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戸建ては町内会・自治会の加入が必須?入らない場合の良し悪しを解説

2024.07.16

戸建ては町内会・自治会の加入が必須?入らない場合の良し悪しを解説

戸建て住宅を購入すると、町内会や自治会への加入を求められます。
ただ、ご近所付き合いが当たり前のものではなくなってきている昨今、お金を払って町内会や自治会に入るメリットはあるのか、疑問を感じている方も多いでしょう。

そこで今回の記事では、戸建ての購入を検討している方に向けて、自治会・町内会の役割や加入義務の有無、入らなかった場合のメリット・デメリットなどをお伝えします。

自治会・町内会って、そもそも何なの?

自治会・町内会とは、地域住民が自発的に組織する自治団体です。

同じ地域で暮らす住民として、以下のような活動を行っています。
・ゴミ捨て場の管理や掃除
・夜間パトロールや避難訓練などの防災活動
・お祭りなど地域行事の企画と運営
・地域の要望を行政に伝え、行政からの連絡事項を受け取る行政との橋渡し役
・有志による子育て支援や高齢者の見守り活動

日常に必要な細かな業務を自治体が行うのは困難なので、一部の作業が自治会や町内会に任されています。

マンションの管理組合との違い

自治会や町内会とマンション管理組合の違いは、法律に基づいた組織かどうかです。
自治会・町内会は、あくまでも地域に住む方々が任意で結成する団体なので、法的には自治会や町内会がなくても構いません。

しかし、分譲マンションは、区分所有法という法律で、管理組合の設立が義務付けられています。
分譲マンションのオーナーになる=管理組合に加入するという意味なので、マンションの場合は管理組合に加入しないという選択肢は存在しません。

また、マンションの管理組合は、住民から管理費や修繕積立金を集め、共用部分の維持やメンテナンスを行うこと、つまり建物の物理的な管理を主な目的としています。
一方、自治会や町内会は、地域住民との親睦を深めることが目的です。

自治会・町内会の加入義務はあるの?

自治会や町内会は任意の団体なので、加入義務はありません。
都市部など人口の多いエリアや、比較的若い世代では、自治会・町内会に加入しないという選択をする方も増えています。

ただし、地域コミュニティーの結束が強いエリア、自治会・町内会の活動が活発なエリアは、自治体・町内会に加入するメリットも大きいです。
活動内容やその適切さは団体によって違うため、メリットやデメリット、地域性を考慮して、加入するかどうかを考えましょう。

自治会・町内会に加入しないことで生じるリスクとは

自治会や町内会に加入しないことで生じるリスクは、以下の通りです。
・地域内で孤立しやすい
・防災情報や地域のイベント情報などが手に入りづらくなる
・スーパーの特売や幼稚園の評判など、ご近所さんから耳よりな情報を聞く機会が減る
・ゴミ捨て場の利用を断られる

地域のゴミ捨て場は、自治会や町内会が管理しているため、利用を断られる可能性があります。

戸建ての購入後自治会・町内会に入らないメリット

●面倒な人間関係を考える必要がない

戸建てを購入し、自治会や町内会に加入しないメリットは、近隣住民との人付き合いを回避できることです。
人間関係で煩わしい思いをすることもなければ、世間話やお茶、町内会活動等に時間を取られることもありません。
時間を自由に使えるため、コミュニケーションが苦手な方、プライベートを大切にしたい方は快適に過ごせるでしょう。

●自治会費・町内会費を払わなくて良い

自治会や町内会に加入しない場合、自治会費・町内会費を支払う必要がありません。
会費は自治体によって違いがあるものの、多くの場合、年間数千円から1万円程度。
戸建ての購入後は、住宅ローンの返済や子育て費用の支払いで家計が厳しくなるケースも多いです。
払わなければ、長い目で見て大きな節約効果を見込めます。

●役員として仕事をしなくて良い

自治会・町内会の役員に推薦されたり、任命されたりしない点も、自治会や町内会に加入しないメリットです。
基本的に、自治会や町内会の仕事は、報酬なし、または出ても仕事量に合わない少額に設定されています。
役員としての作業をする時間や労力を考えると、自分の時間を犠牲にする必要があるため、家族のために時間を使いたいなら、未加入の方が楽です。

戸建ての購入後自治会・町内会に入らないデメリット

●同じ町内の方々と仲良くする機会が減る

自治会や町内会に入らないデメリットは、同じ町内の方々と仲良くする機会が減ること。
地域のネットワークから孤立することになるため、たとえば、自宅を不審者が覗いていた時に教えてもらえなかったり、幼稚園の評判やスーパーの特売情報などを聞けなかったりする可能性があります。

また、自治会・町内会未加入だと、お祭りや老人会といった地域行事に参加できません。
子どもが地域の子ども達と遊ぶ機会が減ったり、老後話し相手がいなくなったりする点も、考慮しておいた方が良いでしょう。

●ゴミ捨て場の利用を断られる可能性がある

生活に直結する最も大きな未加入のデメリットが、ゴミ捨て場の利用拒否です。
町内のゴミ捨て場は、自治会や町内会のメンバーが掃除し、分別などを管理しているため、会費を払っていないとゴミ捨て場の利用を断られる場合があります。

ゴミ収集車に直接ゴミを手渡す、知り合いにゴミの処理を頼む、店舗兼住宅を建てて事業用のゴミとして回収してもらうなど、対処法はありますが、日常的にゴミを出せなくなるデメリットは非常に大きいでしょう。

ただし、自治会・町内会と話し合い、維持費を支払うからゴミ捨て場を使わせて欲しいと交渉する手もあります。

自治会・町内会への加入をおすすめするケース

●地域のゴミ捨て場を使いたい

地域のゴミ捨て場を利用したい場合、自治会や町内会費に加入した方が良いでしょう。
ゴミ捨て場は日常的に利用する場所なので、「非会員で会費を払っていないのに、ゴミ捨て場を使っている」場合、近隣とのトラブルになりやすいです。

●自治会・町内会主催のイベントに参加したい

子ども同士の交流の場を増やしたい場合、自治会・町内会に加入し、地域イベントに参加するのがおすすめです。
自治会・町内会にもよりますが、自治会や町内会では、お祭りや運動会、防災訓練といったさまざまなイベントを行っています。
近所に知り合いや友達ができれば、子どもの社交性も育ちますし、未就学児なら集団生活に慣れるきっかけにもなるでしょう。

●万が一の際に助け合える関係性を築いておきたい

災害や防犯など、個人の力だけでは対応できない事態が起きた時、救助活動や避難の支援ができると、助かる可能性が高まります。

・災害時に助け合いたい
・緊急連絡網に参加して不審者情報を共有したい
・高齢の親や体の不自由な家族がいるため、それとなく見守って欲しい
など、地域住民と助け合える関係性を築いておきたい方は、自治会・町内会に入ると良いでしょう。

まとめ

戸建てを買った後、自治会や町内会へ加入するかどうかは任意です。
若い世代を中心に、自治会・町内会に入らないという選択をする家庭も増えています。

自治会・町内会に加入すると、会費もかかりますし役員の仕事などを割り振られますが、何かあったときに助け合えたり、ゴミ捨て場をスムーズに利用できたり、子どもも楽しめるイベントに参加できたり、加入するメリットも少なくありません。

団体によって活動内容や会費もさまざまなので、戸建てを購入する際は、土地の価格や立地だけでなく、自治会・町内会の評判なども調べましょう。

 

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