
「小学生になったら1人で頑張ってほしい」 「せっかく収納ラックも用意したのに、なんでウチの子は片付けないのかしら?」
自分で片付けられるようになってほしいと、 あの手この手を尽くしてもイマイチ効果がみられない…。
もしかすると、それは収納の使いにくさが原因かもしれません。 子どもはどんなところに難しさを感じるのでしょうか?
重たくて引き出しにくいと面倒に
例えば、教科書やおもちゃが入っている引き出し形の収納の場合、 中身が重たくなってくると、引き出すことが難しくなり、 段々と出し入れが面倒になってきます。
この場合、底がスムーズに滑るような加工を施したり、 スライドレール付きの引き出しで重さを軽減するなどされていると、 開け閉めしやすくなるので使い易さが向上するでしょう。
引っかかると面倒に
本棚に絵本や教科書を戻す時にブックエンドの足が引っかかると、 片手で押し分けないと戻せない。
服を取り出す時に隣の服まで引っかかって一緒にずり落ちてしまう。 落ちた服を戻すことも面倒になって放置されるかもしれません。
ちょっとした凹凸でも毎日のことだとストレスに感じてしまうもの。 収納場所がぎゅうぎゅうで満杯だと片手で出し入れできずストレスになってきます。
例えばブックエンドも前立ての無いファイルボックスを選んでみたり、7割収納でゆとりある収納を心かけることで使いやすさに繋がりますよ。
高すぎると面倒に
子どもが使いやすい高さと大人が使いやすいと思う高さには違いがあることも。
例えばランドセルも教科書が入った重たい状態で肩より上に持ち上げることは、 なかなか難しいものです。実は学習机の高さが難しくしている原因かもしれません。
せっかくの学習机やランドセルラックですが、 背が伸びるまでは低い場所に収める場所を用意してあげることも 自分でできることを増やしてあげる工夫のひとつです。
「なんで、できないの!?」怒る前に「難しいのかな?」と考えてみる
大人からすればせっかく考え抜いた収納を使いこなして貰えないと、 モヤモヤ残念な気持ちにもなるもの。
ついつい「なんで、できないの!」と怒りたくなりますが、 そんな時はひと呼吸おいて 「できない理由はなんだろう」と考えてみるのはいかがでしょう?
怠けているわけじゃない、サボっているわけじゃない、 「使いこなせない理由」がみえてくるかもしれません。
片づけには失敗はありません。きっと今のお子さんとの相性が合わない方法だったのです。 片づけを通じた自立を目指すなら、 「使いにくいところはある?」と声をかけて、お子さんと一緒に片付けについて考えてみることがオススメです。
初めからすべてがうまくいかなくても、少しずつ改善できるよう気長に取り組んでいきたいものです。
