折り上げ天井って何?メリット・デメリットや導入時のポイントを紹介
ここでは、折り上げ天井の概要から、折り上げ天井のメリット・デメリット、導入時に押さえておきたいポイント等を共有していきます。
2024.11.21
マイホームを住宅ローンで買う場合、ボーナス払いをするかどうかを決める必要があります。
ただ、基本的にローンを組むときにボーナス払いをするのはおすすめできません。
なぜなら、ボーナスを自由に使えなくなり、住宅ローンの返済総額も増えてしまうからです。
今回は、住宅ローンにおけるボーナス払いのメリットやリスク、ボーナス払いをするときのポイントに、ボーナス払いできなくなったときの対処法などをご紹介します。
住宅ローンのボーナス払いとは、毎月ローンの返済をしつつ、年2回のボーナス月には追加で返済を行う、という返済方法のことです。
特徴は、毎月払いとローン払い、それぞれを分けて返済額や利子を計算すること。
たとえば、35年払いで2,000万円の住宅ローンを組むときに、元金の30%をボーナス払いする場合、
・1,400万円のローンを420回(12ヶ月×35年)で返す
・600万円のローンを70回(年2回×35年)で返す
というかたちで返済を進めることになるのです。
住宅ローンの返済額は「ローン残債×金利」で求めるため、ローン月の返済負担は増えますが、毎月の返済額は少なくなります。
なお、ボーナス払いの割合を高くしすぎると、ボーナス月の返済額が増えて支払い能力を越えてしまうので、ボーナス割合は多くの場合40%から50%が上限です。
ボーナス払いを選ぶメリットは、毎月の住宅ローン返済額が少なくなること。
たとえば、固定金利1.96%の35年払いで2,000万円のローンを組む場合、毎月払いなら月々6万6,000円の返済が必要です。
しかし、ローンの30%をボーナス払いすれば、月々の返済額を47,000円に抑えられます。
1ヵ月あたり、1万9,000円の節約ができるのです。
また、ボーナス払いに加えて、ローンの借入期間を35年から30年に減らせば、毎月の返済額を抑えつつ住宅ローンの返済期間も短縮できます。
ボーナス払いをするということは、「ボーナスの使い道が決まってしまう」ということ。
住宅ローンのボーナス払いは、契約するときにいつ・いくらボーナス払いするのかを決めるため、予定日にボーナス払いできないと、ローンを滞納することになってしまいます。
繰り上げ返済のように、「ボーナスが余ったから追加で返済しよう」「ボーナスが少なかったから返済はやめておこう」といった調整はできません。
住宅ローンを完済するまで、ボーナスを自由に使えなくなることを理解しておきましょう。
ボーナス払いは、「現在もらっているボーナスを今後何十年も継続してもらえること」を前提にした返済プランです。
ボーナスは、給与と違って支給してもしなくても良いお金なので、たとえば、勤め先の業績が下がったら、ボーナスが出なかったりカットされたりすることも十分に考えられます。
ボーナス払いは、月々の返済額が少なくなる分、ボーナス月の返済負担が大きい返済方法です。
「ボーナスがあるから大丈夫だろう」と思っていると、いざボーナスが出なかったとき苦しい思いをすることになるので、ボーナス頼みの返済プランにならないよう注意しましょう。
ボーナス払いをすると、お子さんができたり大きな病気や怪我で収入が落ち込んだりしたとき、「ボーナスで必要なお金をまかなう」という選択ができなくなる可能性があります。
住宅ローンは、20年から30年もの時間をかけて返済していくローンです。
今後の人生で何が起きるか完璧に予想するのは不可能なので、将来のことを考えると、突発的な出費にも対応できるような返済プランを考えておく必要があります。
住宅ローンのボーナス払いによって、総返済額が増えてしまう点もボーナス払いをおすすめしない理由の一つです。
たとえば、固定金利1.96%で2,000万円の35年ローンを組む場合。
毎月払いだけなら総返済額は2,766万円ですが、元金の30%をボーナス払いにすると、総返済額は2,768万円まで増えてしまいます。
ボーナス割合を増やしたり、借入額が大きくなったりすると返済負担も増えるので、利用するなら注意が必要です。
ボーナス払いをするときは、ボーナスがなくても滞納せずに返せる金額を借りましょう。
返済能力の上限に近い借り入れをすると、期待したボーナスが出なかったとき、ローンを滞納することになります。
住宅ローンを滞納した先に待っているのは、金融機関による差し押さえや競売です。
自己破産することになれば新たにローンも組めなくなるので、ボーナス払いの利用時は、返済プランに余裕を持たせましょう。
ボーナス払いをする場合、トラブルに備えて毎月貯金することをおすすめします。
万が一、突発的な事態でお金が必要になったり、ボーナスがなくなったりしても、十分な預貯金があれば返済を続けられるからです。
収入の一部を貯金したり、ボーナス払いで節約したお金を口座に預けたりして、生活や返済に困らない状態を作りましょう。
余裕のあるときに繰り上げ返済をすると、住宅ローンの元金が減るので返済負担が軽くなります。
早目にローンを完済すれば、ローン返済に回していたお金を預貯金や生活費に使えるようになるため、長い目で見ると繰り上げ返済は非常にお得な返済方法です。
ただ、繰り上げ返済のルールは、金融機関によって違います。
手数料がかかる場合もあるので、住宅ローンを組む時は、事前に繰り上げ返済の規約を確認しておきましょう。
ボーナス払いができなくなった、またはボーナスが足りないので滞納しそうになった時は、ローンを組んだ金融機関に相談し、ボーナス払いを毎月払いに切り替えるのがおすすめです。
契約内容によっては、途中変更ができなかったり、条件の見直しに手数料を取られたりしますが、滞納をする前に相談すれば、無理のない返済プランを提案してもらえます。
ボーナス払いできない場合は、ボーナス払いの割合を減らしてもらうのも効果的です。
ただし、ボーナス割合を下げると、毎月の返済額が増えてしまいます。
最終的に支払う金額が減るわけではないので、ボーナス払いの割合を減らしたり、ボーナス払いをやめたりする方法は、あくまでもボーナス月にまとまったお金を用意できないときの対処法だと考えておきましょう。
ボーナス払いの設定を変更できない、または今後現在の借入条件で返済を続けていく余裕がないときは、借り換えローンを利用するという手もあります。
ローンの借り換え時に手数料がかかったり、金利が増えたりすることもありますが、金利の安い借り換えローンに移行できれば、住宅ローンの返済負担そのものが楽になるでしょう。
月々の返済額を抑え、ボーナス月にまとまった額を返済するボーナス払いは、メリットがある一方リスクも多い返済方法です。
住宅ローンを組んだ後、ボーナスが減ったり転職して給与が下がったり、お子さんが生まれたりすると返済できなくなる可能性が高いので、基本的には利用をおすすめできません。
住宅ローンは、数十年かけて完済するローンです。
何が起きても滞納せずに返済を続けられるように、余裕のある返済プランを立てましょう。
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