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60代でもマンションは買える?購入のポイントや注意点を解説

2023.11.07

60代でもマンションは買える?購入のポイントや注意点を解説

老後のセカンドライフが目前に迫る60代は、賃貸から持ち家へ、一戸建てからマンションへの住み替えを考える方が増えてくる時期です。

ただし、一般的に、住宅ローンは契約者の年齢が若ければ若いほど有利な条件で契約できるローンなので、「60代でローンは組めるのか?」と疑問を覚える方も多いでしょう。

この記事では、60代でマンションを購入するときのポイントや、ローンを組むときの注意点などを解説していきます。

60代のマンション購入は遅すぎる?

60代でマンション購入を考えるのは、年齢的に遅すぎるのではないだろうかという方に知っておいてほしいのが、60代のマンション購入は決して遅くないということです。
2023年に実施された住宅金融支援機構の調査では、住宅ローン利用者の2.8%が60代だったという結果が出ています。※1
むしろ、子育てが終わって広い家が必要なくなり、ある程度、資金面の余裕ができてくる60代は、老後の住まいを探すのに丁度良いタイミングなのです。

※1 住宅金融支援機構:住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用者調査(2023年4月調査)】
https://www.jhf.go.jp/files/400366409.pdf

若いときと何が違う?60代の住宅ローン

多くの住宅ローンは、加入時の年齢が20歳から70歳までと制限されています。
なぜなら、住宅ローンは、「今後の収入」を担保にしてお金を借りるローンだからです。
60代は、20~40代と比べて、ローンを組んでから働ける期間が短いため、

  • 長期のローンを組めない
  • 同じ借入額でも審査がより厳しくなる

といった点を考慮して、借入額や返済年数を決める必要があります。

60代で住宅ローンを組むときのコツ

●借入額を無理なく返済できる金額に抑える

一般的な住宅ローンの完済時年齢は、80歳未満なので、60代だと最大で20年未満のローンしか組めません。
返済期間が短いと、その分、月々の返済額が増えることになるため、70代になっても無理なく返済できる金額を借りましょう。
定年退職後は、基本的に大きく収入が落ちます。
目安としては、年金収入だけで返済できる金額に抑えると良いでしょう。

●頭金を増やす

頭金があれば、住宅ローン審査に通りやすくなるだけでなく、月々の返済負担を減らせます。
ある程度、年齢を重ねてから組む住宅ローンは、返済負担が少なければ少ないほど楽です。
たとえば、定年退職後、体力や収入が落ちた状態でローンを滞納し、マンションを差し押さえられると、元の生活水準を取り戻すのは困難になってしまいます。
無理をしてまでローンを組んでも、その後のリスクが高過ぎるので、60代の住宅ローンは借入額を減らすことを重視しましょう。

●親子ローンなども選択肢に入れる

親子ローンは、親と子どもの2世帯でローンを組み、親が亡くなった場合は残ったローンを子どもに引き継ぐという住宅ローンです。
親が自身でローンを組むよりも大きな金額のローンを組めるため、たとえば子どもと同居する二世帯住宅を建てる場合は、親子ローンなどの利用も検討すると良いでしょう。

60代だと、基本的にフラット35などの長期固定金利のローンが選択肢に入りません。
金融機関によって住宅ローン審査の厳しさなども違うため、60代は特に意識してさまざまなローンを比較・検討することをおすすめします。

60代のマンション物件選びのポイント

●駅近・コンパクト・低層階を選ぶ

60代でマンションを買うときは、駅から離れた家、広い家、高層階のマンションなどは避けましょう。
年を取ると体力が低下し、いずれ車の免許も返納することになります。
老後のことを考えると、徒歩で買い物やお出かけでき、夫婦2人で楽に管理できる広さで、停電や災害等でエレベーターが止まっても階段で上り下りできる、駅近・コンパクト・低層階の物件がおすすめです。

●福祉が充実したエリアでマンションを探す

介護などのことを考えた場合、福祉サービスが充実しているエリアや、子どもの家と楽に行き来できるエリアでマンションを探すことをおすすめします。
体調を崩したとき、将来的に同居をするとき、介護の手助けをしてもらうとき、頼れるサービスや家族が近くにいるかどうかで、お互いの負担が大きく変わってくるからです。

ただし、個々人が家に求めるニーズはそれぞれなので、老後どういった暮らしをしたいのかイメージして、物件とエリアを絞り込みましょう。

60代でマンションを購入する際の注意点

60代でマンションを買うときの注意点は、団信に加入できない場合があることです。
住宅ローンを組む場合、契約者が亡くなったり重度の障がいを負ったりしたときに、残債分の保険金が下りる保険、団体信用生命保険への加入を求められます。
団信の審査では健康状態などもチェックされるため、万が一のときに返済で困らないよう、退職金など、ある程度の現金を手元に残しておくと良いでしょう。

まとめ

60代でも、マンションを購入するのに遅すぎるということはありません。

ただ、若い頃に比べると、借り入れ金額や審査の面で不利な部分があるのも事実です。
定年退職をすると多くの場合収入も落ちてしまうので、60代でローンを組み、マンションを買う場合は、無理のない金額を借りて、体力が落ちても住みやすいエリア・条件の物件を選びましょう。

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