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column 589.
相続問題の基礎知識!相続放棄って何?放棄すると家は売れないの?2022-09-09
相続に関する手続きには期限があり、適切な知識を持っていないとトラブルになる可能性もあるため、親が不動産を持っているなら相続問題に関する勉強が必要です。
ただ、相続に関する知識は膨大で、そう簡単には網羅できません。 相続放棄って何?
相続放棄とは、遺産相続を断る手続きのことです。
実は、故人から相続できる財産には、現金や不動産といった正の財産だけでなく、借金や税金の滞納を始めとした負の財産も含まれます。
なお、相続放棄ができるのは、「相続が始まったことを知ってから3ヵ月以内」です。3ヵ月以内に相続放棄の手続きをしなかったら、相続は問題なく行われたという扱いになり、相続税の徴収などが行われます。 相続を放棄すると不動産は売却できない
相続放棄について話す際、良く問題になるのが「借金だけ放棄して、現金や不動産だけ相続できないの?」という疑問です。 相続を放棄するということは、現金も不動産も保険金も諦めるということなので、不動産が欲しいなら遺産を相続する必要があります。 先に遺産の整理を始めると放棄できなくなるので要注意相続放棄は、
など、相続したほうが自分にとってマイナスが大きいと判断したときに利用する手続きです。
ただ、相続する財産がプラスなのかマイナスなのかを考えるためには、故人がどういった財産や借金を持っていたのかを調べる必要があります。 相続放棄するか売却するかはどう決める?●大切なのは財産の調査と不動産の査定をすること
相続放棄するかどうか迷う場合、弁護士などに相談して財産の目録を作り、時価に換算できる財産は全て見積もりを取りましょう。
なお、不動産の中には、売れ残るリスクの高いものも存在します。 ●思い入れの深さによって決めても良い
財産の内訳によっては、「相続放棄をしても良いし、しなくても良い」という塩梅になることもあります。 人それぞれ遺産に対する思い入れの深さやこだわり、重視するものが違うので、相続放棄をするか家を相続して売るか悩んだら、ご自身が一番後悔せずにすむ選択を選びましょう。 まとめ
現金や不動産を相続することになったとき、相続人は故人の財産を受け継ぐか、それとも相続放棄をするか選ぶ必要があります。 なお、「家だけを相続して借金は放棄する」といった選択はできません。相続した方が良いのか放棄した方が良いのか、どちらが自分にとってよりお得で納得できる対応かを考えるためにも、相続が起きたらまずは財産の目録を作り、不動産業者に頼んで売却価格の査定をしてもらいましょう。
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