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大勢が中古住宅で失敗するのはどこ?後悔しない中古住宅の選び方

2023.04.25

大勢が中古住宅で失敗するのはどこ?後悔しない中古住宅の選び方

新築に比べて価格が安く、選べる物件数も多い中古住宅は、予算を抑えつつ、条件に合った住まいを探している方に最適な商品です。

ただ、中古住宅を購入された方の多くが、購入後「ここに失敗した」「もっとこういう点に注意して家選びをすれば良かった」と後悔していることも間違いありません。

そこで今回は、中古住宅購入後の失敗事例を通じて、後悔しない家選びのポイントをお伝えします。

皆はどこに後悔してる?ダメな中古住宅の共通点

中古住宅の購入後に後悔してしまう物件の共通点は、「設備」「周辺環境」「お金」「ライフスタイル」のどれかに問題があることです。
たとえば、内見時は素敵に見えたのに、家具を入れたら思ったより手狭になってしまったり、近所にうるさい方がいて土日ゆっくり休めなかったり、リフォームにお金をかけすぎて家計が苦しくなったりすると、「もっとこうしておけば良かった」という後悔が生まれます。

ただ、これらの問題は、事前に「こういう失敗がある」ということを知っていれば、十分に回避可能なものです。
満足度の高い中古住宅選びができるように、どういう失敗があるのかを知っておきましょう。

設備面の失敗と後悔しない設備の選び方

●住宅設備や間取りが使いづらい

  • 収納が少ない、または多すぎる
  • リフォーム時に家事動線を考えていなかったので使いづらい
  • キッチンの高さが合わない

など、設備面の失敗事例は多いです。
設備や間取りは、そう簡単に取り替えられるものではありません。
中古住宅を内覧するときは、朝起きて夜寝るまでの導線に合わせて実際に歩き回ってみたり、間取り図を見比べて現在の住まいと収納量を比べたりして、使い勝手をチェックしましょう。

●流行りや勢いで導入を決めたけど結局使わなくなってしまった

ウォークインクローゼットやアイランドキッチン、床暖房など、購入時に良いと思って導入を決めたのに、設備を使わなくなってしまったと後悔される方も多いです。
見た目がおしゃれでも、使わなくなる設備にお金をかけると予算を無駄にしてしまいます。
中古住宅はあくまでも住む場所なので、現在の住まいにない設備が欲しくなったときは、「10年後20年後も使っている様子をイメージできるか」を考えてみましょう。

●メンテナンスのことを考えていなかった

中古住宅は、新築住宅に比べて経年劣化が進んでいるため、新築よりも頻繁に設備の修繕やメンテナンスをすることになります。
このとき、リフォームで床下に潜る入り口を潰してしまったり、天井裏にアクセスしづらい間取りだったりすると、メンテナンス費用が高くなってしまうため注意が必要です。
中古住宅の中には、見た目のおしゃれさを優先して、メンテナンス性が犠牲になっているものも存在します。
床下と天井裏への入りやすさは、必ずチェックしましょう。

●断熱・耐震・気密性に難がある

断熱性や耐震性、気密性といった住宅の基礎性能が低いと、夏暑く冬は寒くなりますし、地震のリスクも高まります。
耐震改修を始めとした住宅性能の底上げは、単純なリフォームよりも高額なお金のかかる工事です。
住宅性能が低いと暮らしの満足度が下がるので、中古住宅を探すときは、新耐震基準を満たしているか、断熱性や耐震性の等級などを取得しているか確認しましょう。
基礎に問題がなければ、窓を二重窓にするといった方法で室内の快適さを高めるのも効果的です。

周辺環境に関する悩みと後悔を避ける環境面の確認事項

●駅まで遠くて移動が大変

価格も予算内で広さも十分、ただ駅から少し遠い物件が気になっている場合、必ず駅までの移動経路や駅の混雑具合をチェックしましょう。
不動産広告に掲載されている「徒歩○分」といった数値は、あくまでも参考値です。
実際に駅まで歩いてみると、思っていたより車が多く子どもを連れて歩くのが大変だったり、信号が多かったり、バスの本数が少なかったりする場合もあります。
駅を通勤や通学に使う場合、朝のラッシュ時に駅と駅までの道を確認するのがおすすめです。

●徒歩や自転車で行ける範囲内で買い物できない

中古住宅を購入した後、気づいたら徒歩や自転車で行ける距離にスーパーなどがなかったと後悔することもあります。
自家用車があれば移動や買い物に困ることはないと思うかもしれませんが、駅からの帰宅途中やお子さんの送り迎えついでに買い物をすませられないと、買い物の手間が増えるので不便です。
また、体が元気な間は良くても、年を取ると買い物できなくなってしまいます。
可能であれば、近所で買い物できるエリアの住宅を選びましょう。

●騒音や治安が気になる

交通量の多い道路や線路があったり、問題のある近隣住民等がいたりする場合、生活環境が悪くなります。
問題を起こしている相手とトラブルになると、嫌がらせなどを受ける可能性もあるので、中古住宅の購入時は、近隣住民や周辺環境のチェックが必須です。
幸い、新築に比べると、中古住宅は周辺環境が固まっています。
物件の周りを散歩したり隣近所の方に話を聞いたりすれば、どのような方が住んでいるのかある程度分かるので、環境面に問題がないか確認しましょう。

