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枯れた観葉植物は復活できる?植物が枯れる原因や正しい対処法を紹介

2023.02.14

枯れた観葉植物は復活できる?

「部屋を安らげる空間にしたい」
「植物が好きなので自宅で観葉植物を育てたい」

と観葉植物のお世話を始める方は多いです。ただ、植物が好きでも、観葉植物を置く場所やお世話の仕方、知識によっては大切な観葉植物を枯らしてしまう場合があります。 そこで今回は、観葉植物が枯れてしまう原因や、枯れたかどうかの調べ方、枯れた観葉植物の復活方法など、観葉植物を育てる上で知っておきたい基本的な知識をご紹介しきす。

観葉植物が枯れる原因は?

●水不足による乾燥

観葉植物が伸び伸びと過ごすためには、それぞれの植物に合った水やりが必要です。 与える水の量が少ないと、毎日のように水やりをしていても植物が乾燥し、葉っぱが変色したり、水気を失ってしおれてしまったりします。 水不足による乾燥で観葉植物が弱っている場合、鉢植えの底が湿る程度に水やりの量や頻度を増やしたり、霧吹きを使って葉に直接水分を補給したりしてあげましょう。
また、観葉植物は置いてある環境の影響を受けやすいです。 部屋が乾燥していたり、冷暖房の風が直接当たったりすると葉が乾燥する原因になるので、加湿器を使う、エアコンの風が当たらない位置に観葉植物を動かすなどの方法で、観葉植物を乾燥から守りましょう。

●水のあげすぎによる根腐れ

水やりの頻度が高すぎると、土が大量の水分を含んで酸素を通しづらくなるので、観葉植物は根っこから呼吸ができずに腐ってしまいます。 意外かもしれませんが、一口に観葉植物といっても、必要な水分量は千差万別です。 一日に一度の水やりすら不要な品種もあるので、観葉植物を育てるときは、どの程度の頻度や量で水やりすれば良いのか、必ず調べてから水をあげましょう。
なお、同じ量の水をあげていても、梅雨時など湿気が多い時期は根腐れを起こしやすくなります。 過度の湿気はカビの原因にもなるので、定期的に観葉植物の様子を見て、葉の変色や腐敗臭がないかチェックすることも重要です。

●室温が高い

基本的に、植物は自分にとって快適な環境で育つので、寒すぎる環境も暑すぎる環境も得意ではありません。 特に気をつけたいのが、夏場窓を閉め切って出かけているケースです。
夏場、窓を閉めてカーテンを開け放っていると、日当たりの良い部屋なら室温が40度近い状態になってしまいます。 このような状態だと、熱や乾燥に強い品種でもない限り、乾燥や蒸れによる根腐れを起こしてしまうので、夏場は外に出るときもエアコンを使ったり、日当たりが良すぎない部屋に観葉植物を移したりしましょう。

●日光不足

植物が元気に育つためには、十分な光合成が必要です。 数ヵ月単位で日が当たらない場所に観葉植物を置いていると、日光不足で葉が黄色や茶色に変色したり、日光を求めて茎や幹が異常に成長してしまったりします。 あまり日に当てなくて良い品種でも、定期的に日光に当てた方が元気になるので、普段、日の当たらないリビングの隅や寝室等に観葉植物を置いている場合は、週末などに窓際へ観葉植物を移動してあげましょう。

●直射日光で葉が焼けてしまった

観葉植物は、そのほとんどが直射日光に弱いです。 「日当たりの良い場所が良いだろう」と日差しの当たる窓際やベランダ、庭に観葉植物の鉢植えを置いていると、日光による温度の上昇で葉っぱが焼け、枯れてしまいます。
基本的に、一度葉焼けしてしまった葉っぱは栄養剤等を与えても元の状態には戻りません。 弱った部分を残しておくとほかの部分もダメージを受けてしまうため、葉焼けを起こしたら鉢植えの場所を変え、直射日光が当たらないように工夫する必要があります。

●鉢のサイズ不足による根詰まり

根詰まりとは、植物の成長による鉢植えのサイズ不足で根っこが絡まり、成長しづらくなっている状態のことです。 観葉植物は見えない部分、つまり根っこも徐々に成長していくので、育ってくると鉢植えのサイズが足りなくなってきます。 スペースの余裕がないと、土の中が酸欠状態になったり、うまく水を保持できなくなったり、根っこから栄養を吸収できなくなったりするため注意が必要です。 葉が変色していたり、鉢の底から根っこが飛び出していたりする場合は、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
このとき、土も一緒に新しくしてあげると、観葉植物が喜びます。

●寒さによるダメージ

夏場に使うエアコン程度の温度であれば、観葉植物はダメージを受けませんが、真冬の寒さは植物にダメージを与えるので要注意です。 低温状態に長くさらされると、主に葉っぱの変色というかたちで異常が出てきます。
放置すればするほど観葉植物に蓄積されるストレスが増え、全体的に弱ってしまうため、様子を見て弱っているようだったら、暖かく適度に湿度のある場所、浴室などの水回りに鉢を移動させましょう。

