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子ども部屋は何歳から必要なの?自室の必要性や注意点を解説

2024.05.15

子ども部屋は何歳から必要なの?自室の必要性や注意点を解説

結婚する時、子どもができた時、はたまた家を買う時に頭を過ぎるのが、「子ども部屋は何歳から用意すれば良いの?」という疑問です。
場合によっては、引っ越しやマイホームの購入も必要になるため、早い段階で子ども部屋を作るかどうか、作るとしたら何部屋用意すべきか決めておきたいという方も多いでしょう。
そこで今回は、年齢別に見る子ども部屋の必要性や、子ども部屋を用意するメリット・デメリット、部屋が足りない場合はどうすれば良いのかなどを解説します。

子ども部屋は何歳から必要になるの?

一般的に、子ども部屋が必要になるのは、子ども用の学習机を購入する小学校入学時や、自立心が芽生え始める小学校高学年です。

子どもが小さい間は、おもちゃや衣類以外の私物が少なく、子ども自身も親と一緒に過ごしたがるため、無理をしてまで個室を与える必要はないでしょう。

ただし、子どもの性格や教育方針はそれぞれ違います。
絶対的な正解はないので、子ども部屋をいつ与えるかは、お子さんの様子を見ながら決めることが大切です。

子ども部屋は何歳まで使うの?

子ども部屋が何歳まで必要になるかは、お子さんの生き方次第。

ただ、一般的には、
・高校を卒業する18歳
・大学を卒業する22歳
まで、子ども部屋を使います。

本人が家を出たいと考えて行動するか、進学・就職・結婚など、家を出る理由ができるまでは、子ども部屋が必要です。

なお、生活費や住居費の負担を考えて、あえて実家で過ごす子どもも少なくありません。
大人になっても子ども部屋を使う場合は、生活費を入れてもらうと良いでしょう。
将来的に子ども部屋を自分達で使いたい、コンパクトな間取りの家に住み替えたいといった考えを持っている場合は、いつまで子ども部屋を維持すれば良いのか、本人と話し合うことをおすすめします。

年齢別に見る子ども部屋の必要性

●乳幼児(1~6歳)

日本のライフスタイルだと、お子さんが小さい間は親子同じ部屋で過ごすため、子ども部屋がなくても問題ありません。
特に、3歳までは一人でできることが少ないです。

子ども部屋を用意し、親の目が届かない状態を作る方が危険なので、事故や怪我を防ぐためにも、リビングなどの共用スペースで過ごしましょう。
乳幼児の段階で子ども部屋を作る場合、おもちゃや習い事の道具を置いておくための場所として使うのがおすすめです。

●小学校低学年(6~9歳)

子ども部屋の必要性が高まり、実際に子ども部屋を与える親御さんも増えるのが、小学校入学前後のタイミング。
小学校に入ると、一人でできること、何かをすることが増えてきます。
「自分のことは自分でする」という習慣作りのために、子ども部屋を与えても良いでしょう。

また、小学校低学年は、徐々に夜、一人で寝られるようになったり、友達との付き合いを通して「自分の部屋が欲しい」と思うようになったりする時期です。
子ども部屋を与えて、部屋の使い方や片付けの仕方をサポートしながら、自立心を育みましょう。

●小学校高学年(9~12歳)

小学校高学年になると、学校の中でもお兄さん・お姉さんになってくるため、「自分はしっかりしている」という自覚が芽生えてきます。
交友関係も広がり、友達を家に連れてきて子どもだけで遊んだり、親に言いたくない秘密を持ったりする時期でもあるので、子どもの自立心やプライバシーを守るためには子ども部屋が必要です。

また、子ども自身も、思春期を迎えたり、反抗期になったりして、親との付き合い方で悩む子が出てきます。
個室を用意し、適度に距離を置いて見守ることで、お子さんの成長を促しましょう。

●中学生以上(13歳~)

中学生になると、思春期・反抗期を迎え、プライベートな空間がないと子どもがストレスを感じるようになります。
親側も、反抗期を迎えて態度の変わったお子さんと、どう接すれば良いのか悩む時期です。
反抗期になり、親に反発したくなるのはお子さんが健康に育っている証拠なので、無理に近付こうとはせず、子ども部屋の管理を任せて様子を見守りましょう。

また、中学生以降は、「親が知らない間に部屋に入る」ことを毛嫌いするようになる子も多いです。
入室するときはノックをする、本人がいない間に部屋に入って片付けないといった配慮も、必要になってきます。

子ども部屋を与えるメリット

●自立心や自己管理能力の成長を促せる

自宅に子ども部屋を用意するメリットは、子どもの自立心や自己管理能力の成長を促せることです。
子どもは、やったことのないこと、普段やっていないことは、大人になってもできません。
子ども部屋がないと、ついつい親が手や口を出してしまい、本人の代わりに荷物を片付けたり掃除したりしてしまいます。

・自分で使ったものを自分で片付ける
・自分にとって使いやすいレイアウトや収納の仕方を考え、実践する
・自分の好みに合わせてプライベートな空間をデザインする
といった経験を積ませ、練習するための場として、子ども部屋が必要なのです。