●通行人の視線が気になって窓やカーテンを開けられない

中古住宅の購入時、意外と見落としやすいのが窓の外の環境や状態です。
たとえば、リビングの窓の外に通行量の多い道路があると、家の中が見えてしまうので気軽にリビングのカーテンや窓を開け放てません。
防犯面を考えても、外から間取りを知られないようにすることは重要です。
中古住宅を見て回るとき、「外から家のどの部分が見えるのか」をチェックすると良いでしょう。

●境界線が確定していなかった

非常に大きなトラブルになりやすいのが、境界線が確定していない中古住宅の購入です。
隣地との境界線が定まっていない場合、隣人や隣家の庭木や荷物が越境してきたり、塀やフェンスを建てる際の費用負担で揉めたりするリスクがあります。
一見、条件の良い土地であっても、購入後に隣地の所有者と仲良くできるという保証はありません。
一度トラブルになると、訳あり物件になり、売ろうと思っても買い主が見つからなくなるので、境界線の明確な不動産を選びましょう。

お金に関する後悔と注意点

●「頑張れば返せるだろう」と無理なローンを組んでしまった

中古住宅を買った当初は問題なくても、ボーナスが減ったり転職したり、お子さんが増えたりした結果、ローンの返済が厳しくなってしまったという後悔も少なくありません。
特に、2軒目のお家に中古住宅を選ぶ場合、最初に住宅ローンを組んだ時よりも年齢が上がっているので、長期ローンを組むと老後の負担が大きくなってしまいます。
中古住宅をローンで買うときは、なるべく借入額を抑えましょう。

●修繕費やリフォーム費用が思ったより高かった

中古住宅の購入後に設備が壊れて修繕費がかかった、リフォーム費用が思ったより高かったという後悔も多いです。
中古住宅は、以前のオーナーがどういった管理をしていたかによって、メンテナンス費用が変動します。
見えない部分の問題は、素人にはなかなか気づけません。
ホームインスペクションを頼んだり、リフォームを依頼できる不動産業者で物件を探したりして、安全性の高い住宅を購入するのがおすすめです。

●使える控除や補助金があることを知らずに損をした

税が安くなる控除や補助金の適用条件を満たしておらず、もらえるはずの控除や補助金を使えなかったというケースもあります。
たとえば、住宅ローン控除の控除期間と控除額は、一般人が売り出している中古住宅だと最大10年で2,000万円ですが、不動産業者が買い取ってリフォームした「買取再販住宅」だと、13年間で最大3,000万円の控除を利用可能です。
中古住宅の種類やローン利用の有無などによって、使える控除・補助金が変わるので、減税制度と補助金については事前に調べておきましょう。

ライフスタイルの後悔と家選びのポイント

●庭の手入れが思っていたより大変

庭付き一戸建ては憧れの物件ですが、庭があると、定期的な雑草処理や庭木の手入れが必要です。
戸建ての場合、ただでさえ広くて掃除が大変なので、もともと庭仕事が好きだったり家庭菜園をしたりする方でないと、庭の維持が負担になってしまいます。
「庭がある」というライフスタイルは、万人に合うわけではありません。
住宅の管理に手間をかける余裕がない場合は、人工芝を敷いたり、アスファルトで舗装したりして、お手入れの負担を軽減しましょう。

●老後のことや世帯構成の変化を考えていなかった

狭い土地でも広々と過ごせるので3階建てを選んだが、年を取るにつれて階段の上り下りが負担になってきた、子どもが喜ぶ間取りや工夫をふんだんに取り入れたのは良いものの、子どもが独立して使わなくなってしまったといった後悔も珍しくはありません。
家族の年齢や世帯構成によって、快適に過ごせる住まいの間取りやデザインは違います。
中古不動産を探すときは、「老後駅前のマンションに住み替えたいから、購入費用を抑えよう」「必要最低限のリフォームで入居し、将来の改築費用を貯めておこう」といった、長期的な計画を立てると安心です。

中古住宅を選んで良かった!と思える中古物件の良さとは

中古住宅の購入後、後悔する方は少なくありません。
ただし、中古住宅は新築や築浅物件よりも価格が安く、周辺環境や近隣住民もある程度、固定されているため、物件探しのポイントさえ押さえていれば、自分に合ったものを見つけやすいというメリットがあります。
「この家を選んで良かった」と思えるように、不動産選びの知識を身につけましょう。

まとめ

設備や周辺環境に問題があったり、購入時の資金計画が甘かったりすると、中古住宅の購入後に後悔する可能性が高いです。
しかし、多くの失敗例は、不動産を購入する前のチェックで回避できます。
価格が安く、家の中や周辺環境を納得いくまで確認してから購入できるのが、中古住宅の強みです。
信頼できる不動産業者の協力を得て、ご自身のライフスタイルや資金計画に合う物件を見つけましょう。

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