5.引き渡し・入居について
引き渡し・入居に際しての手続き
住宅の購入が決まり契約を済ませた後、入居するまでにどのような手続きがあるのでしょうか。契約を済ませても実際にその住宅の引き渡し・入居までにはいろいろな手続きが必要となってきます。不動産購入の場合、専門用語や手続きの多さなど大変な面もありますが、その手続きのひとつひとつがこれからの生活を無理なく快適にするために大切なものですので、順を追って考えてみましょう。
1.住宅ローン融資と保険加入の手続き
各種住宅ローンを使って住宅を購入する場合には融資の手続きを行います。住宅ローンを選ぶには取り扱っている金融機関の選択から、固定や変動など金利のタイプや返済の年数などいろいろな条件を考慮しなくてはいけません。また一度「金銭消費貸借契約」を締結した後には変更ができないので、手続き前に自分の将来や人生設計もあわせて考え、無理のない融資を受けることが必要です。また住宅ローンを組む時には万一の災害にそなえ火災保険に加入し、家財保険や地震保険の特約などをつけることも考えなくてはいけないポイントです。融資などの仕組みを詳しく理解するのは手間がかかりますし、自分だけで判断するのは難しいと思う方もいるかもしれません。担当スタッフにお気軽にご相談下さい。
2.登記の手続き
次に登記の手続きを行うのですが、この手続きでは印鑑証明や抵当権設定証書など重要な書類のやりとりがあり、資格を持っていない人では売り手や銀行からの協力を得られないことも多いので、融資を受ける銀行・売主・仲介業者が指定する司法書士に委任して手続きをしてもらうのが一般的です。 各種手続きが完了した後は引っ越し予定日の確認や調整を行います。購入した住宅がマンションなどの場合、管理会社との各種手続きや駐車場などの抽選、インターネット手続きなどが必要になります。
3.住宅内覧会
内覧会は実際に住宅の引き渡し前に不具合がないか家の中を細かくチェックできる重要な機会です。もし入居してしまってから水漏れや壁のひび割れなど不具合を発見しても、施工者や売り手に補修や修繕をしてもらえなかったり、対処してもらえても補修の間は家を空けなくてはいけなかったりと不都合や不便なことが多いので、内覧会では気後れすることなく住宅をチェックすることが必要です。しかし自分が不具合ではないかと思っても、売り手や業者に「こういうものですよ」と言われてしまうと、専門家でない限り判断がつきにくいものです。とくに一戸建てでは基礎工事がきちんと行われているかが地震など万一の際に命にかかわる重要な点となりますが、床下や屋根裏のチェックなどは自分では言い出しにくく、またチェックしたとしても適切に判断できるものではありません。一生に何度もない不動産購入の機会です。売り手などの目を気にしたり、遠慮をしたりせず、自分の納得がいくまで点検して、実際に住んでから困ることがないようにすることが必要です。
上記のように物件の引き渡しと入居の前の手続きには面倒なこともあります。しかし、住宅に住む前に万全を期せるチャンスと考えて取り組むと後々の環境や生活をより良くできるので、少しでも不安がある場合は担当スタッフにお気軽にご相談下さい。