|
<< 2025年11月 >>
月間アーカイブ
|
column 1.
国交省の「ラウンドテーブル」について2015-05-08
中古住宅流通に向けて。国交省の「ラウンドテーブル」親の家を子どもが引き続き居住しないケースや転居などにより、中古住宅の空き家が増えてきています。そんな中古住宅の流通に向けた国の動きとして、国土交通省の「中古住宅市場活性化ラウンドテーブル」があります。「中古住宅市場活性化ラウンドテーブル」とは、中古住宅の流通に携わる民間事業者などの実物サイドと金融機関などの金融サイドが率直な意見交換を行い、中古住宅市場の活性化に向けた取り組みの方針を決めていく話し合いの場です。国土交通省によって平成25年9月に第1回が開催され、これまで平成26年3月に第2回、10月に第3回が開催されています。そのラウンドテーブルの検討内容と中古住宅流通の現状と今後の展望についてご紹介します。 ![]() 適正な建物評価を。ラウンドテーブルでの検討内容
これまで3回開催されているラウンドテーブルですが、第1回では建物評価の改善やリバースモーゲージ(自宅を担保として借り入れする制度。詳しくは後述)、リフォームの促進や技術者の育成など、第2回では中古住宅の正しい評価のための新たな建物評価指針の定着、消費者及び金融機関の不安要素となる建物の「質」に対する安心の確保、リフォーム工事の信頼性の確保、リバースモーゲージの普及・促進などについて話し合われました。そして第3回のラウンドテーブルでは、建物評価の改善やリフォーム一体型ローンの課題などについて検討されています。 市場活性化に向けて。中古住宅流通の現状と今後
現在は築20~25年で建物評価額が0になってしまうという、中古住宅の流通には厳しい状況があります。それを適正な建物評価によって価値を高め、市場を活性化しようとするのが現在の「中古住宅市場活性化ラウンドテーブル」の動きです。 住宅価値上昇に伴うリバースモーゲージの普及
リバースモーゲージという言葉を初めて耳にした人も多いかもしれません。リバースモーゲージとは、自宅を担保にして銀行などの金融機関から借金をし、その借金を毎月の年金という形で受け取る制度です。自宅を所有しているけれど現金収入が少ないという高齢者世帯が、住居を手放すことなく収入を確保するための手段として用いられています。ラウンドテーブルでは、このリバースモーゲージの普及についても話し合われています。
|