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3000万で買った家の売却額はいくら?相場感や家を高く売る方法

2023.11.07

3000万で買った家の売却額はいくら?相場感や家を高く売る方法

不動産は経年劣化する資産なので、3,000万円で買った家がいくらで売れるのかは、家を売るときの築年数などによって大きく変わってきます。

ただ、いつ家を売ったらお得なのか、いつまで家を持っていると損をするのか判断するためには、築何年で何%くらい売却価格が落ちるのか把握しておくことが大切です。

この記事では、築年数別に見る不動産売却価格の目安や、築年数以外で不動産の売却価格を左右する要素、家を高く売るための注意点をお伝えします。

【築年数別】3000万円で買った家はいくらで売れる?売却額の目安

●築1~5年で売った場合

土地2,000万円、建物1,000万円の合計3,000万円で買った家を、築1~5年で売る場合、売却額の目安は以下の通りです。

築年数 売却額の減少率 売却額の目安
1年 90% 2,900万円
2年 85% 2,850万円
3年 80% 2,800万円
4年 75% 2,750万円
5年 70% 2,700万円

不動産は新築の状態が最も高価なので、最初のオーナーが入居するまでの5年間で、売却価格は大きく下がります。
また、土地は経年劣化しないので、価値が下がるのは建物の部分だけです。
そのため、家の売却額は、「(建物の価格×減少率)+土地の価格」という計算式で求めます。

●築10年で売った場合

築10年で売る場合、不動産の売却価格はおおよそ元の50%です。
上記の例を使うと、建物の価格が半分になるため、売却額は2,500万円前後になるでしょう。
ただし、築10年なら築浅として売り出せます。
大規模な修繕やメンテナンスも不要な年数なので、不動産の立地が良く地価が上がっていれば、2,500万円以上で売れるケースも少なくありません。

●築20年で売った場合

木造住宅の場合、3,000万円で買った家は築20年で大体15%程度まで価格が下がります。
土地・建物の売却額を計算してみると、「(1,000万円×15%)+2,000万円=2,150万円」です。
木造住宅は、20年ほどで建物の価格が底値になります。
家は古くなればなるほど売却しづらくなるので、売却を考えているなら築30年・40年を迎える前に手放しましょう。

家がいくらで売れるか調べる方法は?

●不動産業者の査定を受ける

不動産業者に査定をお願いすると、不動産の売却予想額を査定してもらえます。
査定自体は無料ですし、複数の業者に依頼できるので、いくらで売れるのか気になる場合は、査定の申し込みをしてみましょう。

ただし、査定の基準は業者ごとに違うため、査定結果に差があります。
そのため、より良い業者を見つけるための吟味が必要不可欠です。

●不動産情報サイトで相場を調べる

インターネット上の物件情報サイトを使って、似たような間取り・築年数の物件がいくらなのか調べるという方法もあります。
戸建ての場合は戸建て、マンションの場合はマンションの売却データを集めて、平均値や中央値を取りましょう。
実際には、値引き交渉があるので、売却価格は売り出し価格よりも安くなりますが、ご自身が家を売り出す際の目安になります。

●REINSの取引事例から売却相場を求める

REINSとは、プロの不動産業者向け物件情報ネットワークのことです。
基本的に、不動産業者が利用しているネットワークは一般人だと閲覧できないのですが、REINS Market Informationというサービスであれば、実際に取引された不動産の売買データを確認できます。
不動産の物件情報サイトと違って成約価格が分かるので、より正確な情報収集が可能です。

築年数以外で売却価格を変動させる要素を紹介

●住宅の状態

住宅の外部や内部の状態は、価格に大きな影響を与えます。
築年数ほど売却価格に差が出るわけではありませんが、基本的に外観が汚い物件よりはきれいな物件の方が、内装に問題がある物件よりも内装に破損や汚れのない物件の方が、良い金額で売りやすいです。
また、外観・内装がきれいで設備の故障などもない家は、買い主から見て魅力的なので、比較的早く売却できます。

