎮祭に魅力を感じるかどうかを考えると良いでしょう。
合理的に考えると、家を建てるときにお金と時間を使って地鎮祭をする必要はありません。
しかし、地鎮祭は、自分の家造りが着実に進んでいることを確認できる良い節目です。
土地を買って新築の契約を行い、何となく工事が始まるより、地鎮式をして「これから自分の家が建つんだ」という区切りを付けた方が、完成を待つ楽しさが増えるという方もいるでしょう。
また、地鎮式は、自分の家を建ててくれる職人と顔を合わせる場でもあります。
面通しをしておけば、工事中に様子を見に行ったり差し入れをしたりするときのやり取りもスムーズになりますし、住民の顔が見えることで職人がよりやる気を出してくれる可能性もあるので、地鎮祭は家造りの途中経過を楽しむためのイベントと捉えるのもおすすめです。
地鎮祭の実施には、10万円から15万ほどのお金がかかります。
具体的な内訳を伝えると、神主への礼金にあたる玉串料や初穂料が3万円から5万円、神主の交通費として1万円前後、不動産業者に地鎮祭の段取りを組んでもらったり祭具を用意してもらったりする費用が5万円ほどです。
後は、地鎮祭で神様に捧げるお供物の購入費と、関係者にお出しする弁当代、イベント後にあいさつ回りをする場合は近隣住民への手土産代も施主が負担します。
ただ、地域によって玉串料の相場は違いますし、契約している不動産業者によっては自分で祭具を用意する場合もあるので、地鎮祭をするときは必ず不動産業者の担当者に予算を聞いておきましょう。
一般的な地鎮祭の流れは、以下の通りです。
簡単にまとめると、地鎮祭はお祓いをして神様をお迎えし、捧げ物をして祝詞をあげ、地鎮の儀を行ったら神様に帰ってもらって締めの挨拶、という流れで進みます。
地鎮祭の進行は神主がしてくれるため、施主として何かをするのは、地鎮の儀と閉会のあいさつくらいです。
地鎮の儀は、地鎮祭における一番の見せ場で、「草木を刈り取る」「土を掘って基礎を作る」「土地の神様への貢物を納める」「貢物を埋める」という家造りの基礎を盛り砂で再現する儀式のこと。
施主の役割は、「盛り砂に鍬を入れて地面を掘る」ことだけですし、具体的な手順は施工会社の担当者や神主が事前に教えてくれるので、難しい作業はありません。
地鎮祭の所要時間は、80分から100分ほど見ておきましょう。
地鎮祭自体は30分もあれば終わりますが、儀式の準備や後片付けもあるため、早くても1時間はかかります。
儀式中は気軽に退席できませんし、そもそも地鎮祭自体は空き地で行うため、お手洗いや水分補給は地鎮祭が始まる前に済ませておいた方が安心です。
また、地鎮祭の後に近隣へのあいさつ回りをしたり、地鎮祭のお疲れ様会をしたりする場合、地鎮祭後のスケジュールも空けておく必要があります。
地鎮祭に必要なものは、以下の通りです。
○不動産業者が用意してくれるもの
○施主が用意するもの
祭壇やしめ縄、テントなど、地鎮祭に必要な備品は多くの場合不動産業者に用意してもらえます。
ただし、お供物と玉串料に関しては、施主の手で準備するのが一般的です。
海・山・野の幸に日本酒など用意するものは多いですが、お供物自体は高いものを買う必要はないので、全部揃えても1万円以内に収まるでしょう。
地鎮祭はあくまでも安全祈願の儀式なので、厳密なマナーは求められません。
ジーンズなどカジュアルな服装で参加する方もいます。
ただ、同席する不動産業者の担当者はスーツですし、地鎮祭が終わった後は隣近所へあいさつ回りをするので、不安ならある程度きれいな服装をしておいた方が無難です。
スーツにジャケットといったビジネス服や、学校・職場の制服、襟付きのシャツにワンピースなど、仕事やよそ行きに使える服を選びましょう。
家の新築工事は大きな音や振動を出すため、地鎮祭の後に現場監督などが敷地の近隣へあいさつ回りをするのが一般的です。
このとき、施主としてあいさつ回りに同行して手土産を渡しておくと、ご近所の心象が良くなりますし、騒音等のクレームも入りづらくなります。
新築の場合、ご近所付き合いが数十年続くことも珍しくありません。
あいさつ回りで嫌われることはないので、引っ越し後の生活をスムーズにするためにもあいさつをしておきましょう。
地鎮祭の当日に雨が降った場合、よほどの土砂降りや台風などでなければ、テントを立てて地鎮祭を行ないます。
むしろ、「雨降って地固まる」ということわざがある通り、雨の日の地鎮祭は縁起が良いとされているので、雨が降って良かったという気持ちで地鎮祭を実施してもらいましょう。
なお、雨でも地鎮祭は行いますが、災害等で地鎮祭をできないケースに備えるため、事前に儀式の開催場所や日時を移せるようスケジュールを合わせておく必要があります。
地鎮祭は、誰も怪我をすることなく、事故も起きずに工事が終わることを願う安全祈願の神事です。
地鎮祭をするかどうかは施主の自由ですが、地鎮祭をすることで、これから自分の家が建つんだという意識を高められますし、施工業者との顔合わせもスムーズに進みます。
何より、地鎮祭は家を建てるときにだけ参加できる、貴重なイベントです。
10万円から15万円ほどの費用はかかりますし、お供物の準備も必要ですが、やって損のないお祭りなので、余裕があればぜひ実施してみましょう。
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