
春。新生活や新年度が始まる季節です。
歓送迎会を始めとしたお付き合いなどで、通常の生活費とは違う支出が増える時期でもあります。その支出、「特別な支出だから仕方ない」「夏のボーナスで取り戻せる」と、見過ごしていませんか?
油断できない「特別な支出」を知ろう齢
家計簿をつけている・いないに関わらず「食費」や「光熱費」といった日常生活に関わるお金は、節約を心がけている人も多いことでしょう。しかし、まとめてみると意外と大きな支出になるのが、この「特別な支出」なのです。
交際費やレジャーなどで「特別な支出」が増える時期を、書き出してみましょう。年末年始、年度の変わり目、連休や長期休暇…頻繁にあることがわかります。
そのほかにも、誕生日やお祝い事などを加えると、その機会は予想以上に多いのではないでしょうか。そのたびに足りなくなった分をボーナスや貯金で補てんしていたら…お金がたまらないどころか、いざという時にお金が足りないということにもなりかねません。
「特別な支出」に備えるには
誕生日や季節のイベントごとは、毎年起こることが想定できます。また、家電などの買い替え、子どもの進学などもある程度の予想ができます。それはいつ頃・どのくらい必要になるのか、さらには、生活するうえで、どれくらい「予備費」があると安心できるのか、書き出してみましょう。
こうして想定できた分は、通常の生活費と分けて「特別会計」を組んでしまいます。家計簿をつけることに自信がある人は、帳簿上で管理してもよいですが、苦手な人も少なくないでしょう。その場合には、天引きするなどの方法で別口座に移してしまうか、現金の場合には別封筒に分けてしまうと管理しやすくなります。
毎月特別会計を確保することが難しくボーナスを使う場合も、やみくもに補てんするのではなく、先に特別会計分をまとめて確保し、残りのお金をどう生かすかを考える方が、計画を立てやすいでしょう。
家計コントロールの土台
このようにして家計をコントロールしていくうえで何より大切なのが、家計の担い手である夫婦で「会話」をすることです。
特別会計に、不要なものや欠けているものはないでしょうか。互いの価値観を出し合うことで、見直しができ、ライフプランができていきます。
家計のコントロールは、ただ制限をしただけでは成功しません。なんとなく懐事情を気にしながらではなく、のびのびと新年度や新生活をスタートしたいですね。