●立地の良さ

立地の良い物件であればあるほど、売却価格が高いです。
郊外よりも駅前の方が地価は高いですし、同じ駅前でも小さな駅より大きな駅やターミナル駅前の方が好条件で売却できます。

ただし、たとえばファミリー層なら、駅からの距離よりも、スーパーや教育機関、病院などが充実しているエリアの方が魅力的なはずです。
不動産のニーズは場所やターゲットごとに異なるため、その地域で家を探している方の需要を見極めて売り込み方を考えましょう。

●法的な制限

不動産には、さまざまな法的な制限が存在します。
接道義務や高さ制限、日陰制限・建ぺい率・容積率などをクリアしていない場合、増改築や建て替えが制限されてしまうのです。
こういった物件は、購入しても建て替え等をする際に余計なお金が必要になるため、不動産自体が良いものであっても良い条件で売却できません。
特に、「再建築不可」の土地に関しては、たとえ家が寿命を迎えても建て替えられないので、金額が大幅に下がります。

●新築か中古か

日本では、新築自体に一種のブランド価値があるため、基本的に同じ物件なら中古で売るより新築で売る方が高いです。
とはいえ、多くの方は自分達で住むための家を購入し、住む予定がなくなったからこそ売却するので、新築のまま手放すケースは限られるでしょう。
ちなみに、新築住宅は、誰かが住んだ時点で資産価値が約10%下がるとされています。

築浅の住宅を高く売るための注意点

●できれば築10年以内で売る

築浅の家を高く売るためのポイントが、なるべく築10年以内で売ることです。
木造住宅もマンションも、築10年までは買った時の半額以上で売却できます。
経年劣化の影響が少なく、見た目もきれいなので、買い主探しがしやすいですし、築15年前後で必要になる高額なメンテナンス、大規模修繕を考慮する必要がありません。
維持費や修繕費の負担を考えると、家は早く売る方がお得です。

●不動産業者の仲介で売る

不動産売却の方法には、買い取りや個人間売却もありますが、これらの売却方法は仲介よりも売却額が安くなります。
信頼できる不動産業者を見つけ、適切な売却プランを立てて宣伝する方が高額売却しやすいので、基本的に、家は不動産業者の仲介で売るのがおすすめです。

ただし、仲介で家を売るときは、住宅の欠陥や問題点を隠さずに業者へ伝えましょう。
売り主が情報を隠すと、不動産業者の協力を得られなかったり、買い主とトラブルになったりする可能性があるからです。

●相見積もりを取る

不動産業者の仲介で家を売るとき、大切なのが自分と相性の良い担当者、実力や実績のある業者を選ぶこと。
残念なことに、不動産業界には取引すると売り主が損をするような業者も存在します。

ただ、1社に査定や相談を頼んでも、業者の良し悪しはわかりません。
そこで役立つのが、相見積もりです。
複数の業者から査定を取って結果を比較することで、より信頼性の高い業者と出会える可能性が高くなります。

●不動産に合わせた売却プランを練る

不動産は、それぞれに適した売却プランで売りましょう。
たとえば、駅前の家と郊外の家では、立地や地価が違うため、不動産の需要が変わってきます。
良い物件であっても、強みを押し出す売り方と、適切なターゲット設定ができていないと高くは売れないので、不動産を売るときは不動産業者と相談し、売却プランを練ることが大切です。

まとめ

3,000万円で買った家の売却額は、築5年で70%、築10年で50%、築20年で22%まで下がり、ほぼ底値になります。
家を高く売りたいのであれば、築10年以内で売るのがおすすめです。

ただし、売却額を左右する要素は、築年数以外にもさまざまあります。
仲介をお願いする業者の質や、売却プランによっても売却結果が変わるので、相見積もりを取り、業者と売却プランを考えながら売却準備を進めましょう。

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