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column 640.
知らない内に損をする!?不動産業者による物件の「囲い込み」とは2023-04-26
不動産を売るとき、売り主はできるだけ早く・高く売りたいと思って不動産業者に仲介を頼みます。 しかし、不動産の業界には、「囲い込み」といって物件の内覧申し込みや問い合わせを断ったり、売り主が値引きに同意するまで売れ残らせたりする悪質な行為があるのです。
不動産業者の囲い込みは、知識がないと気付くことすらできません。 そもそも囲い込みって何?囲い込みとは、売り主から物件の仲介を頼まれた不動産業者が、自社で買い主を見つけるまで、ほかの業者や消費者に不動産を売らないよう商談を邪魔する行為のことです。
通常、不動産業者に持ち込まれた売却物件は、レインズと呼ばれる不動産業者向けのデータベースに住所地や価格等を登録されます。
しかし、囲い込みをする業者は、レインズの登録をわざと遅らせたり、他社からの問い合わせに「ほかの方と商談しておりまして」と返答して紹介を断ったりします。 不動産業者が囲い込みをする目的は?
不動産業者が囲い込みを行う目的は、売り主と買い主の両方から仲介手数料を取りたいから。
しかし、売り主側の不動産業者が自社で買い主を見つけられれば、業者は売り主と買い主の両方に仲介手数料を請求できます。 囲い込みをされるとどのようなデメリットがあるの?●不動産の売却結果が悪くなる
囲い込みによる最大のデメリットは、売り主が知らない間に、売り主が損をするような取引を押し付けられてしまうこと。 ●希望した売却期限までに不動産を売れない場合がある
囲い込みをされた物件が売れるのは、「不動産業者にとって都合の良い買い主が見つかったとき」なので、囲い込み物件は、通常の不動産売却よりも売却時期が遅くなりやすいというデメリットがあります。 ●「売れない」という理由で不当な値下げを求められることも
囲い込みをしている不動産業者の中には、わざと他社からの問い合わせに対応せずに物件を売れ残らせ、「これだけ売れないのだから値下げをした方が良いですよ」と持ちかけてくる場合もあります。 売り主として知っておきたい囲い込みへの対策
囲い込みへの対策として効果的なのは、友人や知人に頼み、別の不動産業者経由で売却物件の問い合わせをしてもらうことです。 まとめ囲い込みは、不動産の売却価格が下がったり、売却期間が長引いたりする要因です。
ただ、囲い込みを売り主が見破ったり、囲い込みを証明したりするのは、決して簡単なことではありません。
囲い込みを事前に防ぐのが難しいからこそ、不動産売却では、最初から信頼のおける業者と契約することが重要になってきます。 |