せっかく家を購入したのに転勤、故郷へのＵターンなど不測の事態が発生した場合、貸しますか？売りますか？どちらにせよできれば、なるべく損はしたくものです。 売るか貸すかの決断をどのようなポイントですればいいのか考えていきましょう。

売る場合のメリットとして３つ挙げられます。
１つ目として、なんといっても家を売ってお金を得ることができます。売ったお金を次の住処の頭金にすることができます。
２つ目に、売ったお金を確定できるため、不動産の将来下落するリスクを回避することができます。
家の立地条件がよほどいいところであれば別ですが、基本、家の資産価値は年数が経過するにつれ、横ばいもしくは下落傾向にあります。早く決断することによって、高く売れる可能性があります。 そして３つ目です。持ち続けていれば、おおよそ１０年ごとに必要になる住宅メンテナンス費用に加え、不動産を持つことによって固定資産税が発生します。売ることによりその不動産の維持管理などにかかる手間とお金が不要になります。これは大きなメリットといえます。

次に売る場合のデメリットは何かを考えていきましょう。
1つ目として売ることによって家という資産を失います。 そして2つ目に、住宅ローンが残っている場合、自己資金をプラスして返済する必要があります。

最後に、これから地価が上がってくるとすれば、売却代金を損する場合があることは頭に置いておいてください。

貸す場合のメリットは、資産を持ち続けられるという点です。
そして、なにより継続して家賃収入が得られるのは魅力的です。 ローン完済している場合、持っている不動産を担保にして融資を受けることも可能です。

ただデメリットとしては、維持管理のためコストが発生します。 屋根や外壁、床など住み続けるため住宅のメンテナンス費用が必要になります。
また、 住宅ローンの借り換えが必要な場合があります。 そして、なにより空室が発生した場合、収入を得ることができなくなるリスクを負います。また家賃収入に対して、毎年確定申告をする義務が発生します。

売る買うどちらにせよ知っておきたいのが、「売ったほうがトクな場所」「貸したほうがトクな場所」があります。
例えば、転勤族が多く住む地域の場合、利便性も高いため、賃貸にしても、比較的安定して収入が見込める可能性が高まります。一方で、地方などの比較的人の出入りが少ない立地では、賃貸にするにはややリスクが高まります。

その点も考えながら、売るか、貸すか考えてみるのも１つの手です。