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column 533.
離婚時に家を売却するメリット・デメリット2021-12-29
夫婦が離婚することになった場合、結婚してから離婚するまでの期間に得た財産をお互いの働きの応じて分け合う必要があります。
そこで問題になるのが、資産価値として非常に高額で、現金のように分割するのが難しいマイホームの扱いです。 今回は、離婚時に家を売るメリットとデメリットをご紹介します。 離婚時にマイホームを手放すメリット●住宅ローンを整理できるため返済トラブルが起きない
離婚時にマイホームを手放すメリットは、住宅ローンを整理できることです。
たとえば、子育て中で十分な収入を得ることの難しい母親が親権と持ち家を引き取り、父親が家を出ていくというかたちになると、金額的に父親側が大きく損をすることになるためローンの滞納なども起こりかねません。 不動産という分割しづらい財産を現金化してローンを整理し、お互いの寄与や話し合いによって分与する方がトラブルになりづらいため、離婚協議を短期間でまとめたいならマイホームを手放すと良いでしょう。 ●物件の維持管理費が不要になる
住むにしろ賃貸物件として運用するにしろ、不動産を持っている限り維持費や修繕費の負担が必要不可欠です。 離婚時にマイホームを手放すデメリット●住居が失われてしまう
離婚時にマイホームを手放すデメリットは、持ち家がなくなってしまうことです。
ただし、持ち家で暮らしつつローンの負担を別れた相手に求める場合、滞納リスクを考える必要があるため注意が必要です。 ●引っ越しが必要になる
マイホームを売却すると、当然ながら引っ越しが必要です。
お子さんが通学している場合、引っ越しによって校区が変わったり通学距離が長くなったりと生活環境も大きく変化してしまいます。 ●オーバーローンになってしまうリスクがある
家を売ったお金でローンを完済できない状況のことをオーバーローンとよびます。
ただし、任意売却を行った場合、家を手放した後もローン残債の返済をしていくことになります。 売却ではなく買取・賃貸という選択肢も離婚をする場合、基本的には不動産の売却をおすすめします。
ただし、売却または住み続けるという方法だけが離婚時に取れる選択ではありません。 また、お互い持ち家から離れるものの家は残しておきたい、売却費用などの関係で今すぐには売却できないといった場合は賃貸に出すという手もあります。 まとめ離婚時に家を売却するメリットは、名義やローン残債等の縛りがなくなり、財産分与しやすくなること、そしてそれ以後相手方と関わる必要がないことです。
ただし、家を手放すことで一方が離婚後生活できなくなってしまう場合もあります。
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