●子どもの逃げ場を作れる

子ども部屋は、家庭内で子どもにとっての逃げ場になります。

・親や友達と喧嘩した
・何となく一人で過ごしたい
・集中したい
・親の目を気にせず伸び伸びと遊びたい
とき、家の中に自分の部屋がないと、子どもは上手く気持ちを切り替えたり、リフレッシュしたりできません。
特に、反抗期の真っ只中は、無理に近付こうとしてもお互いを傷つけ合ってしまうだけです。
適度に距離を置き、子どもを尊重することも、子どもの成長には必要な要素なので、ひとりになれる空間を用意してあげましょう。

●リビングを片付けられる

子ども部屋があれば、子どもの荷物を自室に収納できるので、リビングなどの共用スペースを片付けられます。
片付ける場所を決め、使ったものを使った場所に収納するのが、片付けの基本です。
収納の仕方やルールを覚えさせる第一歩として、自分の部屋や自分専用の収納を用意してあげましょう。
リビングの荷物が減ると、子どものお友達やそれぞれのご両親、ママ友などを招く際の掃除もしやすくなります。

子ども部屋を用意するデメリット

●ある程度、広い家が必要

そもそも、自宅に空き部屋がないと、子ども部屋を用意できません。
部屋数の少ない家よりも部屋数の多い家の方が広く、価格も高価なので、子どもに個室を与えてあげたいと思ったら、家選びから考え直す必要があります。

たとえば、家を買った時に子どもがおらず、夫婦2人でちょうど良いサイズのマイホームを購入している場合、住宅ローンを精算して広い家に引っ越すことになるのです。

●子どもとのコミュニケーションが減りやすくなる

子どもがある程度大きくなると、リビングよりも自室で過ごす時間が長くなっていきます。
玄関から直接、子ども部屋に行ける間取りだと、子どもとコミュニケーションを取る時間や回数が減ってしまうため、注意が必要です。

思春期や反抗期は、親と会話したくないと感じるお子さんが多くなるものですが、コミュニケーションの頻度が減ると、親子間の信頼関係が崩れたり、子どもの不調や悩みを見落としたりしやすくなります。

子ども部屋を作るときは、リビングに勉強道具を置いたり、リビングを通らないと自室へ行けない間取りにしたりして、最低限の会話を保てるようにすることが重要です。

子ども部屋を与えるときの注意点

●子ども部屋の外に勉強スペースや収納を作る

子ども部屋を与えるときは、子ども部屋で全てが完結しないようにする必要があります。
なぜなら、自室で着替え・遊び・勉強といった生活のほとんどが完結すると、子どもが部屋に引きこもってしまうからです。

リビングに学習スペースを作り、学校の鞄や教科書をリビングに置いておけるようにしたり、おもちゃや衣類を部屋の外に収納したりして、部屋の外に出ざるを得ない環境を作りましょう。

●自室の管理は子どもに任せる

子ども部屋を作ったら、部屋の中の掃除や管理を子どもに任せることが重要です。
効率の良い収納方法や、掃除のコツを教えるのは問題ありませんが、整理整頓や掃除を親がやってしまうと、子どもの自立心やチャレンジ精神が育ちません。

片付けられない、料理ができない、ゴミ出しの曜日も分からないといった生活力の低い大人に育てたら、将来、困るのは子どもです。
自活・自立を促すためにも、自室は片付けや勉強を練習する場所として使いましょう。

子どもが2人以上いる場合はどうすれば良い?

お子さんが2人以上いる場合、それぞれに個室を与えるのがベストです。
特に、男女が違う場合は、部屋を分けた方がきょうだい間の仲も安定するでしょう。

ただ、全てのご家庭が子ども全員に個室を与えられるわけではありません。
部屋が足りないときは、子ども達がある程度、大きくなってきた段階で、一つの部屋を本棚・パーテーション・カーテン等で区切り、プライバシーを確保してあげましょう。

子ども部屋を作れない場合の対処法

子ども部屋を作れない場合、リビングの活用をおすすめします。

・リビングの一角に机を置き、勉強スペース兼道具置き場にする
・家族の本や衣類は一箇所にまとめて管理する
など、スペースを共有すれば、個室がなくても困りません。

どの道、子どもが独り立ちすれば、子ども部屋は10~15年で空き部屋になるのです。
将来持て余すことを考えると、あえて子ども部屋を作らないという選択にもメリットがあります。

まとめ

一般的に、子ども部屋の必要性が高まるのは、小学校の入学前後です。
子ども部屋を与えることで、自立心や自己管理能力の成長を促せますし、思春期以降は一人になれる場所も必要になってきます。

ただし、子ども部屋は、お子さんが自立すれば使わなくなる空間です。
使わない部屋の維持にもお金や時間がかかるため、無理に人数分の子ども部屋を用意する必要はありません。

子ども部屋を作れなくても、工夫次第で「自分の空間」は確保できます。
子ども部屋の有無や暮らし方は、家族で話し合って決めていきましょう。

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