●急な環境の変化によるストレス

植物も環境の変化によるストレスを受けます。 日陰と日向、暑い部屋と寒い部屋、外に置いていた鉢を室内に動かしたときなど、急激な変化を与えるときは細心の注意を払いましょう。 観葉植物に合わない場所から適した場所へ移す場合は別ですが、模様替えや引っ越しなどで鉢を動かす場合は、できるだけ以前置いていた場所と似た環境に鉢を置くことをおすすめします。
たとえば、寝室に置いていた鉢を動かすときも、寝室からリビング、リビングの奥まった場所から窓際へと少しずつ明るい場所へ動かしていく方が、観葉植物も適応しやすいです。

●植物の病気や害虫の発生

植物の病気や害虫、カビといった異常事態は、観葉植物を枯らす大きな要因になります。 病気の多くは、観葉植物が弱っているときや栄養が足りないときに発生するため、病気予防として普段から適切な生育環境を作ってあげましょう。
また、病気や害虫対策用の薬剤を使ったり、害虫や病気で弱った場所を物理的に取り除いたりするのも効果的です。

観葉植物が枯れているか調べるときはここをチェック!

観葉植物の元気がないなと思ったとき、または枯れているか心配になったときは、以下の場所をチェックしましょう。

  • 観葉植物全体の様子(乾燥していないか、カビなどが生えていないか)
  • 葉っぱの変色
  • 幹の部分や根っこの色と触感(黒ずんでいないか、柔らかくなっていないか)
  • 茎や枝の断面

色が変わっていたり、触った感触がぶよぶよしていたりする場合、枯れている可能性が高いです。 また、枝をはさみでカットしてみて、断面が変色していたり水気を失っていたりする場合、植物の内部もダメージを受けていると考えましょう。 植物は少しずつ元気を失っていくので、定期的に状態をチェックして、早めに対処する必要があります。

枯れた観葉植物を復活させる方法

●枯れてしまった部分を取り除いて養生する

変色したり腐ったりした部分は、保護しても元には戻らないので、枯れた部分ははさみなどでカットして取り除きましょう。 悪くなった部分や弱っている箇所を切除すれば、残っている元気な茎や幹、葉に栄養が集中するため、復活しやすくなります。 枯れた部分をカットした後は、落ち葉を掃除したり栄養剤や肥料を与えたりして、育てている植物にとって快適な状態を保ってあげましょう。

●挿し木・葉挿しをする

全体的に枯れてしまっていても、生命力の強い多肉植物などであれば、元気な部分をカットして別の鉢に植え替えると、再び成長してくれます。 ただし、単に枝や茎、葉を切り取って土に植えるだけでは根が生えないので、挿し木をする際はカットした部分を1時間から2時間ほど水につけ、十分に水を吸わせてから新しい鉢に植えましょう。 葉挿しの場合は、葉っぱが途中でもげないよう丁寧に取り外し、肥料や土を混ぜ合わせた容器に葉を並べます。
市販の発根促進剤などを塗布し、根が出てきたら植木鉢に植え替えましょう。

●日当たりと風通しの良いところに移動させる

観葉植物に元気がない場合、植物にとってより快適な場所に移動させると復活する場合があります。 具体的には、風通しが良く、直接日差しが当たらない日陰の明るい場所がおすすめです。 角度の関係で室内に直射日光が入ってしまう場合は、レースのカーテンやスクリーンなどを使って、直射日光から保護してあげましょう。
しばらく様子を見て、元気になってきたらより明るい場所へ移していくようにすると、環境の変化によるストレスも溜まりづらいです。

●大きめの鉢に植え替えたり土を入れ替えたりする

根腐れや根詰まりを起こしている場合、大きめの鉢に植え替えたり、土を新しくしたりすると回復します。 一度、土から出してあげることで、根っこの状態もチェックできますし、根腐れしている部分の切除も可能です。 時間はかかりますが、観葉植物が枯れる原因を取り除けば、少しずつ植物は回復していってくれます。
また、土を入れ替える際、植物の様子を見て栄養剤を足すのも効果的です。

観葉植物を枯らさないようにするには?

観葉植物を枯らさずに育てるコツは、

  • 育てている植物の特性や好みを学ぶ
  • 育てやすい品種を選ぶ
  • こまめに様子を見る

ことです。
植物は、品種や元々いた地域の気候によって、水の量や日に当てる頻度が違います。 丁寧にお世話をしていても、そもそも植物に合わないお世話の仕方をしていると弱ってしまうので、自分のライフスタイルや住宅環境に合った品種を選び、適切にお世話してあげましょう。 水やりのタイミングがわからない場合は、土の中の水分量が分かる水量計などの便利グッズを使うのもおすすめです。

まとめ

観葉植物は、環境やお世話の仕方が合わないと弱って枯れてしまいます。 ただ、植物の異変は見て分かるものも多いですし、植物は徐々に元気を失っていくので、早期発見すれば対処可能です。 乾燥や水のやり過ぎなど、植物が枯れた原因を突き止め、適切な対処をすれば、元気を失った観葉植物でも復活させられます。
植生について勉強し、手をかけた分だけ応えてくれるのが観葉植物の良いところ。 諦めずにお世話してあげましょう。

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